トイレのトラブルの中で非常に多いケースが水漏れです。当然、水漏れはトイレが10年以上経過してくると起こりやすくなる傾向にあり、その原因の殆どがパッキンによる劣化です。あなたの家のトイレも給水管や止水栓などから突然水がポタポタ垂れてきたり、ジワジワ滲み出てきた事があるのでは無いでしょうか?しかし、いざ自分で直そうと思っても工具がなかったり、パッキンの種類やサイズ、形がわからなかったりで苦戦してしまうこともある筈です。そこでこのページではトイレで水漏れが起きた場合の直し方としてパッキンの交換方法を手順を追って紹介していきたいと思います。
工具が無いと出来ないので、もし、無い場合は準備してから取り組んでください。
Contents
1.準備しておきたい工具
水漏れ修理をする前に準備しておきたい工具を紹介します。
1.マイナスドライバー
2.モンキーレンチ
3.ウォーターポンププライヤー
この3つはあらかじめ用意してから取り組みましょう。画像ではモンキーレンチが2つありますが1つでも構いません。2つあると便利と言うだけです。
2.元栓を止めよう
STEP1
トイレの元栓の閉め方、開け方と水位の調整方法でも紹介していますが、基本的にトイレには止水栓が設置されています。
トイレ修理をする時は、大抵この止水栓を閉めてから行いますが、今回は家の元栓(大元の止水栓)を閉めてから修理をしていきます。
なぜなら、このページで紹介するパッキン交換では止水栓から水漏れしている場合の修理方法をお伝えしていくからです。
止水栓から水漏れしている場合の原因の多くはパッキンの劣化であるケースが殆どでパッキンを交換する際には大元の止水栓を閉めないと作業が行えないからです。それでは、大元の止水栓の閉め方を説明していきましょう。
STEP2
家の元栓は玄関を出て扉の横の配管スペースにあることが殆どです。
扉を開けると水道メーターや配管、止水栓が確認できるはずです。
画像ではレバータイプですがハンドルタイプの場合もありますので、探して見ましょう。もし、わからなければ閉めた後に蛇口を開けて水が出てくるか確認して見てください。全ての水が遮断されたら、それが正解です。しかし、これはマンションなどの共同住宅のケースで一戸建てなどの場合は、家の敷地内の庭などにメーターボックスが埋まっていることが多いです。
3.パッキン交換をしていこう
元栓が閉まっていることを確認したらタンク内に入っている水を全て流しておきましょう。
レバーハンドルを回すとタンク内の水が便器に全て流れていきます。もし、手洗い管から水が給水され始めたら元栓が完全に閉まっていない証拠です。また、手洗い管が無いタイプであれば音を聞いて確認しましょう。
これで、パッキン交換するための準備が出来ました。
次の章ではパッキン交換の手順を説明していきます。
3-1.給水管のパッキン交換をしよう
STEP.1
給水管には止水栓側とタンク側にそれぞれナットで固定されている部分があります。また、それぞれにパッキンが取り付けられています。
タンク側のパッキンを交換する場合は、モンキーレンチを使ってナットを緩めていきます。その際に、タンク内のボールタップが動いてしまう場合はもう片方の手で押さえながら行うと良いでしょう。
STEP.2
ナットを緩めるとストレーナーと言われるフィルターが取り付けられています。
そして、その左右にパッキンが取り付けられています。
STEP.3
画像を見てください。
丁度指でつまんでいる部品がストレーナーです。
白い部分がプラスチック状のフィルターで、前後の黒い部分がパッキンです。
水漏れしている場合は、このパッキンを交換してあげれば直るケースが多いです。
STEP.4
古いパッキンを剥がして、新しいパッキンを取り付けていきます。
ストレーナーは再利用するので捨てないように気をつけてください。
STEP.5
新しいパッキンを取り付けたら、逆の手順で元に戻していきましょう。
パッキンと給水管がしっかり噛み合うように取り付けるのがコツです。
また、ナットはきつく締め付けすぎる必要はありませんがある程度は閉めないと水が漏れてくるので注意しましょう。
もし、水が垂れてくるようならナットの締めがあまいか、パッキンがうまくはまっていないかのどちらかです。
3-2.止水栓側のパッキンを交換しよう
STEP.1
続いて止水栓側のパッキンを交換していきましょう。
上記でタンク側のパッキンを交換した際はタンク側のナットを外せば交換できますが、止水栓側のパッキンを交換する際はタンク側のナットも外さないと交換できません。
同じようにモンキーレンチでナットを緩めていきます。
幅が狭くてモンキーレンチが入らない場合はウォーターポンププライヤーを使いましょう。
STEP.2
ある程度緩んだら指で回していきましょう。
STEP.3
ナットを外したらパッキンが取り付けられているのが確認できます。
パッキンが変形していたり、亀裂が入っていると水漏れがおきやすくなります。
STEP.4
画像をみるとパッキンが劣化しているのがわかります。
古いパッキンを取り除いて、新しいものに交換してあげましょう。
トイレのパッキン交換は水漏れした場合に行う作業でトイレの給水管から水漏れしている時の修理方法でも紹介しているので参考にしてください。
STEP.5
できたら逆の手順で戻せば完了です。
3-3.止水栓のパッキン交換をしよう
STEP.1
最後に止水栓のパッキンを交換していきましょう。
トイレの止水栓から水漏れしている時の修理方法でも詳しく紹介しているので参考になるはずです。
先程と同じようにモンキーレンチ、又はウォーターポンププライヤーでナットを緩めていきます。
STEP.2
ナットを緩めると固定コマスピンドルが中に取り付けられています。
この部分には2つのパッキンが入っていて初めに奥側の水栓ケレップと言われる部品を交換してあげる必要があります。
STEP.3
画像の中央が古い水栓ケレップです。
右端に見えるのが新品の水栓ケレップです。
黒い部分がパッキンになっているので、この部分が劣化してくると水漏れが起きやすくなります。
交換方法は差し込むだけなので簡単に出来るはずです。
STEP.4
新しい水栓ケレップを取り付けたら奥に差し込んで右に回しましょう。
STEP.5
続いて2つ目のパッキン交換をしていきます。
ナットを外すと最初に確認できるコマパッキンも交換が必要です。
同じように古いパッキンを外して新しいパッキンを取り付けましょう。
古いパッキンが固まって外れにくい場合は、精密ドライバーなどを使ってほじる様に取り出します。
STEP.6
出来たらナットを締めて完了です。
最後に元栓を開けて水漏れが無いか確認してあげましょう。
トイレの水漏れはパッキンが原因で起こることが多く箇所によって修理方法も異なります。
トイレの水漏れでよくあるパターン4つとその修理方法でもトイレの修理方法を紹介しているので読んでおいて下さい。
4.まとめ
トイレの修理と言うと難しく感じてしまうかもしれませんが、パッキン交換は意外と簡単です。
難しいのはパッキンのサイズや形状です。それを間違えると水漏れの原因になるので注意が必要ですが、元栓をしっかり閉めてから行えば30分ほどの作業で完了することが出来るのです。