普段生活をしていて突然排水溝がつまって、慌ててしまったことはありませんか?
家の排水溝には洗面所・台所・洗濯機・風呂場があり、定期的に掃除をしている方でも気づかぬ内に流してはいけない物を流してしまったり、数十年メンテナンスもしないでいると排水管が油汚れなどで固まって付着していたりします。
排水溝付近での詰まりであれば自力で解消することも出来ますが、排水管での詰まりとなると自分で作業するのが難しい場合が多いです。
しかし、費用をなるべく安く抑えたい方は自力で詰まりを解消する為の方法をお伝えするので実践してみましょう。
きっと手順どおり行えば水の流れは良くなるはずです。
洗面・台所・お風呂・洗濯機などの排水溝は普通に生活していても、突然詰まることは珍しくありません。特に油汚れのひどい台所は詰まりやすい代表的な個所とも言えます。洗面所・浴室であれば主に髪の毛が詰まりの原因です。もし、排水溝がつまってしまったら確認すべきポイントを抑えて屋外までの排水管の経路をチェックしてみましょう。
Contents
1.排水溝が詰まったら確認すべきポイント
一戸建てなどでは排水管が詰まると自分で対処するか、自腹を切ってでも業者を呼んで修理をしないといけません。しかし、多くの方は排水管の構造を理解していない事が多い為、メンテナンスをほとんどせずに詰まってから慌てて対応することが多いです。
また、詰まりと言っても排水溝なのか排水管かで直し方は異なります。一般の方にはそのどちらが原因で詰まっているのかの判断が難しく、排水管が詰まりの根源である場合、詰まりを解消するのは難しい作業になります。
しかし、確認すべきポイントさえ理解していれば簡単に出来てしまいますので読みながら実践していきましょう。
1-1.台所排水はどこを確認する?
台所の排水溝で詰まりが起きている場合は目視だけでは確認できません。
シンクから水が溢れてきていたり、流れが悪い場合はワイヤー式パイプクリーナー等を排水溝に入れていきます。
もし、ワイヤー式パイプクリーナーが入らない場合や入っていてもつまりが改善しない場合はシンク下の排水ホースを分解してみます。
台所の排水溝のつまりは排水管のつまりに最適な道具とその使い方や台所の排水溝つまりを直す方法を参考に作業をしてみましょう。
上記で紹介した方法で簡単に改善できない場合は排水パイプや排水ホースを分解して確認してみます。
排水ホースは油の固まりがこびり付いて水の通り道を塞いでしまっている場合があります。
シンクの下を除いて外していきます。手順は台所の排水ホースを交換すべき3つの理由とその手順を読みながら行っていきましょう。もし、この時点で排水ホースが原因であった場合は交換をするだけで改善します。
排水ホースに異常がない場合は排水管が原因ということになります。後で屋外の排水枡を点検していきますので、そのまま読みながら進んでいきましょう。
1-2.洗面所排水はどこを確認する?
洗面所の排水溝も洗面台下に設置されている排水ホースを分解していきます。基本的にはS字トラップと言われる部分で詰まりが起きている可能性が高いです。
排水ホースに掃除口があればそこから髪の毛のかたまりなどが出てこないか確認して、取り出せるだけ取り出してみましょう。
排水溝の詰まりは洗面所の排水溝掃除の仕方や効果抜群!洗面所の排水溝つまりの解消法を参考にしてください。
それでも改善しない場合は排水管が原因です。
1-3.洗濯機排水はどこを確認する?
洗濯機の排水溝で詰まりが起きている場合は排水溝のトラップ部分を確認します。
洗濯機の下に排水溝が隠れてしまっている場合は洗濯機をどかしてから確認する必要があります。
排水トラップの掃除方法は洗濯機の排水口の掃除の仕方や超簡単!洗濯機の排水口つまりを解消する手順を参考にしてください。
それでも改善しない場合は排水管が原因です。
1-4.浴室排水はどこを確認する?
浴室の排水溝も同様に排水トラップを掃除してみます。
浴室は油脂や髪の毛が詰まりを引き起こす原因です。
排水トラップの掃除方法はお風呂の排水溝を掃除すべき理由とその手順や風呂場の排水溝のつまりの原因とその直し方を参考に行いましょう。
それでも改善しない場合は排水管が原因です。
2.排水枡を知る
上記で紹介した方法で排水溝を点検したけど詰まりが解消されない場合は排水管の詰まりである可能性が高いです。
その場合は屋外の排水枡を確認していきます。
2-1.排水枡って何?
排水枡は、排水をまとめて次に流す役目をしていて、家の排水が屋外に出た所や、排水が合流するところ、排水管の長いところの途中、排水管の勾配や方向が変わる箇所などに設けられています。以前はコンクリート製のものが殆どで、フタもコンクリート製の四角いものや、直径30cmくらいの鉄製の物が使われていましたが、最近では塩ビ製の小口径マスというものが普及してフタも直径15cm程度のプラスチック製に変わってきています。なお、新しいタイプの排水枡はトラップが付いているものが多く、これらはトラップ枡とも言います。
2-2.排水の種類と仕組み
排水は、雨水、雑排水、汚水と3種類に分類されていて、下水道の設備によって、処理の方法が異なります。
2-2-1.公共下水道が完備されている場合
分流式
新しく下水道が完備された地域に多いタイプです。雨水管と汚水管が別になっていて、雨水は河川へ、汚水は下水処理場に流れるようになっています。
合流式
早くから下水道が完備した地域に多いタイプです。雨水、雑排水、汚水がすべて下水道に集められ、下水処理場に流れるようになっていますが、天候等によって一部がそのまま河川に流れる事があります。
2-2-2.公共下水道が完備されていない場合
単独浄化槽タイプ
公共下水道が不完備で、排水溝がある場合。汚水は浄化槽で処理されてから、雑排水とともに、汚水枡、公設枡を通って排水溝に流れ、河川や海に流れます。
合流浄化槽タイプ
汚水、雑排水を一緒にして浄化槽で処理してから排水溝へ流す方式。単独浄化槽よりも河川や海を汚しません。
排水溝も無いタイプ
排水溝も無い地域の場合。雑排水は直接浸透枡へ流して、地中へ浸透させます。汚水は浄化槽で処理してから浸透枡で地中へ浸透させるようになっています。(浄化槽のない場合は、バキュームカーなどで汚水を汲み取ります。
3.排水枡の詰まり取り除いていこう
排水枡でつまりが起きている場合は、外の排水枡を調べます。
いくつも同じ様な升が並んでいたりするので、すべての枡を開けてから詰まっている箇所の排水溝に水を流します。
その枡のどこから水が出てくるかで排水管がどこに繋がっているのかを確認することが出来ます。
そして、詰まっている箇所の排水枡を掃除して、流れが悪いようなら排水管の奥に高圧洗浄機で掃除をします。
洗管パイプは個人で持っている方はあまりいないはずですが、購入することは出来ます。一戸建てに住んでいる方は配管清掃用に持っておくと便利かもしれません。
洗管パイプを排水管に入れてから出したり引いたりを繰り返しながら奥に送り込んでいきましょう。
台所の排水管高圧洗浄の方法や自分で出来る!排水管高圧洗浄でも手順を紹介しているので参考にしてみてください。
4.まとめ
排水枡が詰まっている場合は、掃除をしてホースを排水管に入れて掃除するのもいいでしょう。しかし、排水管のこびり付きが頑固な場合は高圧洗浄機やトーラーと言われる機材を使用して汚れを剝していく必要があります。
価格も高額なため、個人で購入するよりもプロに依頼する方が安上がりな場合も多いので慎重に検討する必要があります。
参考になったなら幸いです。