突然、トイレタンクの水が止まらなくなってしまった!!
水が便器にチョロチョロ流れ続けている!!
トイレタンク内でシューシュー音がするようになった!!
レバーを回したら手洗い管の水が止まらなくなってしまった!!
チョロチョロ水が流れている現象が何か月も続いている!!
送られてくる水道料金を見てビックリしてしまった!!
なぜ、水が止まらなくなるの!?
突然起こったので、原因がわからない。
もし、自分で修理する場合どこを修理すればいいの!?
素人でも修理することは可能なの!?
修理する場合どんな部品が必要になるの!?
また、その時どんな工具を準備したらいいの!?
もし、自分で修理出来なかった場合、どこに頼んだらいいの!?
業者に依頼するとどれくらいの費用が掛るの!?
現在、あなたはこんな事でお困りでは無いでしょうか!?
トイレで起こる良くあるトラブルの一つとして水が便器にチョロチョロと流れて止まらない事があります。いつまでたってもタンク内で給水している音がして、全然止まる気配が無い。あなたも一度はこんな経験をしたことがあるのでは無いでしょうか!?これはタンク内の部品が悪さをしている為に起こる現象です。トイレのタンク内はいくつかの部品で構成されていて、その部品が劣化することによって正常な働きをしなくなる為に起こります。そのタイミングは決められているのもでは無く、いつ突然起こるかわかりません。しかし、チョロチョロ流れ続けている現象を放っておいたとしても使用上は問題ない事が多いのですが、そのまま放置していると無駄な水道代を払い続けることになってしまいます。もし、キッチンの蛇口が調子悪くて常に水が止まらずに出続けていたらどう思いますか!?
きっと多くの方は気になって仕方がないはずです。
普通は一刻も早く修理しますよね。
トイレも同じです。トイレの水が便器に流れ続けるということは給水が永遠に止まらないわけで、水道の蛇口が常に開いているのと同じことなのです。
そう考えると放っておくわけにもいきませんよね。水道料金がいつもより高くなっている場合は漏水を疑うべきです。
そこでこのページでは便器に水が流れている原因を突き止めて直すための手順をお伝えしていきます。
もし、あなたが現在このようなトラブルでお悩みなら参考にしてほしいと思います。
Contents
1.トイレタンクの水が止まらないって何!?
トイレで良く起こるトラブルの一つにトイレの水が止まらなくなるということがあります。トイレの水が便器にチョロチョロ流れ続けてしまう場合やタンクの水が一向に溜まらない場合はタンク内を確認して原因を探してみる必要があります。このような状況では修理がどうしても必要になり、放っておいても改善される事はまずありません。
修理する為にはタンク内のどこが原因なのか!?どこの部品を交換しなければいけないのか!?
それを知る事が重要です。
2.トイレの水が止まらない時の原因を探そう
それでは水が止まらない場合の原因を探していきましょう。まず、確認すべきか所はトイレタンク内です。基本的にこの中に原因があるので、一つ一つ追っていくようにします。
2-1.止水栓を締めよう
トイレ修理をする際に必ずやっておかなければいけない事が止水栓を締める作業です。通常、止水栓はトイレ内に設けられているのが一般的です。形は画像のようにマイナス溝の突起にはめて回すタイプやハンドルタイプなどがあります。
マイナス溝のタイプであればマイナスドライバーを突起に差し込んで右に回して締めます。ハンドルタイプの場合も同様に蛇口を締めるように右回しで締める事が出来ます。
自分の家の止水栓を確認して、形状を確認してみるようにしましょう。場合によってはトイレ内に止水栓が設けられていないケースもあります。その場合は家全体の元栓を閉めてから作業を行う必要があります。マンションの場合は玄関を出て左右正面にメーターボックスが入っているパイプスペースがあり、その中にレバータイプやハンドルタイプの元栓があります。一方で戸建て住宅の場合は敷地内の地面を確認してみましょう。
2-2.タンクのフタを開けよう
それではタンクのフタを開けて中を確認していきます。
タンクには手洗い管が付いているタイプや手洗い管が付いていないタイプがあります。
それぞれ外し方は異なりますが、難しくはないので特徴を覚えておきましょう。
2-2-1.手洗い管があるタイプ
ボールタップはタンク内に取り付けられているので、タンクのフタを開ける必要があります。フタを持ち上げて中を覗いてみてください。
手洗い管に繋がっている透明の蛇腹ホースがあると思います。蛇腹ホースはプラスチックのナットで固定されているだけなので簡単に外す事が出来ます。特に工具は必要ないので手で回して見ましょう。
ナットさえ外してしまえばタンクを持ち上げるだけで外すことが出来ます。タンクのフタはプラスチック状のものもありますが、多くは陶器で出来ている事が多いので割らないように注意しなくてはいけません。
また、必ず蛇腹ホースで固定されているとは限りません。種類によっては黒いゴムホースと金属バンドで固定されているものもあります。古くなった金属バンドは固着してしまい取り外せない事もあるので、ゴムホースを引っ張っても取れない場合は切断が必要になります。
2-2-2.手洗い管が無いタイプ
手洗い管が無いタイプであれば簡単です。ただ被せてあるだけなので持ち上げてみましょう。その際に落として割らないように気を付けてください。
今回画像で紹介しているのは陶器ではなく、プラスチック状の材質で出来ていました。最近の新しいトイレはこのように落としても割れないような材質で出来ている事も多いのです、その場合もタンクのフタの開け方はそのまま持ち上げるだけで外れるようになっています。
2-3.タンクへの接続方法は!?
フタを開ける際にタンクへどのように繋がれているのか知っておく必要があります。フタが開かない事にはどうしようもありません。
2-3-1.金属パイプで接続されているタイプ
最近ではあまり見かけなくなりましたが、隅付きタンクと言われるタンクの種類です。ロータンク、三角タンクとも呼ばれる事があります。ボールタップから金属のパイプの様な物がたちあがっていてそこにタンクをはめ込むように差し込みます。被せてあるだけなので、外す際は真上に持ち上げるようにして取り外すことが出来ます。
2-3-2.黒いゴムホースのタイプ
手洗い管に繋がれている部分が黒いゴムホースの場合は金属のナットの様な物で固定されている事があります。意外と多いのが錆びてしまい手で引っ張っても取り外せない事があるのです。その場合は、ハサミで切って外す必要があります。
2-3-3.透明の蛇腹ホースのタイプ
ボールタップから取り付けられているのが透明の蛇腹ホースの場合、先の部分がナットで固定されています。
ナットを外す時は工具などを使わずに手で簡単に取り外すことが出来ます。
フタは陶器で出来ているので持ち上げる際に落として割らないように気を付ける必要があります。
2-3-4.最近のフタは被せてあるだけ
最近のトイレタンクは樹脂製になっていて、落としても割れないような工夫がされています。フタを外す際も真上に持ち上げるだけで簡単に取り外すことが出来ます。手洗い管へはパイプの様な個所に差し込むようにして取り付けします。
3.トイレタンク内の水位を確認しよう
トイレの水が便器にチョロチョロと流れて止まらない場合はトイレタンクのフタを外して中を確認する必要があります。トイレタンクの開け方に関してはトイレタンクのフタの開け方でも紹介しています。
そしてタンク内の水の水位を確認することで原因をおおむね突き止めることができるようになります。
タンクの水位に関しては標準値とされている適正な水位があります。水位が低くても高くてもダメです。適正な水位になっている事が重要です。その水位が高いのか低いのかで原因がある程度突き止められるようになります。
3-1.タンク内の水位がオーバーフロー管より下の場合
レバーを回した時に正常に元の位置に戻るか確認する必要があります。レバーが戻るのであれば、クサリに繋がれているフロートバルブが原因の可能性が考えられます。また、レバーが戻らない場合はレバー自体の動きが悪くなっているので、フロートバルブが閉まらずに開いた状態になってしまっている事が考えられます。その場合はレバーを交換しなければいけません。
また、浮ゴムが劣化していたり、何らかの理由で弁が閉まらなくなっている為、水が便器に流れてきていることが考えられます。
その場合は下記の内容を点検する必要がある。
3-1-1.クサリを点検しよう
水位がオーバーフロー管よりも下にある場合クサリと浮ゴムが原因の可能性が考えられます。
図を見てください。
トイレの構造上、レバーと浮ゴムに接続されているクサリが絡まっていたりすると、浮ゴムが完全に閉まらなくなってしまう現象が起こります。
その場合は解いてあげたりして手直しが必要になります。
また、クサリをアームに取り付ける際に適切な長さを調節してあげないとフロートバルブが完全に閉まらずに便器に水が流れ続けてしまいます。
クサリの長さは問題なく、フロートバルブも突起にしっかりとはまっている場合は別の理由も考えられます。その一つにフロートバルブの開閉部分にゴミが挟まってしまうケースです。詳しくは次の章でご紹介します。
3-1-2.浮ゴムを点検しよう
もしクサリに異常がない場合は浮ゴムを点検してみましょう。
浮ゴムは排水口を浮ゴムでふさいであげることで水が流れない仕組みになっています。簡単にいうとフタのような役割をしています。
そこの間にゴミやサビなどが挟まっていると完全に閉まらなくなるため隙間から便器へ水が流れてしまうことになります。中には節水の為にペットボトルをタンク内に入れている方もいるはずです。しかし、それがトラブルの元になり、ペットボトルが悪さをして正常にフロートバルブが閉まらないケースが多々あります。
しかし、多くの場合は浮きゴムの劣化を疑わなくてはいけません。2,3年で悪くなる事はあまり無いかも知れませんが、10年を目安にフロートバルブのゴムが擦れてきて隙間が出来るようになります。交換の判断基準としては浮ゴムを触ったときに黒い汚れが付くようなら交換をおすすめします。
3-2.タンク内の水位がオーバーフロー管より上の場合
タンク内の水位が基準値よりも高い場合は浮玉を持ち上げてみて水が止まるか確認してみる必要があります
タンク内の水位がオーバーフロー管より高い場合、水位調整が必要です。
オーバーフロー管よりも水位が高くなっているとそのオーバーフロー管を通って便器に水が流れてしまうのです。
また、浮玉を持ち上げたときに給水が止まる場合はその位置までいかないと給水が止まらないことを意味しています。
そこで水位調整をすることによって適切な水位を維持してあげることができるわけです。
3-2-1.浮玉を持ち上げると水が止まった場合
浮玉を持ち上げると水が止まる場合は、ボールタップが正常に作動していると考える事が出来ます。
原因としては水位調整がしっかり出来ていない事が考えられます。ボールタップ内の水位調整リングを回して適正な水位で水が止まるように調整してあげましょう。
もし、水位調整リングが無い場合はボールタップと浮玉の間に接続されている支持棒を曲げて水位調整する必要があります。
3-2-2.浮玉を持ち上げると水が止まらない場合
実は一番多いケースです。
浮玉を持ち上げると水が止まらないでシューシュー出続けてしまうことがよくあります。
これはボールタップに取り付けられているピストンバルブの劣化が一つの原因として考えられます。ピストンバルブを新品に交換してあげれば水は正常に止まるようになります。
しかし、ボールタップの種類によってはピストンバルブが無い場合もあります。その場合はボールタップ本体を交換する事になります。
浮玉が円形のタイプ
ボールタップに付いている水位調整リングを引き上げてから回してみましょう。その際、回しづらければ浮玉を軽く抑えながら行うと作業しやすいです。左に回すことにより水位が下がり、右に回すと水位が上がるようになっています。
目安として、90度回すと水位が約8mm変わるのでそれを基準すれば、どれくらい回してあげれば適切な水位になるのか見当が付くはずです。
適切な水位はオーバーフロー管から2~3cm下だということを覚えておきましょう。
浮玉が円すい形のタイプ
浮玉が円すい形をしているタイプは浮玉を手で回すことにより水位が調整できるようになっています。
右に回すことで水位が下がり、左に回せば水位があがります。非常にシンプルなので簡単にできるはずです。
もし、回しづらい場合は浮玉レバーを押さえながらやればまわしやすいはずです。
4.水位を確認出来ましたか!?
ここまで読み進めると原因はどこにあるのかと言うことがある程度理解出来たのでは無いでしょうか!?
画像を見るとわかると思いますが、中央に見えるのはオーバーフロー管と呼ばれる物です。円筒の様な形をしていて、水位はこのオーバーフロー管を基準にして決める事になります。
オーバーフロー管より水位が極端に低い場合はタンク底のフロートバルブが原因、水位がオーバーフロー管を超えて溢れてしまっている場合はピストンバルブやボールタップが主な原因として判断することが出来ます。
5.修理をしていきましょう
それでは修理をしていきましょう。まずは、水位が低い場合の原因として考えられる浮きゴムの交換方法から手順を見ていくことにしましょう。
5-1.浮ゴムを交換しよう
一般の方の多くは浮ゴムを交換したことがないと思います。実は意外と簡単に出来てしまいます。
浮きゴムにも種類がいくつかあるので、それを購入すれば良いかわからないでいる場合は今付いている浮ゴムを持参してホームセンターに行けば同じものが手に入るので安心です。
また最近ではプラスチック性のフロートバルブが付いている事もあります。詳しい交換方法に関しては近いうち紹介予定です。
5-1-1.トイレの元栓を閉めよう
水道コンシェルジュでは嫌と言うほど出てくるこの止水栓の閉め方ですが、トイレ修理の基本中の基本なので必ず行ってください。
この作業は飛ばしてしまうと水が溢れてきたときに自分が大変な思いをすることになるので、手順どおりやっていきましょう。
トイレの室内には止水栓があるので閉めていきます。大抵はマイナス講の形になっているのでマイナスドライバーを使い時計回りに(右回し)で閉まるようになっています。しかし、年月が経っている止水栓は固くて締まらないケースもあります。そういった時は家全体の元栓を締めてから作業を行うようにしましょう。
また、中にはハンドルタイプもあるので蛇口を閉めるように回せば閉めることができます。詳しくはトイレの元栓の閉め方、開け方と水位の調整方法でも解説しているので読み込んでおきましょう。
5-1-2.タンク内の水を抜いてしまおう
浮きゴムを交換する際にタンク内に水が入っていたら作業が出来ません。止水栓を締めてしまえば水が給水される事はないので、タンク内の水を抜いてしまいましょう。通常通りレバーを回せば便器へ流れていってくれます。
5-1-3.レバーを確認してみよう
レバーが原因で交換が必要な時は以下の方法で修理してあげましょう。
一般型タンクの場合
タンクの中のアームに取り付けてあるクサリを取り外します。次にれバーに取り付けてあるナットを取り外して引き出します。次に新しいレバーを取り付けてパッキンをはめてナットで固定すれば完了です。
金属製レバーハンドルの場合
レバーの動きが悪い時は交換をすれば話は簡単ですが、もっと手軽に出来る方法にCRE-556をスプレーしてあげる事です。油を塗る事でサビが原因で悪くなっていた動きをスムーズにすることが出来ます。
5-1-3.浮きゴムを取り外しましょう
レバーのアームからクサリを取り外しましょう。
クサリにはステンレス製のタイプから樹脂製のクサリ等があります。
通常は玉鎖のようになっていてアームに引っ掛けるように取り付けてあります。アーム側を外してしまえば浮きゴム側は外す必要がありません。
浮きゴムはオーバーフロー管の突起部分に取り付けてあるだけなので、取り外しましょう。
5-1-4.クサリの長さを調整しよう
古い浮きゴムが外れたら新品の浮きゴムを取り付けていきましょう。
ここで重要なのがクサリの長さ調節です。
この長さを適切な調整をしてあげないとまた水が止まらなくなってしまう現象がおきます。
それでは、詳しい調整方法を見ていきましょう。
古い浮ゴムを見本に調整すると簡単です。クサリをまっすぐ置き、横に新しい浮ゴムを並べて同じ長さになるようになったところにフックを付けてあげます。
今まで付いていたクサリと同じ長さにしてあげれば調整でわからなくなることも無いはずです。そこまで神経質になる必要はないので目分量で長さを計って調節してあげれば問題ないはずです。
5-1-5.新しい浮きゴムを取り付けていこう
次に外した時と逆の手順で新しい浮ゴムを取り付けてあげたら完了です。
クサリのフックをアームの先に引っ掛けて、浮ゴムを排水口にかぶせてあげましょう。
その際に浮ゴムの穴をオーバーフロー管の突起にはめるのを忘れないように気を付けてください。
そして、最後にクサリのフックをハンドルのアームに取り付けてあげれば完了です。
5-1-6.止水栓をあけよう
浮きゴムの交換が出来たら水が正常に止まるかテストをしてあげましょう。
止水栓を先ほどと逆の手順で開けます。開ける時は左回りです。止水栓を開けるとボールタップやジャバラホースから水が出てくるのでジャバラホースはタンクの下に向けて水がこぼれないようにします。
また、止水栓を開ける時も調節が必要です。開けすぎてしまうと水圧が強くなり過ぎてしまい水はねを起こしてしまいます。
出来れば修理をする前に止水栓を閉めた時にまわした回数を覚えておいて、修理後に同じように回した回数を開けてあげるようにすれば簡単です。
5-1-7.フタを閉めよう
水が正常な位置で止まれば修理成功です。数回テストをして、問題がなければフタを閉めてあげましょう。
6.ボールタップ交換に必要な工具を準備しよう
原因さえわかってしまえば交換に必要な部品がわかってきます。そして、次にボールタップ交換に必要な工具を準備するようにしましょう。
必要な工具はモンキーレンチ、ウォーターポンププライヤー、マイナスドライバー、雑巾、バケツなどを準備しておくといいでしょう。
マイナスドライバーは止水栓を締める際に必要になります。ボールタップ交換をする時はタンク内の水を一度すべて抜いてから行います。その際に給水されないようにする為に止水栓を締める必要があります。
モンキーレンチはタンク側の給水管とナットを取り外す時に必要になります。サイズも小さいものから大きなものまであるので、比較的小さいものを選んだほうが作業がしやすい場合が多いです。それは家のトイレの状況に合ったものを選ぶようにしましょう。
ウォーターポンププライヤーはもう片方のナットを固定して回す際に使う事があります。
タオルは給水管を取り外す時に零れる残水を拭き取る時に必要になります。
バケツも下に置いておく事で水が零れても床が濡れないで済みます。
7.ボールタップの交換方法
7-1.止水栓を閉める
トイレ修理の基本中の基本である止水栓を閉めましょう。
必ず閉めないと作業が行えないので忘れないようにしましょう。
画像の様に、マイナス溝になっていればマイナスドライバーで時計回しにまわしていきましょう。しかし、古くなったトイレの止水栓は固くて回らない場合があるので、CRE-556等で動きを良くしてから行うと良いでしょう。又、完全に閉まったかを確認するにはハンドルレバーをまわして手洗い管から水が出てこなくなるか確認するようにしましょう。手洗い管が無い場合はタンク内の音を聞いて水が給水されていなければ成功です。
止水栓にはハンドルタイプもあり、家によって種類が異なります。トイレの元栓の閉め方、開け方と水位の調整方法でも詳しく解説しているので参考にして見てください。
もし、止水栓がトイレ室内に無い場合は家の水道元栓を閉めてから行ってください。止水栓の場所はトイレのパッキン交換のやり方で紹介しています。
7-2.タンクのフタを開ける
それではタンクのフタを開けて中を確認していきます。
タンクには手洗い管が付いているタイプや手洗い管が付いていないタイプがあります。
それぞれ外し方は異なりますが、難しくはないので特徴を覚えておきましょう。
7-2-1.手洗い管があるタイプ
ボールタップはタンク内に取り付けられているので、タンクのフタを開ける必要があります。フタを持ち上げて中を覗いてみてください。
手洗い管に繋がっている透明の蛇腹ホースがあると思います。蛇腹ホースはプラスチックのナットで固定されているだけなので簡単に外す事が出来ます。特に工具は必要ないので手で回して見ましょう。
ナットさえ外してしまえばタンクを持ち上げるだけで外すことが出来ます。タンクのフタはプラスチック状のものもありますが、多くは陶器で出来ている事が多いので割らないように注意しなくてはいけません。
また、必ず蛇腹ホースで固定されているとは限りません。種類によっては黒いゴムホースと金属バンドで固定されているものもあります。古くなった金属バンドは固着してしまい取り外せない事もあるので、ゴムホースを引っ張っても取れない場合は切断が必要になります。
7-2-2.手洗い管が無いタイプ
手洗い管が無いタイプであれば簡単です。ただ被せてあるだけなので持ち上げてみましょう。その際に落として割らないように気を付けてください。
7-3.給水管を外そう
STEP.1
基本的に給水管とボールタップはタンクを挟んでナットで取り付けられています。ナットをモンキーレンチで回して取り外しましょう。しかし、この時ナットだけを回すとタンク内に取り付けられているボールタップが動いてしまう可能性があります。できれば、モンキーレンチを2本用意して片方を押さえながら、もう片方のモンキーレンチでナットを緩めていきましょう。
そうすることで、ボールタップが動くこと無くスムーズにナットを取り外すことが出来るはずです。
STEP.2
給水側のナットを外すとボールタップ側のナットが取り付けられています。外してしまいましょう。
しかし、このときもナットを外す時にタンク内側のボールタップが回って動いてしまいます。
ウォーターポンププライヤーを準備してボールタップを固定します。固定したままモンキーレンチを使ってナットを緩めていきましょう。固いのは最初だけです。緩んだら後は手で回せば簡単に取り外すことが出来ます。
STEP.3
7-4.ボールタップを外そう
ナットを外したら横に引き抜いてみましょう。
簡単に外せるはずです。
外したボールタップは使わないので処分して構いません。
STEP.4
7-5.ボールタップを取り付けていこう
次に新しいボールタップを取り付けていきます。
ボールタップをタンクの中から給水管側に差し込みます。
外した時と同じように穴に差し込みます。
この時、内側にパッキンをはめるのを忘れないように気をつけてください。
パッキンの役割としては水漏れ防止の他に緩みが無いように固定する必要があるからです。また、今回画像で紹介しているのは樹脂製のボールタップです。しかし、現在まで取り付けられていたのは金属製のボールタップでした。このように最近は樹脂製のタイプも多くなってきています。
樹脂製の場合は固定する時にモンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使わなくても手で固定できるのが特徴です。
STEP.5
新しくボールタップをセットしたら外側からパッキン、ナットの順に取り付けていきます。
タンク外側からボールタップを固定していきましょう。
画像を見てもらえるとわかると思いますが、ナットが樹脂で出来ています。
これなら簡単に手で固定出来てしまいますね。
STEP.6
タンクの外側からパッキンを入れます。
STEP.7
次にナットで固定して、ボールタップが動かないようにします。
もし、給水管を外した時にストレーナーが取り付けられていたら、忘れないように取り付けましょう。
※ストレーナーが無いタイプもある
STEP.8
次に給水管のナットをはめてモンキーレンチで固定します。
このとき忘れてはいけないのがパッキンの入れ忘れです。
もし、パッキンを入れないままナットを固定してしまうと必ず水漏れしてしまいます。また、ナットの緩みがあると水漏れの原因になるのでしっかりと固定しましょう。
ここで、一つポイントですがボールタップを固定してから給水管のナットを取り付けていくのですが、この時に上手くナットがはまらない事があります。その場合はボールタップ側のナットを少し緩めて遊びを作っておきます。
その状態で給水管のナットを固定することでスムーズに取り付ける事が出来ます。そして、最後にボールタップ側のナットを固定すればいのです。
STEP.9
7-6.止水栓を開けて水量調整をしよう
ボールタップの固定が出来たら止水栓を開けてみましょう。
止水栓をマイナスドライバーで突起にはめて左回し(反時計回り)にまわします。すると、新品のボールタップから水が給水されてくるハズです。ある一定の水量にまで水位が達すれば自然と給水は止まるようになります。
それまでの給水管やナットの繋ぎ目などから水漏れが無いか確認してみましょう。大きな水漏れでなくても、ジワジワ、ポタポタ系の水漏れはすぐには気がつかない事があります。よく観察して問題がないことを確認することが重要です。
水量調整します。
ボールタップ側で水量調整ができるようになっている場合、プラスドライバーで回していきます。
理想の水位はオーバーフロー管から2、3cm下で水が止まるようにしてください。最後に逆の手順でフタを閉めたら完了です。
フタの閉め方はトイレタンクのフタの開け方を参考にして下さい。
また、水量には正確な水量調整というものがあります。標準的な水位はミス面から出ているサイフォン管に印字されている「-WL-」の位置を目安に行います。それらはボールタップの種類によって調節する仕方が違いますので、次にご紹介していきたいと思います。
7-6-1.水位調整リングが有る場合
ボールタップの種類に応じて水量の調節方法が異なります。
主に円形の浮玉が取り付けられているボールタップの場合はリングを引き上げてロックを解除します。右方向に回すと水位が上昇し、左方向に回すと水位が低下する仕組みになっています。最大で90度回すことにより8mmの水位を調整することができます。
この水位調整リングを回して、オーバーフロー管の「-WL-」の位置に水位が来るように水量を調節しましょう。
7-6-2.水位調整リングが無い場合
水位調整リングが無い場合は、ボールタップの浮玉の支持棒を調整していきます。タンク内の水位が高くなっている時は浮き球の支持棒を軽く下に向けて曲げてます。逆に水位が低いときは上に向けて曲げることで水位を調節します。
支持棒を曲げる際は、付け根付近で曲げようとすると支持棒が折れてしまう恐れがあるので、必ず棒の中央付近で本体に無理が掛からないようにゆっくりと曲げていくのがコツです。もし、固くて手で回せない場合はウォーターポンププライヤーで固定しながら回すと簡単に曲げる事が出来ます。
調整が出来たら、最後に浮球の支持棒の元にあるネジをしっかりと固定して、浮き球が回らないように注意しましょう。
7-6-3.浮き球の形が球状で無い場合
浮き球の形が球状では無く大根の様な円柱形をしている場合は水量調整方法が異なります。浮玉の棒を水位が高いときには上から見て右回しにすると水位が下がり、逆に左回しにすると水位が上がるので、浮き球自体を回転させるだけで出来てしまいます。
調整するときに浮き球レバーの根元をしっかりと手で押さえながら作業を行うとスムーズに出来ます。
8.まとめ
トイレのトラブルは構造を理解し、水の流れる仕組みがわかってしまえば自分で直すことも簡単に出来てしまいます。
そして、突然水が止まらなくなってしまっても慌てる必要はありません。
なぜなら、どんな水漏れでも元栓を閉めてしまえば水が出てくることは無いからです。
それからゆっくり作業をすれば安心してできるはずです。