あなたは引っ越し時、買い替え時などの洗濯機の取り付けはどうしているだろうか?
お店で買えば取り付けもしてくれることが多いが、通販で購入した場合取り付けは自分でしなければならない。
しかし、人によっては苦手意識があってお金を払ってまで業者にお願いをしていると言う人もいるだろう。 確かに水漏れなどのトラブルが起こると後始末が悪く大変だ。
マンションなどの共同住宅の場合、下の階の人にも迷惑を掛けることになりかねない。
だが、ポイントを抑えてしまえば全然難しくはない。
なぜなら洗濯機の取り付けは女の子一人でも出来てしまうくらい簡単だからだ。 人はやったことが無い事には勝手に苦手意識を持ってしまうのだ。
そこで、このページでは女の子でも簡単に洗濯機の取り付けが出来るようにわかりやすく手順を追って説明していく。
このページと、このページからリンクしているページの内容を読み、実践して頂ければ必ず誰でも出来るくらい簡単なので、ぜひ参考にして欲しい。
※このページでは洗濯機が防水パン、もしくは洗濯機の所定の位置に置いてある状態である事を過程で話を進めていく。
Contents
1.アース線と電源を取り付けよう
アース線といえば左の図にあるような緑色の配線だ。
よく電子レンジなどにも付いているので皆さんもご存知だろう。
アース線は洗濯機には絶対に付いている物だ。洗濯機の後ろ側にあるので確認してみよう。アース線は取り付けなくても洗濯機は使うことは出来るので、部屋にアース線をとる事が出来ない場合はそのままでも大丈夫だ。
しかし、漏電を防ぐためにメーカーではアース線の取り付けを推奨している。取り付け方は凄く簡単なので、面倒くさがらず実践してほしい。
詳しいアース線の取り付け方に関しては意外と知らない?!アース線の取り付け方法で紹介しているので参考にするといいだろう。
※アース線は漏電したときに感電しないように電気の逃げ道を作るためのものなのでそこまで神経質になる必要はないだろう。アース線を付けないと洗濯機が使えないという訳ではない。
1-1.アース線の取り付け方
アース線をつける時はドライバーを用意しておこう。
プラスでもマイナスでも大丈夫だ。
家によっては穴に差し込むだけのタイプや、黒いボタンを押しながら差し込むタイプがある。これは新しい建物に多く、いくつか付け方にもやり方があるので自分の家のタイプを確認しておこう。
また、ベランダに洗濯機を設置する際に多いのがマイナスドライバーで締めていくタイプだ。どれもやり方は簡単なので出来るはずだ。
また、基本的にはこの章で紹介しているタイプの取り付け方が一番多いので参考にしてほしい。
アースカバーを開けよう
ドライバーを使いアースカバーを開けると金属のネジが出てくるので
プラスドライバーを左に回して緩めよう。ある程度回すと動かなくなるが、銅線が挟まるくらいのスペースが確保できれば大丈夫だ。因みにアース線の銅線は皮から1cmほど出ている位が丁度いい。
長すぎても見栄えが良くないし、短すぎるとかえって外れやすい。よって、銅線と金属ネジがしっかり噛みあうくらいの長さがベストだ。
ネジがゆるんだらネジの金属部分とアース線の
金属部分が触れるようにして差込みドライバーで右に回してしめよう。
ネジを締めたらカバーを戻して電源を差し込んだら完了だ。
出来たら、アース線を引っ張ってみて外れないか確認しておく必要がある。もし、引っ張った際に抜けるようなら銅線がネジと噛み合っていない証拠だ。
もしくはドライバーの締め込みが甘くて抜けてしまっているのかもしれない。もう一度やり直しが必要だ。
例外だが時々、ネジを締めても永遠と回り続けることがある。その場合は、ネジ部分が壊れている可能性が高いので、管理会社、またはオーナーさんに相談するようにしてほしい。
2.排水ホースの取り付け方
排水ホースの取り付けは重要だ。
洗濯機の設置で一番重要な個所と言えるだろう。排水ホースでの水漏れは非常に多く、被害が一番大きくなる個所なので慎重に行いたい。
それでは水漏れしないように手順を追ってしっかり取り付けるようにしていこう。
洗濯機の排水ホースは大概、左か右かで排水ホースがでている。
稀に後ろからでている機種もあるが多くの機種が左右どちらかからホースがでるようになっている。
※ちなみに多くの機種が排水ホースを左右入れ替えることができるようになっており、引っ越し先の状況によっては必要な場合もある。
しかし、気をつけなければいけないのが洗濯機内部のモーターに絡むとホースに穴が開いて水漏れしてしまうケースが多いので、無理に入れ替えるのはおススメ出来ない。
必要な場合は業者に依頼するようにした方が安心だ。
話がそれてしまったが、左の画像は洗濯機の右側からホースが出ている画像だ。
そしてその排水ホースと排水エルボを取り付けなければばらない。
洗濯機の排水口に上の画像のような形をした排水エルボがあるはずだ。
排水エルボは簡単に抜けるようになっているので取り外してしまおう。
もし排水エルボがないと言う方はホームセンターとかに置いてあるので用意しよう。
※排水エルボは引っ越しなどをした際に新居にない事も多い。その理由の殆どは、以前住んでいた方が排水ホースを外す時に持って行ってしまったか、引っ越し業者が持って行ってしまうことが考えられる。
排水エルボは建物側に無いといけないものなので、入居者のあなたが用意するものではない。その場合も管理会社かオーナーさんに相談する必要があるが、洗濯機をすぐ使いたい場合は購入するのも方法だ。
また、サイズや種類もいくつかあるので洗濯機エルボの取り付け方を読みながら実践していこう。
それでは排水エルボと排水ホースを繋ごう。もし排水エルボと排水ホースがゆるくて外れやすい場合はビニールテープで巻いておけば大丈夫だ。ビニールテープはコンビニでも売っているのですぐに手に入るはずだ。
洗濯機で起こる水漏れの原因と修理方法でも紹介しているが排水ホースと排水エルボの繋ぎ目から水漏れが起きやすいのでビニールテープは必ず巻くようにしてほしい。
ビニールテープの上から結束バンドで止めておけばより確実だろう。
そして排水エルボで固定した排水ホースを排水口の丸い穴に差し込めば完了だ。
しかし排水ホースを取り付ける際に家の作りによって取り付け方も複雑になってくる事がある。
それは防水パンの高さが関係してくる。最近の新築マンションなどはカサが上がっており排水溝が目視出来るような状態になっているが、それも一部の話。多くは洗濯機を置いてしまうと手が入らなかったり、排水溝が奥にあると作業が大変だ。
自分の家と同じタイプを見つけてより詳しい取り付け方を知りたい方は防水パン別に見る洗濯機を設置する為の排水ホース取り付け方を読んでおこう。
3.防水パンの種類とかさ上げ工事
2.では排水ホースの取り付け方を説明させてもらったが、実際やってみると排水ホースと排水エルボを取り付ける作業が一番大変かもしれない。なぜなら、洗濯機は大きさも機種によって様々だし、洗濯機置き場も家の造りによって異なるからだ。
洗濯機置き場が広くて洗濯機も独り暮らし用のシングルサイズ。防水パンも高く、排水溝のスペースも十分確保されていればいいが、そんな事は稀だ。
大抵の家は、洗濯機置き場は最低限しか確保されていない事が多く、洗濯機を置いてしまったら排水溝にホースを差し込むスペースがなくなってしまう。
そうなると一度洗濯機を出して排水ホースを排水溝に繋いでからではないと取り付けが困難なことが多いからだ。
そうなると重量のある洗濯機を持ち上げるには女性には大変かもしれない。
そこで、自分の家がどのタイプの造りかを理解しておくことでスムーズに排水ホースを取り付けることが出来るようになる。
そこで、この章では洗濯機置き場の防水パンの種類を紹介して、排水ホースをスムーズに取り付ける為のコツを紹介していこう。
3-1.長方形の防水パン
防水パンの種類は大きく分けて3種類ある。
その中の一つが長方形の形をしたフラットタイプの防水パンだ。
縦640㎜横800㎜で昔よく使われていた二層式洗濯機を置くための造りになっている。二層式洗濯機は横に長い為、防水パンも横に長く作られているのだ。
このタイプの防水パンは築年数の古い住宅に良く使用されていて、最近の築浅、新築マンションでは殆ど使われていない。
なぜなら、最近は全自動型の洗濯機が主流な為に形が正方形になってきている。
よって防水パンも正方形が主流だ。
それではこのタイプの防水パンが設置されている場合の排水ホースの取り付け方を紹介していこう。
3-1-1.排水ホースの設置手順
実はこのタイプの防水パンは作業がしやすいのが特徴だ。
比較的大きめに洗濯機置き場が設けられている事が多く、取り付けしやすい。
洗濯機を置いた時に排水溝が真横に来るので座りながらゆっくりホースとエルボを固定してあげればいい。
こんな感じだ。
排水溝がすぐ真横に見えているので一番簡単なケースだ。
排水ホースと排水エルボをビニールテープでしっかりと固定してあげれば完了だ。
3-2.長方形の防水パン
現在の住宅で一番使用率が高いのがこのタイプの防水パンだろう。
殆どの家に使用されているのだ。
縦640㎜横640㎜の正方形で現在の洗濯機の造りにあった構造になっている。
四隅が少し高くなっているのが特徴だ。
3-2-1.排水ホースの設置手順
排水ホースを取り付ける時、洗濯機が小さめなら問題ないが大きい洗濯機を置いてしまうと排水溝に手が入らないのでエルボと排水ホースの接続が難しくなる。
また、排水溝が手前にあるのか、左右、後ろにあるのかもポイントだ。
一度洗濯機を置いた状態で排水溝に手が届くが確認してみよう。
もし、届くようなら手を伸ばして自力で取り付けが可能だが、全く手が入らないようなら、一度洗濯機を出して排水ホースを排水溝に接続してから再度、洗濯機を定位置に戻す必要がある。
しかし、下が狭い状態で排水ホースを無理に繋ぐと排水ホースが潰れたり、モーターとホースが干渉して穴が空いたりすることがある。
そんな時はかさ上げ台を設置してから排水ホースを取り付けるようにしよう。かさ上げ工事に関しては洗濯機のかさ上げ工事とは?しておくべき5つのメリットが参考になるはずだ。
3-3.かさ上げされた防水パン
最近の築浅、新築住宅で多いのがこのタイプの防水パンだ。
四隅が高くなっており、排水溝の掃除がしやすくなっているのが特徴だ。
マンションなどの共同住宅では定期的に排水溝清掃することが多く、かさ上げがされている状態だと清掃できるのだが、高さがないと業者は排水溝清掃をしてくれない。
よって最近はかさ上げがされている防水パンが増えてきている。
また、このタイプの防水パンが設置されていると全自動はもちろん、ドラム式でも簡単に取り付けが出来てしまう。
3-3-1.排水ホースの設置手順
かさ上げされた状態なので下にスペースが作られているのが確認できる。
特に説明はいらないはずだ。
排水ホースとエルボを固定してあげよう。
4.給水ホースを取り付けよう
ここまでくれば後は給水ホースを取り付けるだけだ。給水ホースは一番最後に取り付けるようにしてほしい。
①アース線、電源→②排水ホース→③給水ホースの順だ。
なぜなら排水ホースよりも先に給水ホースを付けてしまったら排水ホースが付けづらくなるからだ。
4-1.蛇口に給水ホースを取り付ける
給水ホースの先端はつまみのようになっていて下にスライドさせることが出来る。
そのつまみを下に引きながら蛇口にかみ合わせるようにする。
このとき注意しなければならないのは下にスライドさせた状態で蛇口の奥まで差し込むことだ。
このとき蛇口の奥までいかない時はしっかり下にスライド出来ていないという事だ。
稀にだが、スライドさせながら押し込んでいるのに給水ホースがはまらない事がある。その多くは家の蛇口がオートストップ付きニップルである場合だ。止水弁に水圧が掛ると給水ホースがはまらないのだ。
そして奥まで差し込んだらカチッと音がするので給水ホース側のフックと蛇口側のツバが噛み合わさるようになっていれば大丈夫だ。
給水ホースを引っ張ってみて外れなければOKだ。
そして最後に洗濯機側にも給水ホースを取り付けてあげれば完了だ。
しかし蛇口にも種類があるので、このページで説明している蛇口のタイプと自分の家が同じタイプの蛇口ではない可能性がある。
その時は洗濯機の蛇口の種類と給水ホースの取り付け方法で詳しく説明しているので参考にしてほしい。
5.まとめ
いかがだっただろうか?
自分で洗濯機を設置する際、この3つの手順を行えば誰でも簡単に出来てしまうのだ。
基本的にはどの家でも原理は同じだ。
向きや、スペースが問題で作業がやりづらくなっていて難しく感じてしまうだけだ。
やることは、アース線、排水ホース、給水ホースを取り付けるだけで非常にシンプルなのである。
こちらの記事のおかげでスムーズに洗濯機のとりつけ出来ました。
有用な記事をありがとうございました。