最近、洗面台の床が濡れている事がある!!
朝起きて顔を洗ったら、洗面台の下から水が流れてきた!
最近洗面所の床が湿っぽくなっている事がある!!
洗面台の床が水漏れしている時ってどこに原因があるの!?
原因がわからないから、どこに頼んだらいいのかわからない!!
業者に修理を依頼した場合ってどれくらいの費用が掛るの!?
あなたは現在こんな状況でお困りではありませんか!?
気がついたら洗面台の床が濡れていた。ジワジワと床が湿ってくる。しかし、水をこぼした覚えは無いし、何処から来る水なのかわからずにお困りではないでしょうか?ただ、床を拭き取った所で根本的な解決には至りません。あなたはその原因を突き止めて一刻も早く水漏れを解決したいと思っているのではないでしょうか。実は洗面台の床が濡れている場合いくつかの確認しておきたい箇所があります。そして、水漏れの原因箇所さえ探し出してしまえば、自分で解決することは意外と簡単です。
それらを一つ一つ確かめながら、原因を探っていけば修理すべき箇所を特定することが出来る。
そこでこのページでは洗面台の床が濡れている、もしくは水漏れしている場合にチェックすべきポイントとその解決方法までを紹介していきたいと思います。
是非参考にして下さい。
1.洗面台の床が水漏れしているのはなぜ?!
突然洗面台の床が濡れていた場合、確認しておきたい箇所がいくつか存在します。
洗面台の下には蛇口のホース、止水栓、排水パイプ、塩ビ管の繋ぎ目などが設置されています。実はそのどこかに異常があって水漏れしている可能性があります。
この章では一つ一つ確認ポイントを紹介していきますが、その前に洗面台下の収納グッズを移動させておきましょう。
多くの家庭では洗面台の収納スペースに洗剤などの日用品をしまっている方も多いのではないでしょうか?
水漏れ個所を特定する為にはこれらを退かしておかなくてはいけません。
手間かもしれませんが作業の効率を考えて退かせておきましょう。
何も無い状態になったら作業を始めていきます。
2.水を流して何処から水が漏れているかを確認しよう
水漏れ箇所を探すには一度蛇口を開けて水漏れ箇所を特定する必要があります。
すると、水が染み出してくる箇所が必ず見つかります。
そこで原因を特定できたら修理に取り掛かります。
水漏れの量が少ない場合は見つかりにくいかも知れませんので、ある程度水を流してよく観察してみましょう。
ジャージャー漏れているようならスグに原因を特定することが出来るはずです。
2-1.蛇口のホースから水漏れしていないか確認しよう
シャワーホースとレバーハンドルとの繋ぎ目を確認して見ましょう。
繋ぎ目部分での水漏れは水回りで非常に多いパターンです。
目視で確認できるので水が垂れてきたらすぐにわかるはずです。
次に確認したいのがシャワーホース本体から水が垂れているケースです。洗面台のシャワーホースから水漏れしている場合の対処法でも紹介していますが、シャワーホースは出し入れする事が多い為、年月と共に穴が空いたり破けたりし始めます。
すると、水がホースを伝って床に垂れ始めます。シャワーホースが原因で起こる水漏れは量が多いので、床がビショビショになるケースが多いです。その水が洗面台の床が濡れている原因であることが多いのです。もし、このシャワーホースが原因の水漏れだった場合、蛇口を交換しなければなりません。蛇口の交換と言うと難しく感じてしまうかもしれませんがそんなことありません。意外と自分でも簡単に出来てしまいます。その場合は洗面台の蛇口の交換の仕方でやり方を詳しく説明しているので参考にするといいいでしょう。
2-2.給水管で水漏れしていないか確認しよう
給水管と止水栓のつなぎ目で水漏れすることがよくあります。画像を見てもらえるとわかると思いますが、給水管は壁の中から出ていて止水栓へと繋がっています。そして、止水栓と給水ホースの接続部はナットで固定されています。この部分で起こる水漏れは非常に多いのが特徴です。
そして、この原因として考えられるのがナットが緩んでいるかパッキンが劣化しているかのどちらかです。
まずは、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーなどを使って締めこんでみましょう。時計回りにまわせば締まります。
この時ナットが動けば緩んでいるだけなのであれば、これだけで解決してしまうケースも多いです。もし、しっかりナットは締まっているのに水が漏れてくる場合はパッキンの劣化が原因です。その場合は交換をしてあげましょう。そして、止水栓本体からも水漏れは起こります。画像で紹介しているのは三角ハンドルですが、止水栓には突起のように出ているマイナス溝タイプ等があります。しかし、どれも水漏れする時はナットの中に取り付けられているパッキンの劣化によるものです。止水栓から水漏れする場合もパッキン交換が必要になります。
2-3.S字トラップ付近で水漏れしていないか確認しよう
洗面台のS字トラップにはトラップの上部と下部にキャップナットが取り付けてあります。中には掃除口と言って3つ目のキャップナットが付いていることもあります。掃除口は排水パイプ内を点検したり、メンテナンスが行いやすいように設けられているのですが、基本的には外す事はあまりないと思います。
これらナットの中にはパッキンが取り付けられていて、緩んでいたり、劣化していたりすると水漏れを起こすようになります。
もし、水が滴り落ちていたり、染み込んでいたりする場合はキャップナット部を乾いたタオルなどで拭き取ってから蛇口を捻って水漏れ確認をしましょう。大抵水漏れしている箇所には水気が付くはずです。
この時、手で触って水滴が付いていないか等の確認してみましょう。水漏れ調査をする時は蛇口の水を出しっぱなしの状態でないと確認することが出来ません。
ある程度水を出しながらS字トラップ付近を目視で確認してみましょう。もし、棚の中が暗い場合はライトを当てながら行うようにすれば作業もしやすくなるハズです。
2-4.排水ホースが塩ビ管から外れていないか確認しよう
排水ホースと床から出ている塩ビ管との繋ぎ目でホースがしっかり差し込まれているか確認する必要があります。ホースがしっかり差し込まれていなかったり外れていたりすると、当然水が床に流れてしまいます。棚の中に洗剤などの日用品を沢山収納していると排水ホースに干渉してしまい、ホースが動いてしまいます。そうなると、排水管にしっかりと納まっていない状態になり、水が床にまで溢れて来てしまいます。
固定があまい場合は、防臭ゴムや排水プレートなどを使ってホースを固定するようにしましょう。
洗面所の排水溝からの臭いの原因とその解決法で詳しい施工方法が紹介されているので参考にして下さい。
2-5.排水パイプから水漏れしていないか確認しよう
洗面台の下には排水パイプが設けられています。排水パイプに穴が空いていたり、亀裂が入っていると、当然水漏れしてきます。ライトを当てながら亀裂などが入っていないか確認してみましょう。排水パイプには樹脂製のタイプやステンレス管などがあります。固定方法は異なりますが、サビや劣化が原因で水漏れすることもあるので点検が必要です。
穴が空いているのが目視で確認できる場合はビニールテープなどで補強する方法もあります。ホームセンターなどで購入できる市販の補修テープは数百円で購入出来るのでおススメです。しかし、この方法はあくまでも簡易的に過ぎないため応急処置としての対処法だということを理解しておきましょう。余裕のある方は排水パイプを交換したほうが安心です。
排水パイプの交換方法も意外と簡単で5分で出来る!洗面台排水パイプの交換方法を読めば自分で出来てしまいます。
2-6.排水パイプの繋ぎ目や洗面ボールのパッキンから水漏れしていないか確認しよう
先程も紹介しましたが、排水パイプにはいくつかの分解できる箇所があります。それらはナットで固定されていて、その中にパッキンが設けられています。そのパッキンが劣化することで水漏れが起きます。
また、洗面台ボールの底と排水パイプの間から水漏れすることがあります。洗面所の洗面台の排水管にはこのようにいくつかナットで接続されている箇所がありますが、一番見落としてしまいがちなのが洗面台ボールの底と排水パイプの接続部分です。
洗面台ボールの底にはパッキンが取り付けられていて、このパッキンが劣化してすり減って来てしまうと隙間から水漏れが起こることがあります。
その、水滴が排水パイプを伝って床に滴り落ちるようになり、床が水漏れしているという現象が起こるのです。
この場合は、原因がどこにあるのかを確認することが難しいので、よく観察することが重要です。水滴がS字トラップやキャップナットから流れているのでは無く、その上から垂れてきた水滴だということもあるからです。
そういった間違いをしない為にも、乾いたタオルで一度排水パイプの水滴を拭き取ってライトなどを当てながらよく観察してみるようにしましょう。
また、確認する時は蛇口の水を出しっぱなしの状態にしないと、どこで水漏れしているかの特定が出来ないので、水を出したままの状態で良く観察しなければいけません。
2-7.洗濯機周辺を確認しよう
洗面台の床が濡れている時は、必ずしも洗面台に原因があるとは限りません。
通常、洗面台の横には洗濯機が設置してあるケースが多く、その洗濯機が原因で床が水漏れしている可能性もあります。
マンションなどでは洗濯機置き場に防水パンと言われる洗濯機専用の置き台が設置されている事が多いです。その防水パンの中に排水口があり、その排水口から水があふれてくると床にまで浸水してしまうケースもあるのです。そういったケースで考えられるのが排水口における詰まりのトラブルが代表的です。排水口で詰まりが発生すると排水出来なかった水が逆流して、防水パンを越えて水があふれてきます。その溢れた水が洗面台の前にまで流れ付いている。と言った事も考えられます。また、次に考えられるのが一戸建てなどに多い、防水パンの無い洗濯機からの水漏れです。
防水パンが設置されていればある程度の水漏れはその防水パン内で処理することが出来ます。
しかし、一戸建ての場合、防水パンが無いことが多く、水漏れが起きても直に床が濡れてしまいます。その多い例としては洗濯機の排水ホースから起こる水漏れです。排水ホースは消耗品である為、劣化してくると水漏れが起こります。例えば引っ越しなどで洗濯機を動かした際に排水ホースに亀裂や穴が空いてしまったり、使用している最中にモーターと排水ホースが接触して亀裂が入ってしまったりなど、様々な原因でホースから水漏れすることがあります。
その床に洗濯機を直置きしている場合は、洗濯機の下をライトで照らしてみて床が濡れていないか、湿っていないか。確認するようにしましょう。小さいピンホール程度の亀裂であれば確認が難しい可能性もあるので、一度洗濯機を回して水を溜めてから、脱水をしてみましょう。脱水中に洗濯機の排水ホースは水が流れるのでその時にどこから水漏れしているのかある程度確認することが出来ます。
その時は乾いたタオルで床を拭いておくといいでしょう。また、中には蛇口や給水ホースの繋ぎ目などから水が滴り落ちている事もあり、その水が洗濯機の給水ホースを伝って床に流れ込んでいる事も考えられます。
一度、蛇口や給水ホース付近、洗濯機の排水溝、洗濯機の排水ホースも全て確認して、目視出来る水漏れがないか確認してみることが重要です。異常がなければ次へ進みましょう。
3.洗面所の床の水漏れを修理していこう
それでは水漏れ個所原因を特定できたところで、修理をしていくとしましょう。
それぞれ、修理方法は異なりますが一つ一つ説明していくので、状況にあった方法で作業していくようにしましょう。
3-1.シャワーホースから水漏れしている場合の修理方法
洗面台のシャワーホースから水漏れしている場合はシャワーホースの交換をすれば済むと考えてしまいがちですが、実はそういう訳にはいきません。
シャワーホースは分解出来ますが、洗面水栓と一体型になっていて、メーカーや型式に応じた形状、作りになっています。
シャワーホースだけを交換する場合でも水栓も同時に付いてくるので、結果的に水栓本体を交換することになります。
それでは水栓の取り外し方法を見ていくことにしましょう。
まずは、洗面台の下の棚の物を退かして作業が出来る状況を作ります。初めに古くなった水栓を取り外していきます。
止水栓を締めてから、モンキーレンチでナットを緩めていきます。
止水栓と給水ホースを分離させていきましょう。水とお湯の両方を取り外す必要があります。
続いて、シャワーホースを取り外していきます。
洗面台の丁度ま裏にナットで固定されているので取り外さなくてはいけません。スペースが狭くて作業がやりにくいかも知れませんので潜って地道に作業するようにしましょう。
また、暗くて見えない場合はライトなどを照らして作業するといいでしょう。
そのまま、レバー部分のナットも緩めて、取り外しちゃいましょう。
実はホームセンターなどでこういった狭い個所のナットを取り外すための工具が販売されています。
ナットを外すと水栓がフリーの状態になります。シャワーホースとレバー部も固定されているので分離させます。
分離出来たらそのまま、真上に持ち上げてみましょう。
すると、このように水栓を取り外すことが出来ます。
古くなった水栓はもう使わないので処分してしまって構いません。
続いて、逆の手順で新しい水栓を取り付けしていきましょう。
水栓を上からはめ込んで、下に潜ります。
先程と逆の手順でナットを固定しています。座金、パッキン、ナットがあるので順番に入れてから固定していくようにします。
レバーハンドル部分が固定されました。
続いて、シャワーホースを固定していきましょう。
シャワーホースをはめてから固定しました。
水栓にガタつき、ぐらつきがないか等を確認しました。
そして、給水ホースを止水栓に固定して完了です。
今回はホースに長さが足らなかったのでソケットも取り付けて微調整して終了です。
止水栓を開けて通水テストをしました。水漏れがないことを確認して作業完了です。
3-2.シャワーヘッドから水漏れしている場合の修理方法
画像を見てください。
シャワーヘッドはこの様に取り外して分解することが出来るようになっています。
水を出したらシャワーヘッドの隙間から水が漏れてくる様な場合はシャワーヘッドの接続部分に取り付けてあるパッキンが消耗してしまい、それが原因で水漏れしている事が考えられます。一番簡単で安上がりなのはパッキンを交換する方法ですが、残念ながらパッキンだけの交換は出来ません。
シャワーヘッドを交換してあげる必要があります。シャワーヘッドはヘッドの部分を回せば取り外せるようになっています。
外したシャワーヘッドを持参して近所のホームセンターに持っていけば代用の適合するものを購入することができます。ホームセンターではいくつか種類が置いてあるので、特徴を調べて購入するようにしましょう。
3-3.給水管から水漏れしている場合の修理方法
給水管で起こる水漏れの原因として考えられるのはパッキンによる劣化です。パッキンはナットの中に取り付けられていて、水とお湯の両方に入っています。
パッキンは10年~15年を目安に劣化が起き始めます、ゴムがすり減ってくるとその隙間を通って水が漏れてくるようになります。
ここで使われているパッキンは主にリング状のパッキンです。
トイレの給水管にも使われており、ホームセンターにいけば必ず置いてあります。
値段も100円程度で購入出来るので、モンキーレンチだけ準備してしまえばパッキンを交換するだけなので簡単に修理出来てしまいます。
3-3-1.パッキンの交換方法
それでは、パッキンの交換方法を見ていくことにしましょう。
パッキンを交換する際は水漏れしている箇所の交換だけで構いません。また、パッキンにもサイズがあるので間違えないように気をつけましょう。
パッキンを交換する前に必ずしなければいけないことがあります。
それは止水栓を閉めることです。画像ではハンドルタイプですがマイナス講タイプもあり、家によってまちまちです。
洗面所の排水溝掃除の仕方で止水栓の止め方を解説しているので目を通しておくといいでしょう。
手順としては工具を使ってナットを緩めます。ナットは反時計回りにまわすことで緩めることが出来ます。
新しいパッキンを古いパッキンを外して入れ替えます。
そして、先程と逆の手順でナットを締めて元に戻していきましょう。
水が漏れてこなければ成功です。
3-4.止水栓から水漏れしている場合の修理方法
止水栓から起こる水漏れは主にパッキンによる劣化が原因です。止水栓には三角パッキンやコマパッキンが取り付けられていて、ゴムがすり減る事で水漏れが起こる様になります。
止水栓のパッキンもホームセンターで数百円で購入出来ます。止水栓のパッキンを交換する時は家の元栓を締めてから行います。そして、ナットを取り外していきます。もし、三角ハンドルタイプが付いていたらカラ―ビスをウォーターポンププライヤーで取り外します。カラービスが外れたらハンドルを手前に引き抜く事で取り外せます。そして、ナットを取り外し三角パッキンを交換すればいいのです。
3-5.排水パイプから水漏れしている場合の修理方法
STEP1
排水パイプから水漏れしている場合はナットが緩んでいて水漏れしているか、パッキンが劣化していて水漏れしている、もしくは穴があいていて水漏れしている等が考えられます。
ナットが緩んでいるだけの場合は手直しで直ってしまうこともあるので確認してみましょう。
もし、パッキンの劣化が原因で水漏れしている場合はパッキン交換をしなければいけません。それではパッキンの交換方法をみていきましょう。
初めに、排水パイプ上部のナットを外します。反時計回りにまわせばナットは緩みます。
するとパッキンが入っているのがわかると思います。古いパッキンを取り外しましょう。
画像左側が既存のパッキン、右側が新しいパッキンです。
劣化してしまったパッキンは、ツヤがなくなりゴムが擦れている箇所が所々あります。
STEP2
新しいパッキンを取り付けていきましょう。
ある程度奥まで入れ込んだら、パイプを戻す際に押し込むことが出来るのである程度で問題ありません。
STEP3
パッキンの交換が出来たらパイプを回して固定していきましょう。
その際にパッキンも馴染むようになります。
※パッキンの向きだけ間違えないように。
洗面台の底と排水パイプの接続部からの水漏れであればこの様にパッキン交換をしてあげます。
これで、完了です。水が漏れてこないか蛇口を開けて確認してください。
STEP4
次にS字トラップ部分の繋ぎ目から水漏れしている場合のパッキンの交換方法です。
上記と同じようにナットを回して緩めます。
その際に、トラップ部分に溜まっている水が零れてしまいますのでバケツなどを置いておくと良いでしょう。
STEP5
既存のパッキンを外します。
画像左側が古いパッキン、右側が新しいパッキンです。
次に新しいパッキンを取り付けていきます。
STEP6
隙間が出来ないようにパッキンをしっかりはめ込みます。
STEP7
ナットをしっかり締めこんで固定します。
蛇口を開けて水漏れが無いか確認したら終了です。
パッキン交換で気をつけたいのが、外した後に接続が甘かったりナットが緩んでいたらパイプがするりと外れてしまいます。
必ずしっかり固定されている事を確認して作業終了しましょう。
3-6.排水管が詰まっていて水漏れしている場合の修理方法
洗面所の床が濡れている場合に考えられる忘れてはいけない理由の一つに排水管の詰まりがあります。
洗面排水にはS字トラップとP字トラップがあります。多くはそのトラップ部分に物が詰まって詰まりが起きます。
しかし、床が濡れるような水漏れ原因としてはトラップでは無くて排水管で詰まりが生じているものと考えるのが適切です。
排水管で詰まりが発生すると排水出来なかった水が逆流して排水パイプに戻ってくるからです。排水パイプと排水管の繋ぎ目にはわずかな隙間があります。その隙間を通って水が床に流れて来てしまう為です。詰まりが生じた場合は、排水管の詰まりを取り除く必要があります。洗面排水の詰まりを取り除く時は排水パイプを分解しなくてはいけません。
そして、排水管が見える状態になってからワイヤーを挿入していきます。ワイヤーはホームセンターでも購入出来ますが、詰まりが頑固な場合は市販のワイヤーでは奥まで入っていきません。業者が使うワイヤーはトーラーと呼ばれる業務用のワイヤーです。詰まりを砕きながら進んでいきます。手動式、電動式があり高いものから安い物まで様々です。台所だと油の塊が詰まりの原因とされるので業務用のワイヤーが効果を発揮しますが、洗面排水の場合は主な詰まりの原因は髪の毛です。髪の毛は柔らかい性質を持っているので市販のワイヤーでも十分に効果が期待できます。しかし、飲食店の洗面排水は嘔吐なども流れている事があり、厄介なケースも多いです。
そこで、排水管を洗浄する為には高圧洗浄機を使用することになります。ホームセンターにも売っている高圧洗浄機は主に家庭用なのでパワーは弱いですが、排水管を洗浄する為には業務用の特殊な洗管ホースを取り付けてから排水管に挿入していきます。排水管の汚れを剥がしながら進んでいき、最終的には屋外の排水枡まで辿り着きます。
マンションでは定期的に管理会社が行う排水管高圧洗浄があるので、利用するようにしましょう。詰まりを防ぐ為の大事な作業になりますし、手間も省けるからです。
一方で一戸建てに住んでいる方は定期的に高圧洗浄を業者に依頼してメンテナンスをする事が家を長持ちさせるためには重要なポイントになります。
4.まとめ
洗面台の床が水漏れしているからといって床から水が染み出してきているわけではありません。必ず排水パイプやシャワーホース、給水管の繋ぎ目など何らかの原因があって、水が垂れてくることで床に広がっているだけです。
排水管がつまることで床に水が逆流してくるケースも非常に多く、その場合は判断、解決が難しいケースが多いのも事実です。そうなるまえに排水管の洗浄は定期的に行うようにし、メンテナンスを心がけてあげることが大切です。
焦らないで、一つ一つ原因を探していくことで簡単に解決できてしまうケースも多いのです。