最近では食洗器を取り付けている家庭が増えてきています。一戸建等の建売住宅ではビルトイン食洗器と言われる幅の取らない収納タイプの物が主流で、賃貸に住んでいる方であれば引っ越し先でも持ち運ぶことが出来る据え置きタイプなどがあります。主婦の皆さんなら毎日の食器洗いを少しでも楽にしたいと思い購入を考えている方も多いことでしょう。そして、引っ越しをした、新しく購入をしたが自分で取り付ける方法が分からずに困っている方も多いのでは無いでしょうか?!
実は食洗器を取り付ける手順は意外と簡単です。業者に頼めば簡単で楽ですが、費用が数万円掛ってしまいます。しかし、自分で取り付けをしてしまえば数千円で出来てしまいます。
そこでこのページでは引っ越しをした、また、買い替えをした、新しく購入をしたと言う場合に必要な取付手順を紹介していきたいと思います。主婦の皆さん必見です。
是非参考にしてください。
1.食洗器を取り付ける前に覚えておきたいこと
食洗器を取り付ける際に皆さんが一番難しく感じてしまうポイントが給水です。食洗器は水が取れないと稼働しない為、給水ホースを蛇口に取り付ける必要があります。
しかし、蛇口にそのまま給水ホースを取り付ける事は出来ません。最近の蛇口はシングルレバー混合水栓と言われる上下にレバーを捻って吐出するタイプが主流です。
他にも単水栓や2ハンドル混合栓などがあります。食洗器の取り付けは給水ホースさえ取付してしまえば後は簡単です。
そして、給水ホースを取り付ける際に必要になってくるのが分岐水栓です。分岐水栓は蛇口のメーカーや種類によって物を選らばなくてはいけません。また、分岐水栓も色々な種類があり同じような分岐水栓がホームセンターなどで売っていますが間違えて選ばないように気をつける必要があります。
このページで紹介するのは最も普及率の高いシングルレバー混合水栓の分岐金具です。読みながら自分の家の水栓で実践してみてください。
1.シングルレバー混合水栓に分岐水栓を取り付けよう
STEP.1
分岐水栓を取り付ける際に初めにしておく事が止水栓を閉める事です。
止水栓を閉めずに行うと途中で水が噴き出してきて焦ってしまうことになります。忘れないようにしましょう。
止水栓はシンクの扉を開けた所にあるはずです。十字ネジタイプやハンドルタイプがあるので確認してください。
もし、止水栓がシンクの扉を開けたところに無い場合は家全体の元栓を閉めてから行うようにしましょう。
マンションであれば玄関を出て横の点検口、戸建であれば敷地内のどこかにあるはずです。トイレの元栓の閉め方、開け方と水位の調整方法で止水栓の閉め方が詳しく解説されているので参考にしてください。止水栓はトイレも台所も閉め方は同じです。
STEP.2
今回紹介する蛇口はMYM製の物です。蛇口の下側にシールで型式が記載されているのでメーカー取付可能な分岐水栓を調べて貰う必要があります。
分岐水栓が届いたら実践していきましょう。
初めに先の細い精密ドライバーを使ってキャップをこじ開けます。つまようじなどでも代用できますが蛇口に傷が付かないように気を付けてください。
STEP.3
キャップを外したら十字ネジがあります。プラスドライバーを使ってネジを緩めていきましょう。中には六角棒タイプもあり、その場合は六角レンチを使用しましょう。
また、持ち上げるだけでハンドルレバーを外せるタイプもあるので自分の家の蛇口を確認しながら行うようにしましょう。
シングルレバー混合水栓の分解方法はキッチンの蛇口から水漏れしている時の直し方でも詳しく紹介しているので参考にしてください。
STEP.4
ネジが緩んだらハンドルレバーを外して下さい。
持ち上げるだけで外せるようになります。
また、キャップやネジは元に戻すときに必要なので無くさないように気をつけてください
。
STEP.5
次にカバーを外していきます。カバーは大抵は手で回せば外すことが出来ますが、硬い場合はモンキーレンチを使うようにしましょう。
この時に本体が回ってしまわないように固定しながら外して下さい。
STEP.6
カバーを外すとバルブカートリッジという部品が取り付けられています。
このバルブカートリッジは水とお湯の切り替えをしたり、水漏れした際に交換が必要な部品になります。
しかし、上に乗っかているだけなので上に持ちあげて外すことができます。
STEP.7
こんな感じです。この水栓は15年以上使用している古い水栓だった為、カートリッジやパッキンが劣化していました。
実は元に戻した際に隙間から水漏れがしてきた為、予定になかったバルブカートリッジの交換が必要でした。
水回り部品は今まで問題なく使用できていても一度分解するとパッキン等に癖が付いていたりして、元に戻した時に水漏れしてくる事が多々あります。
これが新しく交換したバルブカートリッジです。今回はたまたま予備があったのですが、長年使用している水栓は新品に交換した方が間違いなく効率がいいです。新たに水漏れが起こるケースが多いので出来れば新しいものを検討しましょう。最終的には安上がりになるはずです。
STEP.8
話はそれましたが、次に分岐水栓を取り付けていきましょう。
STEP.9
分岐水栓を穴に入れてから下のナット部分を回して締めていきます。
緩んでいると水漏れしてしまうのである程度きつく締めてくださ。
この時も同様に本体が回らないように押さえながら行うようにしましょう。
STEP.10
分岐水栓を取り付けたら先ほど外したバルブカートリッジを取り付けましょう。
そして逆の手順でカバーをはめていきます。
STEP.11
分岐水栓に分水孔アダプター分水孔コックを取り付けます。
モンキーレンチなどを使ってしめこみましょう。
STEP.12
ここまで出来たら、後は給水ホースを取り付けるだけです。
今回はナットで回していくタイプですが、ワンタッチでカチッと取り付けるタイプもありますので、食洗器に備え付きのホースに合わせて対応してあげましょう。
STEP.13
食洗器側にもホースを取り付けます。
STEP.14
最後に排水ホースをシンクに流してから電源を入れて稼働テストをしましょう。
水漏れ確認と稼働テストをして問題が無ければ終了です。
2.まとめ
食洗器を取り付ける時に悩むのが給水ホースを取り付けることだと思います。
しかし、蛇口の型番さえわかってしまえば分岐水栓を入手することは容易です。
ステップを踏みながら着実に行えば簡単に出来てしまうのです。
参考になったなら幸いです。