洗濯機を設置する際、排水スペースが狭くてホースが取り付けできなかった経験はないだろうか?また、賃貸マンションなどでは業者が排水口の洗浄を定期的に行うようになっている所もあるが、家に高さのある防水パンが設置されていない場合、洗浄できないことがある。
しかし、洗濯機をその度に外して移動させるのは女性には特に難しく感じてしまう。かといって、排水口が詰まってしまうリスクを考えると洗浄は怠ることはできない。
だが、そういったときはかさ上げ工事をしてあげれば解決する。これを読んでいるあなたも取り付け時にかさ上げ工事をするように勧められたことがある方もいるのではないだろうか。
そこで、このページではかさ上げ工事が必要なパターンなども紹介しながら説明していく。取り付ける際の参考にしていただければと思う。
Contents
1.かさ上げ工事とは?
画像を見てほしい。
洗濯機をかさ上げした時の画像だ。わかるだろうか?洗濯機の足に台のようなものがあるが、これがかさ上げ台だ。洗濯機の四足に専用の台を置いて設置したのだ。
自分の家にもこのような台を取り付けている人もいるかもしれない。すでにかさ上げしている人は読み飛ばしてしまってかまわない。
2.かさ上げ工事をすべき2つのケース
かさ上げ工事が必要なケースは大きく分けて2パターンある。あなたの家も同じケースかどうかを考えながら読んでみてほしい。それを参考にかさ上げをすべきか決めていくようにしよう。
2-1.真下排水の場合
一つ目は真下排水のケースだ。
真下排水とは防水パンも無く、直接床から排水口が出ている場合洗濯機をそのまま置いたら排水口をつぶしてしまう、又は被せることになってしまうのだ。
設置されている位置にもよるが、排水口が中央にある場合は特にかさ上げ工事が必要だ。当然かさ上げをしないと排水ホースを通すスペースが無いので取り付けができない。
このようなケースでは洗濯機の4つ足にかさ上げ台を置くことで高さを出すことができる。そして、下にできた空間を利用して排水ホースを通すスペースを作ってあげるのだ。因みに画像ではキャスター付きの置き台を利用して取り付けてある。
これもかさ上げのひとつの方法だ。キャスターはローラーが取り付けてあるので容易に移動させることができる。掃除がしやすくなるのが利点だが、少し横揺れが激しいので振動防止の面ではかさ上げ台の方がおすすめだ。
2-2.洗濯機を置くとホースがつぶれてしまう場合
ドラム式洗濯機を使っている場合によくあることだが、洗濯機を置いたときに横から排水ホースが入らない場合がある。因みにこの画像は正面に排水口があり横からホースを繋ぐことができないケースだ。
又、防水パンがあり少し高さがあってもドラム式や容量も大きい洗濯機では排水ホースを通すスペースが限られてくる。
無理にホースを取り付けようとするとホースがねじれてしまったり、つぶれてしまう原因になりかねない。
そのような場合は無理やり付けるのではなくかさ上げ工事をしておくほうがいい。ホースに亀裂が生じたり、外れたりしたら大きな水漏れ事故に発展することもあるのだ。
3.かさ上げ工事をしておく5つのメリット
3-1.掃除ができる
かさ上げをしておくことで掃除ができるのが大きなポイントだ。洗濯機は一度設置してしまったら買い替えや引っ越しをしない限り移動させることはないはずだ。
それは大きさ機種、種類に限らず洗濯機と防水パンの間に十分なスペースが設けられていることは少ない。
洗濯機の下は手が入りにくくなっており掃除がしづらい構造になっていることが多いのだ。しかし、かさ上げ工事をしておくことで下の空間を作ることができるので掃除も簡単に行うことができるのだ。
また排水口にも手が届くため詰まりを直す場合や、排水トラップの掃除も容易にできる。清掃業者も掃除がしやすいと隅々まできれいにしてくれるはずだ。
自分で排水口を掃除するときは下記を参考にしよう。
超簡単!洗濯機の排水口つまりを解消する手順
洗濯機の排水口の掃除の仕方
洗濯機の排水口から来る臭いの原因とその対処法などを読めば簡単に実践可能だ。
3-2.振動を抑えることができる
実はかさ上げ台の本当の役割はもうひとつある。それは振動を防止してくれることだ。中にはかさ上げをすることで足がずれてしまいガタガタするのではないかと疑問を持たれる方もいるが心配は無用だ。
かさ上げ台の裏にはクッション上のゴムが付いており、足が動かないような構造になっている。そして、洗濯機の重量にも耐えられるように耐久性も強く作られているのだ。脱水時の横揺れを軸をしっかり固定することで振動を抑え、音を軽減することができる。
3-3.カビ防止になる
フラットタイプの防水パンや床に直接洗濯機を置いている場合は、洗濯機の下の通気が悪くなってしまっているため、カビが生えてしまうことがある。そういった室内環境では衛生上よくない。そういったケースではかさ上げをして洗濯機の下を通気をよくしてあげることでカビを防ぐことができるのだ。
また、洗面所の床が柔らかい素材でできている場合は直接洗濯機を置くと跡が付いてしまう。気になる方は台を置き傷や跡が付かないように工夫してあげることをおすすめする。
3-4.物を落としても拾うことができる
多くの人が経験しているかと思うが洗濯機の下に物を落としてしまい、拾えずに困ったことはないだろうか?しかし、洗濯機を移動させる訳にもいかずあきらめてしまってはいないだろうか?洗濯機の奥に何か物を落としてしまった場合拾うのは容易ではない。
なぜならスペースがない、手が入らない、そういった状況であることが大半だ。しかし、こういった事態にもかさ上げ台は役に立つのだ。かさ上げ工事をしている人は、物を落とした場合でもそのスペースを利用して拾うことができる。手が奥まで届かなくても棒などを利用して取り出すことができるのだ。
洗濯機を取り外した時に殆どの人が物を落としたまま取り出すことができないで残ったままになっているのだ。
かさ上げ代の取り付け方は
防水パン別に見る洗濯機を設置する為の排水ホース取り付け方
女の子でも出来る!簡単に洗濯機を設置する為の3つの手順を参考にしよう。
3-5.排水ホースが簡単に取り付けできる
多くの方が困るは排水ホースの取り付けだ。なぜならドラム式洗濯機や大型の洗濯機を使用している人は排水ホースの取り付けスペースが狭いから苦労しているのだと思う。そのような場合はかさ上げ台を取り付けるだけで簡単に解決できる。
詳しくは
ドラム式洗濯機の取り付け方
洗濯機の蛇口の種類と給水ホースの取り付け方法を読み込んでほしい。
4.まとめ
かさ上げ台は無くても取り付けることができるケースが大半だが、無いとトラブルになるケースもある。それは、排水ホースを潰してしまったり排水エルボが外れていた時に水漏れ事故が発生してしまう場合などだ。そのような事故を防ぐためにも排水のスペースは余裕を持って取り付けておくほうが安心なのだ。
又、排水口が詰まってしまった場合にもかさ上げをしてあると自分で掃除をして解消することができる。定期的に洗濯機の下をのぞいて問題が無いかを確認することが重要なポイントと言えるだろう。