いつもどおり洗濯機を回していると警告音がなり洗濯機が止まってしまった。
突然、脱水中に洗濯機が停止してしまい何度繰り返しても止まってしまう!!
洗濯機からエラーコードが鳴り、説明書を確認してみると排水口が詰まっていませんか!?と記載がされている。
防水パン内に設けられている排水口から水が溢れて来て床にまで越えてきそうになってしまった!!
床がビショビショになってしまい下の階にまで被害がいってないか心配だ!!
どうやら洗濯機の排水口が詰まっているみたいだけどどうしたらいいの!?
洗濯機の排水口のつまりって自分で解消することはできるの!?
排水口がつまる原因はどこにあるの!?
もし、自分で直せない場合どこに頼んだらいいの!?
業者に依頼した場合の修理費用ってどれくらいかかるの!?
あなたは現在こんな状況で悩んでいるのではありませんか!?
洗いから乾燥までのコースで設定していたにも関わらず、仕事から帰ってきたら洗濯機が途中で止まっていた。休日に洗濯機を回していたら突然、洗濯機が停止してしまいピーピーと警告音を鳴らしながら停止してしまった。
いつもどおり洗濯機を回していたにも関わらず、防水パンを超えて水が床に溢れて来てしまった。排水口を見ると水が溢れて来て、ゆっくりと水が引いていく現象が続いている。
洗濯機を使っていてこんなトラブルを経験したことがある方も中にはいるのではないでしょうか!?
今、ご紹介した現象は主に洗濯機の排水口が詰まることで起こる症状です。
洗濯機の排水口は脱水時に汚い水と一緒に衣類からでた糸くずやゴミが一緒に流れていくため詰まることがあります。小さい子供さんがいるファミリーでは子供の汚れたユニホームを洗濯したり、家族の多い家庭では洗濯量がその分増えますし、お風呂の残り湯を洗濯に使っている方も多くその汚れた残り湯には垢や髪の毛等が浮いている事があり、汚れた水を洗濯機に使うとその分詰まる確率も高くなります。
また、セーターなどを良く洗濯する方は糸くずが詰まりやすい傾向があります。
また、ゴミが大きなかたまりになればなるほど排水を邪魔してしまい、水の流れが悪くなります。そんな時は一度洗濯機の排水口を掃除をしてあげる必要があります。
初めてやる方は自分で出来るか不安だと思います。しかし、このページでは初めての方でも簡単に実践できるように排水口のつまりを解消する為の手順を詳しくお伝えしていきます。
読みながら実践してみてください。
Contents
1.洗濯機の排水口がつまる原因
洗濯機の排水口は通常、排水ホースと接続されています。一番主流なのが防水パンと呼ばれる部分に排水口があり、そこに接続するのですが、洗濯機の排水ホースは接続するのが案外大変で、一度取り付けたら買い替えるまで取り外さない方が以外と多いのです。意味もなく外す必要はありませんからそれは当然のことなのですが、洗面所、キッチン、浴室と違い洗濯機は洗濯機を置いてしまうと排水口が真下に隠れてしまい、お掃除出来ない事が多いのもその理由の一つかもしれません。
しかし、普段毎日の様に使用する洗濯機だからこそマメに排水口を掃除してあげないと詰まってしまう事があるのです。
洗濯機の排水口には、使い終わったタオル、汗をかいたTシャツなどの汚れた衣類からでる垢や、毛、又は泥などが水と一緒にホースをたどって流れていきます。それがかたまりとなって排水口にたどり着きます。
そして、そのかたまりが大きくなれば水の流れをふさいでしまい流れていかなくなります。
特にお風呂の残り湯を使ったお湯取りホースを使っていたり、バケツですくって使っていたりすると汚れた残り湯に混ざった垢などを一緒に入れて洗濯することになってしまうので詰まりやすくなります。
お風呂の残り湯は節水になるため、子供のいる家庭では使っている方が多いのですが、こういったことを踏まえるとあまりおすすめは出来ません。また、排水管の奥でサビやヌメリがこびりついていると水の流れる道を縮小してしまっている可能性もあります。
2.詰まりやすい洗濯機を覚えておこう
実は洗濯機の排水口の詰まりには、詰まりやすい機種とそうでない機種があります。
そして、排水口の詰まりが原因だと思っても実際は他の箇所に問題がある事もあり、その判断は簡単ではありません。
洗濯機には全自動式洗濯機と二層式洗濯機、そしてドラム式洗濯機があります。
二層式洗濯機は昔の機種なので現在使っている人は少ないと思います。ご高齢の方が愛用しているケースが多く、あまり見かけません。そして、最近のマンション等は二層式洗濯機が設置出来る構造になっていない事が多いです。
全自動式洗濯機は現在、一番普及率が高いのではないでしょうか。メーカーから一人暮らし用のシングルタイプやファミリータイプまで様々な種類が出ています。そして、全自動式洗濯機は数十リットルの水量を使います、洗濯槽に多量の水を溜めて、洗濯槽を高回転させながら水を吐き出します。
なので、全自動式洗濯機の場合は排水量も多く、詰まりにくい機種と言えます。
2-1.ドラム式洗濯機は詰まりやすいのが特徴
実は上記で紹介した2つの洗濯機と比べてドラム式洗濯機は詰まりやすい機種と言えます。
ドラム式洗濯機は現在人気のある機種のひとつで洗濯から乾燥までを自動で行ってくれます。また、全自動式洗濯機と違い少量の水で洗う事が出来る為に節水効果が高いのも人気の理由の一つです。しかし、メリットだらけに感じるドラム式洗濯機ですが問題がいくつかあります。
その問題の1つに排水口が詰まりやすいという点です。ドラム式洗濯機は少ない水量で洗う事が出来る為、節約にはなるのですが水量が少ない分、脱水の時に流れていく水が少なく勢いもありません。すると排水ホース内にも当然汚れが付着しやすくなりますし、排水口にも汚れやゴミが停留することになってしまいます。
そして、少しづつ溜まった汚れやゴミ、糸くず等が排水口に蓄積されていき、そのうち完全に流れなくなってしまいます。これがドラム式洗濯機の特徴です。全自動式洗濯機と比べると排水の量や勢いが劣る為に排水口でつまりを起こしやすくなるのです。そして、主に詰まりやすい部分が排水トラップと言われる個所です。排水トラップのお掃除方法は後ほど紹介していきたいと思います。こういった点を踏まえるとドラム式洗濯機を使用している方は特に注意が必要です。
次にドラム式洗濯機のデメリットの一つに排水口のお掃除が出来ないという点です。
ドラム式洗濯機は防水パンの上に洗濯機を置いてしまうと排水口が隠れてしまい排水口のお掃除ができなくなります。当然、手を入れるスペースも無いので排水口が詰まっても詰まりを解消することが出来ません。そこで、洗濯機を取り外してから移動させる必要があります。しかし、ドラム式洗濯機の重量は80kgほどあります。女性はもちろん男性でも2人いないと動かす事は出来ません。
このようにドラム式洗濯機は詰まりやすい特徴があり、排水口のお掃除が出来ないケースが多いのです。排水口の位置が洗濯機の横にある場合や手が入るスペースが設けられている場合は問題なく作業することができます。まずは自分の使っている洗濯機、排水口の状況を確認してみましょう。
3.排水口が詰まると起こる2つの現象
それでは洗濯機の排水口が詰まってしまうとどんな現象が起こるのでしょうか。排水口が詰まった際に起こる現象を3つ紹介するので覚えておきましょう。
3-1.エラー表示が出る
洗濯機を運転中にピーピー音をたてて停止してしまう事があります。これをエラー表示と言います。エラー表示はいくつか種類があって、その原因毎に表示されるようになっています。主にアルファベットと数字を組み合わせたものでE-4だとかC-5の見たいな感じで表示されます。
洗濯機は洗いの時に水を洗濯槽に溜めます。続いてすすぎをして、脱水に移っていきますがこの脱水の時に水が流れないでエラー表示された場合は排水口の詰まりが原因の可能性が高くなります。エラー表示は状況にあわせて表示されるため、洗いやすすぎの時に表示されなくても排水口が詰まっていれば脱水時に表示されるのは自然な事です。
確認方法は表示されたエラーコードを見て説明書を探してみます。
洗濯機にも記載してあることもあるので確認してみましょう。
大抵は排水口がつまっていませんか?の様な記載があるはずです。
3-2.防水パンから水があふれてくる
そして、完全に排水口のつまりを確信させるのが排水の溢れです。通常の洗濯機置き場には防水パンが設置されていて、その上に洗濯機が置いてあります。防水パンは回りが高くなっており、水が零れても漏れないように囲いのような作りになっていますが、何十ℓも使う洗濯機の水は排水不良が起こると防水パンだけでは防ぎきれません。防水パンを越えて水が床にまで漏れて来てしまうケースも多くあります。しかし、隠れてしまった排水口を掃除するにはスペースが必要になります。そこで、心配な方はかさ上げ工事をしておくことが重要になります。
排水口の水は通常、サーと流れていかなくてはいけませんが少し上がってから流れていく場合や、流れるのが遅い場合、ボコボコ言いながら流れる場合は詰まりの前兆である可能性が高いので完全に詰まって大きな水漏れ事故に繋がる前にお掃除をしておくようにしましょう。
4.詰まりが原因ではないケース
実は排水口の詰まりが原因ではないケースも多くあります。これでは一般の方は本当の原因がわからない為、自分で対処できるのか洗濯機のメーカーを呼ぶべきなのか、水道修理業者に依頼すべきかの判断ができません。
エラーコードを確認すると排水口が詰まっていませんか?と記載があるのに排水口は問題無い。そんな場合の原因やどうやってそれを調べるか等を紹介していきたいと思います。
この章では排水口の詰まりが原因では無いのにエラー表示が出るケースを紹介します。
4-1.排水ホースが折れ曲がっていない!?
これも非常に多いパターンで排水ホースが折れてしまっているが為に排水不良をおこしているケースです。
お引越ししたばかりの時に洗濯機を設置したケースや洗濯機を新たに購入して設置した時に見られるケースです。
当然、排水ホースが折れてしまうと水が流れなくなってしまうのでエラー表示が出ます。
しかし、洗濯機の下は洗濯機を置いてしまうと目視でも確認が出来ない位スペースがありません。つまり、排水ホースが折れ曲がっていてもわからないケースが多いのです。画像のように真横に排水ホースがある場合は手直しで直すことが出来ますが、多くの排水溝は真下にあってドラム式洗濯機だと左右正面にスペースが無い事が多いのです。一度洗濯機を移動させて排水ホースをチェックしてみる必要があります。
また、ドラム式洗濯機で多いのが排水ホース内や内部での詰まりです。排水ホースでゴミや汚れが詰まると排水口に辿り着く前に停止してしまいます。洗濯機には水が流れる経路があり、その経路内もゴミが詰まりやすい構造になっています。これも全自動式よりもドラム式によく見られる現象で、ドラム式洗濯機の下を覗くと透明の蛇腹ホースが真っ黒な塊で覆われているのが確認できる事があります。
その場合はメーカーに見てもらわないといけません。水道業者では洗濯機を分解出来ません。
4-2.洗濯機の機械的な故障の可能性もある
実はこのケースも非常に多いのですが、洗濯機本体の機械的な故障です。洗濯機には基盤などの部品に不具合が起きて突然停止してしまう事もあります。そうなると水道業者ではなく洗濯機メーカーに修理を依頼しなくてはいけません。これは全自動式のタイプで起こりやすい特徴があります。もし、排水口の詰まりが原因ではなく機械的な故障であると確認できるのであれば迷わずにメーカー修理を呼べば良いのですが、メーカーを呼んだら排水口が原因であると判断された場合はその分の出張費を請求されてしまうので、あらかじめ原因を確認しておく必要があります。とは言っても一般の方が原因を特定するのは容易ではありません。そこで、次の章では排水口が原因か機械的な故障かという部分を調べる方法を紹介していきたいと思います。
5.原因が詰まりか故障かを調べる方法
STEP.1
それでは原因の調べ方を紹介していきます。まずは洗濯機の排水部分を確認してみましょう。
大抵、洗濯機の排水は洗濯機の真下か左右にあります。それは防水パンの形状によって異なります。
画像では真下に排水溝があり防水パンが無いタイプです。
まずは、自分の家の排水部を確認することから始めます。
排水口が左右にあれば取り外しが簡単なので、作業もしやすいですが、真下にある場合は排水口を確認できない事もあります。
その場合は洗濯機を移動させるなどして確認します。もし、ドラム式洗濯機を使用している場合は重量がある為、動かすのが大変かもしれません。その場合は、業者に依頼するか男性の手を借りるようにしましょう。
STEP.2
排水口を確認出来たらエルボを取り外します。
エルボはネジを緩めるようにして、取り外していきます。
反時計回りにまわせば外れるはずです。
エルボが緩んで外せる状態になったら、ホースに残った残水が零れてくるので気をつけてください。
続いて、排水テストを行います。
しかし、この状態で排水テストをするのは良くありません。
下の画像を見てください。
この画像に見えるように、防水パンが設置してあり排水口がある状態であればそのまま排水テストをしても問題ありません。
しかし、上の画像の場合は防水パンがない為、排水が出来ません。
その場合はお風呂に排水してあげましょう。
STEP.3
もし、排水ホースが風呂場まで届かない時はこのように延長してあげる事も出来ます。
延長が出来たら風呂場にホースを伸ばして洗濯機の脱水ボタンを選んで始動させます。
この時に水が勢いよく流れるようなら、排水口が詰まっていると考えられます。
一方で水が出てこない、チョロチョロしか流れない場合は洗濯機内部の詰まりか故障が原因と考えられます。
一方で水が勢いよく排出されたら排水口の詰まりが原因と判断することが出来ます。
確認の方法は以上です。これで、どこに原因があるのかを調べる事ができました。
6.排水口のつまりを防ぐ3つのポイント
6-1.お風呂の残り湯を使わない
これは非常にポイントとなることで、お風呂の残り湯を使っている家庭は排水口がつまりやすい特徴があります。お風呂の残り湯は節水効果も高く、日常的に使用している方も多いいのです。しかし、残り湯には目に見えない人の垢が浮いていて非常に汚れています。
また家族が多いとその分、垢が多くでるのでかたまりになりやすく、それらがつもりに積もると一気につまる恐れがあります。また、ゴミは洗濯機の排水ホースまで流れず内部でつまりを引き起こすことも珍しくありません。
あなたも脱水中に洗濯機が突然エラー表示を起こして停止してしまった経験はないでしょうか?その原因のほとんどがつまりによって起こるエラーといってもいいかもしれません。つまり、お風呂の残り湯をなるべく使わないようにするのがつまりを防止する一つのポイントと言えるのです。また、ドラム式洗濯機は全自動式洗濯機と比べて少ない水量で洗うことが出来る特徴があります。水量が少ないということは流れていく力が弱い為、ゴミや汚れが停留しやすくなるのです。
6-2.定期的に洗濯槽をクリーニングする
マメにやっている方は少ないと思うが、洗濯層を定期的に掃除してあげるのはつまりを防ぐコツと言える。実は洗濯層にはカビなどがこびり付き臭いを発生させる原因を引き起こしている。そして、汚れが蓄積していく前に定期的に洗濯層の汚れを落としていくことでつまりを防止できる。
市販で販売されているような洗濯層カビキラーなどを使って3ヶ月に1度くらいのペースでクリーニングしてあげれば、常にきれいな状態を保つことができるので突然排水口が詰まることは減るはずだ。
6-3.排水ホースを交換する
3つ目のポイントとして排水ホースを定期的に交換してあげる事が重要だ。排水ホースは、基本的に水漏れなどしない限り交換することは無いと思うが実は中がかなり汚れており、臭いを発生させる原因でもある。
そして、排水ホース内にゴミや汚れが溜まっていくので水の流れるルートをふさいでしまう。排水ホースはホームセンターで売っているので簡単に手に入るはずだ。排水口の掃除をするときに一緒に交換してあげればベストだろう。
7.洗濯機の内部も詰まりやすい
実は洗濯機の排水溝だけではなく内部でも詰まりが起きやすいのはドラム式洗濯機の特徴です。先程も少し紹介しましたがドラム式洗濯機は少ない水量で洗濯出来るのがウリです。つまり節水効果の高さを売りにしているのですが、それがかえって詰まりを引き起こす原因ともされているのです。洗濯機の内部には排水ホースまでに辿り着く為にはいくつかの排水経路を通過しなくてはなりません。それらの排水経路は細くなっていたりする箇所もあり、大きなゴミが通過すると簡単に詰まる可能性があります。また、水量が少なく水圧も弱いので流れてくれません。つまり、排水溝に辿りつかないで洗濯機の内部で停留してしまう事がドラム式洗濯機には多いのです。
その場合はメーカー修理を依頼する必要があります。
その一方で全自動式洗濯機は20ℓ~40ℓ程の水量を使います。排水速度も排水量もドラム式洗濯機に比べて格段に多いので詰まりが起きる原因とされる汚れをある程度流してくれます。よって、ドラム式洗濯機と比較して全自動式洗濯機は詰まりのトラブルが少ないのです。
7-1.どこで詰まりが起きているか確認する方法
では、排水溝が原因なのか内部の詰まりが原因なのかを調べるにはどうしたらいいの!?素人でも簡単に判断する方法はないの!?と思ってしまいますよね。メーカーに依頼するべきか、水道業者に依頼するべきか、どこに原因があるかを特定しない限りは頼みようがありません。メーカーを呼んだ場合は出張料も掛るので、そこは慎重に対応したい状況です。しかし、そんな疑問もある方法を使えば簡単に調べる事が出来てしまいます。
それでは手順を紹介していきましょう。
7-1-1.全自動タイプは故障の可能性も疑う
どちらも調べ方は同じなのですが、全自動式タイプの場合は内部的な機械の故障の事も多く、内部的なつまりの可能性はそう多くありません。ドラム式の場合は内部的な排水経路で詰まる事も多いので、確認する必要があります。
洗濯機の排水溝が見える状況にしましょう。通常は洗濯機の排水口は洗濯機を置いてしまうと隠れてしまいます。手が入るスペースがあればいいのですが、そうでないケースも多いので洗濯機を移動させるなりして、排水口を見える位置まで移動させます。
排水口が見える状況になったら、排水エルボを取り外してみます。排水エルボは画像にある透明な部品の事です。排水ホースに接続されているのですぐわかるはずです。排水エルボには肌色のゴム製や透明のプラスチック製等があります。
排水エルボを手で持ちながら洗濯機を始動させましょう。水を洗濯槽に溜めて、脱水ボタンを押します。洗濯槽に水がすでに溜まっていればそのまま脱水を始めます。脱水時に排水エルボから水が勢いよく出てくるようであれば内部的な詰まりは無いと判断することができます。しかし、排水エルボから水が出てこないようなら内部的な詰まりである可能性が高い。という判断をする事が出来るという事です。
実はこんな簡単な対処法ですが、仕組みがわからないと調べようがありませんよね。調べる際の注意点として洗濯機が斜めになっていたり、水平を保てていないままだと洗濯機が正常に作動しないので、調べる際は水平にしてから行うようにしてください。
そんな時の為にかさ上げ台などを設置しておくといざという時に便利かもしれませんね。
8.排水口のつまりを解消しよう
それではこの章の本題ともいえる排水口のつまりを解消する手順を紹介していきます。
排水口の詰まりを解消する為には、洗濯機の排水口が見える状態にしてから行うのが基本です。もし洗濯機の真下に排水口が隠れている場合は一度洗濯機を作業しやすい位置に動かしておきましょう。
洗濯機の移動が出来ない場合は、男性2名で行うのがいいでしょう。
難しく感じる方は洗濯機の排水口の掃除の仕方を参考にすればわかりやすいはずです。画像に見えるのが洗濯機の排水口です。この中にゴミが溜まる事で排水不良を起こしているので、まずは排水口を掃除していきます。そのゴミを取り除けば直るケースが多いので、まずは排水エルボを取り外してみます。
これが排水エルボを外した画像です。排水エルボは通常は排水ホースに接続されていると思うので、排水ホースを持って上に持ち上げてみてください。するとスポッと排水ホースが取り外せるはずです。排水エルボを外すと画像のようにフタがあるのが確認出来るので、フタも外してしまいましょう。
フタを外すと排水トラップが出てくるので、これも外してしまおう。フタは持ち上げれば簡単に外す事が出来る。
排水トラップを外すとこの画像のように汚れが溜まっているのがわかるはずです。(この画像は実際、お客様宅の洗濯機の排水口が詰まって修理した時に撮影させて頂いた画像です。)
洗濯機の排水口は実際、こんなに汚れているのです。何年も掃除をしないでいると画像のような状態になってしまいます。この部分を掃除するには手袋をはめてゴミを取り除いてみます。
ゴミを取り除ければ、後は水を流して排水テストをしてあげます。
8-1.排水口の掃除の仕方
排水口の掃除にはお酢と重曹が効果的です。また、使わない歯ブラシなどを用意しておくといいと思います。実際、業者はこの方法ではやりませんが、汚れが落ちやすくなるという点では良い方法かと思いますので参考にしてみてください。それでは手順を見ていこう。
1.排水口のフタ、まわりに付いた汚れを重曹をかけて歯ブラシで擦っていく。
2.排水口の中に重曹をたっぷり入れる。
3.重曹を入れた排水口にお酢をたっぷり入れる。
この手順を行うと泡が発生するので15分ほど放置します。最後にバケツに水を入れて流せば終了です。身近にあるアイテムで出来る方法ですが、詰まりなどを解消するには先程紹介した排水トラップのゴミをかき出してから、この方法で汚れを落としていく。という流れがいいかと思います。
掃除が完了したら、逆の手順で戻していきます。戻す際のポイントとしては、排水トラップにカップのようなものがあるので水をしっかり入れておく必要があります。
水を入れておくことで、下水の臭いをふさいでくれるからです。もし、水を入れ忘れたら下水臭が部屋に充満してしまうので必ず忘れないようにしてください。
また、排水トラップの戻し方は洗濯機の排水口から来る臭いの原因とその対処法で詳しく説明しているので参考にしてください。
そして最後に洗濯機を所定の位置に戻して、取り付けてあげれば完了です。洗濯機の取り付け方は女の子でも出来る!簡単に洗濯機を設置する為の3つの手順を読んでおけばいいでしょう。
9.まとめ
いかがでしたか?全自動洗濯機であれば、比較的容易に移動させることが出来るがドラム式洗濯機の場合重量の問題で簡単に動かすことが出来ません。その場合は何人かで動かす必要がでてくるのです。洗濯機さえ動かせれば掃除は簡単にできてしまうことはお分かりいただけたと思います。
洗濯機の詰まりは主に排水トラップという箇所で起こります。排水トラップに溜まった汚れやゴミを取り除き、掃除をしてから戻してあげれば排水はスムーズになるはずです。
もし、それでも水が流れない場合は排水管内で詰まりが生じている可能性があるので、その時は業者に依頼して修理をお願いするようにしましょう。
また、排水口が詰まらないように定期的に洗濯槽をクリーニングしたり、排水ホースを交換したり、お風呂の残り湯を使わない様にするなどすぐにでも実践できることばかりなので是非やってもらいたいと思います。
参考になったなら幸いです。