今まで異常無くトイレを使えていたのに、突然便器に少量の水が流れ続ける事があります。そういったトラブルは目安としては10年程経過すると起きやすくなります。又、水漏れも同じく10年ペースで起こりやすくなります。水まわりのトラブルは一つ間違えば大きな事故に繋がりますが、解説している通りに実践することで誰でも直す事は可能です。そしてトイレのトラブルがおきたときには確認してほしいポイントがいくつかあります。そこで今回はトイレの修理方法をご紹介させて頂きます。
是非参考にして下さい。
Contents
1.トイレのフロートバルブとは?!
トイレのフロートバルブがどういった役割をしているか知らない人も多いでしょう。そこで基本的な知識を付けて、なぜフロートバルブを交換する必要があるのかを理解しておく必要があります。
画像を見てください。
黒っぽい円形をした部品がフロートバルブです。フロートバルブはタンクの底に取り付けられておりレバーにクサリで結び付けられています。
水を流す為にレバーをまわすとフロートバルブが持ち上がり水が便器に流れていく仕組みです。そして、レバーが通常の位置に戻ることでフロートバルブが下がり水が止まります。
簡潔にまとめるとフタのような役割をしていると覚えておけば良いと思います。又、フロートバルブにも種類があります。今回紹介しているのはゴム製ですが、最近の新しいトイレはプラスチックで出来ています。しかし、構造は同じなので仕組みを理解することが解決する為のポイントになります。
2.水が便器にチョロチョロ流れる原因は?!
水が便器に流れ続ける原因を下記で紹介するので覚えておきましょう。
1.フロートバルブの劣化
フロートバルブは10年程経過すると完全に閉まらなくなってきます。ゴムの隙間から水が少しずつ便器へと流れていきます。よって新しいものと交換することで水が止まります。又、プラスチック製のフロートバルブも同じで裏側にゴムパッキンが着いているのでパッキンの交換で直すことが出来ます。詳しくはトイレタンクのフロートバルブの交換方法を参考にしてください。
2.ボールタップの劣化
ボールタップからシューシュー音がして水が中々止まらない場合、バルブが劣化しています。当然交換が必要ですが、浮き玉を持ち上げて水が止まる場合は水位の調整だけで済んでしまう可能性もあります。一度確認して見てください。
3.水位の調整が出来ていない
浮き玉を持ち上げたときに水が止まるようなら、水位の調整をして直してあげましょう。そこで、確認してほしいのが水位がオーバーフロー管よりも上にあるか下にあるかがポイントです。下にある場合は上記で紹介したようにフロートバルブの交換をすれば直ります。
しかし、水位がオーバーフロー管を越えている場合は調整が必要です。
トイレの水が便器にチョロチョロ流れて止まらない場合の直し方でも解説していますが下記の事を実践してみましょう。
2-1.水位調節リングがある場合の調節方法
リングを引き上げるとロックが外れます。水位が低い場合は右に、高いときは左に回します。約1周まわすと1.6cm水位が変わります。調整が完了したら逆の手順でロックを確実にしめましょう。
2-2.水位調整リングが無い場合の調整方法
調整リングが無い場合は支持棒を曲げて調節します。
棒を曲げるときは必ず中央でボールタップ本体に無理な力が加わらないように少しずつ曲げていきましょう。この時、棒が折れないように気をつけてください。
2-3.浮き球の形状が球体ではない場合の調節方法
浮き玉を上から見て右に回すと水位が下がります。逆に左に回すと水位が上がります。
詳しくはトイレの流れが悪い時に覚えておきたい2つの原因で紹介しているので読んでおいて下さい。
3.水が便器にジャージャー流れる原因は?!
水が便器に勢いよく流れている場合はタンク内でトラブルが起きている可能性があります。その際、確認してほしい箇所は以下の4点です。
3-1.クサリが絡まっている
タンク内のクサリが絡まっているとフロートバルブが持ち上がった状態になり便器に水が流れ続けます。
3-2.排水弁とフロートバルブの間に固形物が挟まっている
トイレタンク内に洗浄剤やペットボトルを沈めている場合は排水弁とフロートバルブの間に挟まってしまうことがあります。一度タンク内を覗いて確認して見ましょう。
3-3.フロートバルブがアームから外れている
アームに取り付けるタイプではフロートバルブが外れてしまっている可能性があります。
3-4.浮き玉が支持棒から外れている
ロックナットが外れてしまい浮き玉が支持棒から外れていてオーバーフロー管を越えて大量の水が便器に流れている可能性があります。
4.トイレの水漏れ箇所を特定して修理しましょう
4-1.止水栓から水漏れしている
トイレの元栓の閉め方、開け方と水位の調整方法でも解説していますが止水栓には種類があります。また、どの部分で水漏れしているかで修理方法も異なります。
トイレの止水栓から水漏れしている時の修理方法で詳しい直し方を紹介しているので参考にして下さい。
4-2.給水管から水漏れしている
給水管からの水漏れは繋ぎ目の部分で起こる事が多いです。
繋ぎ目にはパッキンが入っていて、水が漏れないようになっていますが、やはり経年劣化で漏れてくることがあります。
その場合は新しいパッキンに交換して直します。
トイレの給水管から水漏れしている時の修理方法で詳しい直し方を紹介しているので読んでおいてください。
4-3.排水管から水漏れしている
排水管も給水管と同じく繋ぎ目での水漏れが起こります。
しかし、給水管と違い配管が太い為、大きめの工具が必要になります。
漏れの程度が軽い場合はテープを巻いて応急処置する方法もありますのでトイレの水漏れでよくあるパターン4つとその修理方法を参考に修理して見てください。
5.まとめ
トイレでトラブルが起きたときは慌てずに、原因を探すことが重要です。そして、その原因にあった修理方法を覚えることが大切です。
そのためにはトイレタンクの構造と水が流れる仕組みを理解しておけば誰でも直すことが出来るのです。