トイレを流したら突然水が止まらなくなってしまった!!
便器に水がチョロチョロと流れ続けている!!
放っておいたら便器に水が勢いよくジャージャー流れるようになってしまった!!
突然起きたので原因がわからなくてこまった!!
タンク内で異常が起きている可能性があるけどどこを調べればいいのかしら!?
タンク内を開けて確認してみたら、水が常に給水され続けている!!
どうやら、タンク内の黒いゴムが外れているみたい!!
ゴムを戻したけど、それでもまだチョロチョロ流れ続けるのは何で!?
どうやらフロートバルブと言う部品みたいだけど自分で交換って出来るのもなの!?
フロートバルブってどんな種類があるの!?
フロートバルブはどこで購入することが出来るの!?
交換する為にはどんな工具が必要になるの!?
あなたは現在こんな事でお困りではありませんか!?
トイレで起こるトラブルで非常に多いのが水が止まらないといった不具合です。例えば、便器に水がチョロチョロ流れ続ける現象や勢いよくジャージャー流れ続けるといったことが頻繁に起きます。これらはタンク内に問題が起きている事が多くトイレの構造を知っていれば簡単に対処することが出来ます。
水が便器にチョロチョロ流れ続けるという事は水道の蛇口を常に出し続けているのと同じ事なので、気がついたら水道料金が何万円も来てビックリ!!みたいな事が起こるのです。
そして、このような事態が起きた時は確認すべきポイントは以下の5つです。
- タンク内の水位の確認
- レバーハンドルの動作確認
- クサリの確認
- フロートバルブの確認
- フロートバルブのパッキンの劣化確認
この5点を確認して異常が起きている箇所を探していく必要があります。そこで、このページでは上記で紹介した5つの確認方法も交えながら、フロートバルブの交換の仕方をお伝えしていきます。
是非読みながら実践してみてください。
Contents
1.フロートバルブってなに!?
まず、多くの方はフロートバルブとは一体なに!?どんな部品なの!?と思うのではないでしょうか。あまり聞きなれない名前だと思いますので、フロートバルブと言われても一体どんな部品でどんな役割をしているのかわからないと思います。実はフロートバルブはトイレタンクの部品の中で最も重要な役割をしています。タンクの仕組みを理解すればトイレで起こる水漏れの原因がわかるようになります。そこで、重要なのがフロートバルブの役割についてです。この章ではフロートバルブの役割について紹介しますので覚えておきましょう。
1-1.水がチョロチョロ止まらない時はフロートバルブが原因!?
トイレのトラブルで最も多いのが水がチョロチョロ止まらないケースです。
水がチョロチョロ止まらない時はフロートバルブに原因がある可能性が非常に高くなります。画像を見てもらえるとわかりやすいですが、フロートバルブはゴムで出来ていて、排水弁を開閉する為にはこのフロートバルブが上下運動をする事で弁が開いたり閉じたりしています。
しかし、このフロートバルブはゴムで出来ている為、パッキン同様に劣化しやすくなります。目安としては10年~15年程使用していると、フロートバルブが正常に開閉動作をしなくなり、水が便器へと流れ続ける現象が起きるのです。しかし、劣化しているフロートバルブは大きさは見た目では分からないので、どこが悪くなっているのか見ただけでは判断がつきません。
そんな時はフロートバルブのゴム部分を手で触ってみてください。黒い墨の様な物が手に付けば交換が必要な判断材料になります。黒い墨が滲むような状態になったフロートバルブは隙間が出来てしむ為、その隙間を通って便器へと流れてしまうのです。
1-2.フロートバルブ以外に考えられる原因は!?
水が止まらない時の主な原因の多くはフロートバルブにあるとお伝えしましたが、実は他にも原因が考えられます。
その一つにボールタップから接続されている浮玉が正常に作動していない場合、ピストンバルブが劣化によって正常に作動していないなどがあります。
ボールタップに原因がある場合は主に水位がオーバーフロー管よりも高くなっている時です。水位が低い場合の多くの原因はフロートバルブにあります。
2.タンク内を確認していこう
フロートバルブの交換をする前にタンク内の状況を確認することが重要です。一般の人が見てもフロートバルブを交換しようとはならないはずです。その為にはタンク内の仕組みをある程度理解してどこに原因があるのか。と言う事を理解しましょう。
2-1.止水栓を閉めよう
水道コンシェルジュでは嫌と言うほど出てくるこの止水栓の閉め方ですが、トイレ修理の基本中の基本なので必ず行ってください。
この作業は飛ばしてしまうと水が溢れてきたときに自分が大変な思いをすることになるので、手順どおりやっていきましょう。
トイレの室内には止水栓があるので閉めていきます。大抵はマイナス講の形になっているのでマイナスドライバーを使い時計回りに(右回し)で閉まるようになっています。しかし、年月が経っている止水栓は固くて締まらないケースもあります。そういった時は家全体の元栓を締めてから作業を行うようにしましょう。
また、中にはハンドルタイプもあるので蛇口を閉めるように回せば閉めることができます。詳しくはトイレの元栓の閉め方、開け方と水位の調整方法でも解説しているので読み込んでおきましょう。
2-2.タンクの中を確認しよう
それではタンクのフタを開けて中を確認していきます。
タンクには手洗い管が付いているタイプや手洗い管が付いていないタイプがあります。
それぞれ外し方は異なりますが、難しくはないので特徴を覚えておきましょう。
2-2-1.手洗い管があるタイプ
ボールタップはタンク内に取り付けられているので、タンクのフタを開ける必要があります。フタを持ち上げて中を覗いてみてください。
手洗い管に繋がっている透明の蛇腹ホースがあると思います。蛇腹ホースはプラスチックのナットで固定されているだけなので簡単に外す事が出来ます。特に工具は必要ないので手で回して見ましょう。
ナットさえ外してしまえばタンクを持ち上げるだけで外すことが出来ます。タンクのフタはプラスチック状のものもありますが、多くは陶器で出来ている事が多いので割らないように注意しなくてはいけません。
また、必ず蛇腹ホースで固定されているとは限りません。種類によっては黒いゴムホースと金属バンドで固定されているものもあります。古くなった金属バンドは固着してしまい取り外せない事もあるので、ゴムホースを引っ張っても取れない場合は切断が必要になります。
2-2-2.手洗い管が無いタイプ
手洗い管が無いタイプであれば簡単です。ただ被せてあるだけなので持ち上げてみましょう。その際に落として割らないように気を付けてください。
今回画像で紹介しているのは陶器ではなく、プラスチック状の材質で出来ていました。最近の新しいトイレはこのように落としても割れないような材質で出来ている事も多いのです、その場合もタンクのフタの開け方はそのまま持ち上げるだけで外れるようになっています。
2-3.タンク内の水位を確認しよう
トイレのタンク内で何かしらの異常が起こっている時は、水が出てこなくなったり、溜まらなくなったりなどのトラブルが起きる事がありますが、タンク内の推移には基準値が定められています。この水位調整が正確に出来ないとトラブルが起こりやすくなります。
タンク内の水位調整はフロートバルブの交換する為の判断材料にもなるので、現在タンク内の水位が適正の基準値にあるのかを確認する必要があります。
それでは一般の方が見て、調整するにはどこを基準にすればいいのでしょうか。
それは、オーバーフロー管を確認する必要があります。標準的な水位はオーバーフロー管の2.3cm下に来るのが理想的です。しかし、トラブルが起きてしまっているタンクではオーバーフロー管よりも高くなっていたり、逆に水位が極端に低くなっていたりということがおこります。
そんな時は水位の調整をしてあげる必要があります。
そして、水位調節のやり方はいくつかあって、新しいタイプによく見られる浮き球が大根の様な円柱状になっているタイプは、上から見て右に回すと水位が下がり、左に回すと水位が上がります。
浮き球が円形の場合は、ボールタップの付け根付近にギザきざ座してネジのような部分があるので、その部分が水位調整用のリングで、リングを引き上げるとロックが解除される仕組みになっています。
水位を下げたい時には左方向に、水位を上げたいときには右方向に回すことで、それぞれ調整が出来ます。
2-4.レバーの動作状況を確認しよう
長年使用しているようなトイレではタンクの外側に付いているレバーの動きが鈍くなっていて正常に動作しない事があります。レバーとフロートバルブは鎖で接続されていて、動きが鈍くなるとフロートバルブが正常な開閉運動をしなくなる為、便器へと水が流れる現象が起きてしまいます。
レバーは錆等が原因で自然に戻らない等のトラブルが起きるのです。レバー交換をする事で正常な動きをするので、一度確認してみる必要があります。
2-5.フロートバルブのクサリを確認しよう
トイレタンク内のトラブルで非常に多いのがクサリが原因のケースです。先程も紹介しましたが、レバーとフロートバルブは鎖で繋がれていて、そのクサリ部分で異常が起こりやすくなります。
例えばクサリが外れていたりすると、レバーが空回りする為、フロートバルブが開閉運動をしなくなります。
また、それだけではなくクサリの調整を適切に行わないと、フロートバルブが完全に閉まらなくなったり、弁が開かずに水が少ししか流れない等のトラブルが起きる事があります。これは手直しなどをした時に起こるトラブルの一つです。
クサリは玉をアームに引っ掛けて適切な位置に調整をしますが、目安としては2.3玉程余らせておくのが最適です。また、クサリもあまりピンと張らないように、少し遊びを設けるくらいで調整するのが理想的です。
ステンレス製のクサリの場合も、大・小それぞれ3個ほど余らせてアームに取り付けておき、クサリの張り具合は玉クサリと同じように、適度にたるみがあるくらいに調整しましょう。
2-6.フロートバルブが外れていないか確認しよう
フロートバルブが突起から外れていて、弁がしっかり締まらない等の不具合も良く起こります。その場合は便器へと流れる水の量が多くなります。何かしらの理由で突起部分から外れていた場合、手直しではめてあげれば良いのですが、ゴムが千切れてしまいしっかりとはまらないケースもあるので、その場合は新しいフロートバルブに交換してあげる必要があります。
3.一つ一つ実践していこう
3-1.タンク内の水位を確認しよう
3-1-1.水がタンク内の水位線よりも上にある場合
浮き玉の調整をしよう
水位線が無い場合はオーバーフロー管よりも3cm下に水位がくるように調整してあげます。オーバーフロー管から水が流れてくるようなら完全に水位オーバーです。真上から見て右に回せば水位が下がり、左に回せば上がるようになっています。この時レバーの根元を手で押さえながら行うと回しやすいはずです。適切な水位になれば完了です。
3-2.レバーの確認方法
ハンドルレバーを回したときに正常に戻らない場合は軸が錆びていたり水垢が付いて動きが悪くなっている場合があります。そうなるとフロートバルブが完全に閉まらずに便器に水が流れ続けることになってしまいます。中を分解して掃除してもいいが(呉工業 5-56)防錆剤をスプレーして動きを良くすれば直る場合もあるので試して見ましょう。
3-3.クサリの確認方法
画像を見てほしい。
タンク内のハンドルの先にクサリが取り付けられているが、もしこれが外れていたりしたら正しくはめておく必要があります。
又、クサリの長さが適切な調整がされておらず伸びきった状態になっていたりするとフロートバルブが閉まらずに水が流れ続ける原因になってしまいます。クサリの適切な調整方法はトイレタンクの水が止まらない時の原因と対処法を参考にしましょう。
3-4.フロート弁が外れていないかの確認方法
画像を見てください。
フロートバルブにはいくつか種類があるが、プラスチック状のフロートバルブの場合タンクの底から出ている突起部分にしっかりはまっておらずバルブが閉まらなくなっている可能性があります。
その場合は手で突起部分にしっかりはめ込んであげましょう。
又、小側・大側があるので両方とも確認して、どちらが外れているか確認する必要があります。
4.フロートバルブの交換目安は!?
フロートバルブを交換する時期は特に決まっていません。通常はトラブルが起きてから交換するのが一般的です。しかし、トラブルが起きるのは何年目というのは断言できませんが、多くのケースとしては新築住宅であれば10年を過ぎたあたりからで、6.7年でトラブルが起きる事もありますし、20年以上問題なく使えるケースもあります。
もし、ボールタップ交換をする場合などに一緒に交換しようとする時はフロートバルブのゴム部分を手で触ってみて黒い墨が付かないか確認してみるようにしましょう。
黒い墨が手に付くようであれば劣化している原因なので、交換してあげるようにしましょう。
フロートバルブがゴムで出来ている場合は同じものと交換する必要がある。
1.クサリがフローとバルブに取り付けられているので外してあげよう。
2.新しいフロートバルブにクサリをつける。
3.突起部分にフロートバルブをはめ込もう
ポイント
クサリを取り付ける際は玉クサリの場合は4玉・リング状のクサリの場合は2輪ほどたるませて付けるのがコツだ。
5.プラスチックのフロートバルブの場合
材質がプラスチックで出来た最近のフロートバルブの時はパッキンの交換をしてあげましょう。
STEP1
排水弁の裏側に特殊なパッキンが取り付けられていて、それが劣化してくると水が便器に流れ続ける現象が起きるのです。
よって、パッキンの交換をしておきましょう。
排水弁には小側・大側がありどちらも外すことができます。小側の方から外すようになっているのでフックの両側を指でつまみ上に持ち上げましょう。少し硬いかもしれないが外せるはずです。
STEP2
画像を見てほしい。
これが小側の排水弁をはずした画像です。裏側にパッキンが取り付けられているのがわかります。
STEP3
次に大側の排水弁が残っているので外してあげましょう。
垂直に持ち上げるだけで外すことができます。
STEP4
大側の排水弁を外すと同じように裏側にパッキンが付いている。
このパッキンが痛んでくると亀裂が生じてくる。よって新しいものと交換してあげます。
6.元に戻そう
パッキンの交換が出来たら逆の手順で元に戻していきましょう。
1.大側の排水弁を取り付ける
2.小側の排水弁を差し込む
3.クサリが外れていないか確認する
4.浮き玉を取り付ける
7.タンクを閉めよう
タンク内を元の状態に戻せたらタンクを閉めましょう。
手洗い管とタンクの差込部分をしっかりはめるようにします。
8.止水栓を開けよう
最後に止水栓を開けましょう。
開けるときは半時計回り(左回り)にまわせば水が補給されるようになる。
忘れてしまうと水が補給されないので忘れないようにしてほしい。
9.まとめ
今回はトイレの水が止まらない・便器に水が流れ続けるといった場合の確認しておきたいポイントをご紹介した。又、フロートバルブの交換方法については自分の家のタンクに備え付けられているフロートバルブと同じものを使うようにしてほしい。