家に帰ったら洗濯機から水漏れしていた。洗濯機を回そうと思い蛇口を捻ったら水が漏れてきた。
このようにあなたは家の洗濯機が水漏れして慌ててしまった経験はありませんか?
やはり、毎日のように使用する洗濯機だからこそ水漏れは嫌ですよね。
しかし、放っておくわけにもいかない為、困っている方も多いのでは無いでしょうか?
一言で洗濯機の水漏れと言っても、どの部分で、何が原因で水漏れしているのか?そこが重要になります。もし、簡単に対処できるなら自分で直した方がお金も手間も掛らず楽ですよね。
しかし、初心者が水漏れ修理をする場合、専門の工具や部品、知識や技術が必要になってきます。だからと言ってあきらめる必要はありません。
このページでは自分で簡単に修理出来るケースからプロに任せた方が良いケースなど事例を交えながら紹介していきたいと思います。
もし、あなたが今、洗濯機からの水漏れにお困りなら参考にしてください。
Contents
1.業者に任せるべき水漏れ5つのケース
水漏れ修理をする時は、初めに漏れている箇所を特定することから始めます。漏れている箇所がわかったら、何がいけないのか?漏れの原因は何か?を知る必要があります。
漏れが軽度で染みてくる程度であれば、よーく目視で観察してみます。ポタポタ漏れるようなら直ぐに特定できるはずです。
1-1.蛇口のハンドル部分から漏れている場合
洗濯機の蛇口からの水漏れで非常に多いのがハンドル部分からの漏れです。
この部分で水漏れしている時はナットの緩みを確認します。ナットが緩んでいるだけの場合、締め込むだけで漏れが止まる事も多いからです。しかし、ナットはしっかり締め込んであるのに水漏れする場合はパッキンが劣化しているので交換が必要になります。
交換方法は簡単ではありますが、パッキンの種類、工具などがない場合は業者に依頼した方がいいでしょう。簡単な修理なので業者に頼んでも修理費は高くありません。また、パッキンの種類、サイズも調べなくてはいけません。
そう考えると、このような軽度な水漏れであっても業者に依頼した方が費用対効果は高いと言えます。
また、良くある事例としてナットの緩みが原因でその時はナットを締め込んで水漏れが止まっても、数ヵ月後にまた同じところから水漏れしてくるケースがあります。
やはり、パッキンが劣化していると応急処置は出来ても根本的な箇所は直りません。
そうすると何度も修理をしないといけなくなるので、一度でしっかり直しておく方がいいでしょう。
1-2.蛇口とニップルの間から水漏れしている場合
2つ目に紹介するのは蛇口とニップルの間から水漏れしているケースです。
このケースの水漏れも非常に多いのが特徴です。
原因はニップルの中に入っているパッキンの劣化、蛇口の変形などが原因です。ニップルだけが原因であれば交換すれば直りますが意外と取り付け方が難しく、ちょっとしたコツが必要です。
少しの隙間が出来たり、締め付け強度が強すぎたりすると水漏れします。
ニップルは万能ホーム水栓と呼ばれる水栓に取り付けるのが基本ですが、ひとつ問題があります。
ニップルを交換して直る場合もありますが大抵、蛇口にネジの跡が付いてしまったり変形している事が多くニップルを新品に交換しても水漏れが止まらない事が多々あります。
その場合は蛇口も交換しなくてはいけなくなる為、業者に依頼した方が確実でしょう。
1-2-1.ニップルで起こる水漏れの事例
このタイプはニップルと呼ばれるアタッチメントを水栓に取り付けてからでないと給水ホースが取り付け出来ません。
残念ながらニップルや水栓を新品に交換しても水漏れの不安が無くなったわけではありません。
ニップルを主に取り付ける水栓は万能ホーム水栓と言われ、最近の築浅物件では使用されていません。
主に古い物件で使用されている事が多く良く水漏れ事故が多発していました。
その多くは洗濯機を回して仕事や買い物に出かけ、帰ってきたら床が浸水していたというような事例です。
原因の多くは猫が洗濯機の上に登って給水ホースを外してしまった、地震が来て給水ホースが外れてしまった。
などが事例として報告されています。
よって、メーカー側からもニップルタイプは推奨されておらず、緊急止水弁付きの水栓を付けるように勧告しています。洗濯機の水量は何十リットルにも及ぶため、床が浸水したら大変です。もし、共同住宅で下の階に入居者がいたら自分だけの問題では済まされません。
自分の床の修理費、下の階の入居者の修理費、仮住まいの引っ越し代、慰謝料などすべての損害を負担しなくてはなりません。
そうならない為にも、蛇口を交換する際は止水付きの水栓に交換するように業者頼んでください。
洗濯機の蛇口の種類と給水ホースの取り付け方法では止水付き水栓の事を詳しく紹介しているので参考にしてみましょう。
1-3.壁と水栓の間から水漏れしている場合
多くはありませんが、壁と水栓の繋ぎ部分から水漏れすることがあります。
古くなった水栓に起こりやすい現象です。
この場合は元栓を締めて家の水を完全にストップさせてから蛇口を取り外さないといけません。
そして、場合によっては蛇口の交換も必要になります。
蛇口を外す作業は壁の中の配管と水栓を分離させないといけないので一般の方には敷居が高く感じてしまうかもしれません。
また、壁の中の配管が腐っていて無理に回すと穴が開いてしまう事もあるので、この場合は必ずプロに任せた方がいいでしょう。
1-3-1.壁と水栓の繋ぎ目で起こる水漏れ事例
壁の中には給水管があります。給水管に水栓を接続することで水が出てくる構造なのですが、その間から水が漏れてくる場合は締め込みが甘いか、工事のミスである可能性があります。
時々新築物件等でも見かけますが、洗濯機を試運転すると壁に水が滴って垂れてくる事があります。
これは施工ミスが考えられます。すぐ出来る!プロが教えるシールテープの巻き方でも紹介していますが、通常は画像のようにシールテープを巻いて配管に繋ぎます。
しかし、水が壁を伝って垂れてくる時はシールテープの巻きが甘いか、またはヘルメシールを使わないで接続してしまった等の理由が考えられます。あまり、水漏れが酷いようだと壁が腐ってしまうのですぐに業者に修理してもらう必要があります。
1-4.排水ホースで水漏れしている場合
洗濯機の排水ホースからの水漏れもよく起こります。
排水ホースの水漏れは、水量が多い分漏れた時にやっかいです。
マンションなどは防水パンと言われる排水用のパンが設置されている為、排水部で水漏れしても大きな被害にはならないようになっていますが、一戸建ての場合は防水パンが設置されていない家庭が多いです。
やはり持家と言う事があるのかもしれません。
もし、排水ホースで水漏れした場合は交換した方がいいです。蛇腹ホースを直す補修テープなども販売されていますが、気休め程度にしかなりません。排水ホースも消耗品です。何年も使用しているような洗濯機では排水ホースも劣化していて当然です。
しかし、排水ホースの交換をしようと思っても、メーカーによって適合出来るか、サイズや長さなど問題が生じます。メーカーに問い合わせて型式を伝えてホースを購入して、自分で取り付ける。そう考えると一般の方が交換するのは少し大変かもしれません。また、その間洗濯機は使えません。
また、排水ホースの交換もメーカーによっては一般の方は出来ないようになっているケースも多いのが現状です。
そんな時こそ、業者に依頼しておいた方が確実と言えるのでは無いでしょうか?
1-4-1.排水ホースで起こる水漏れの原因と事例
排水ホースの水漏れの原因ってご存知ですか?
それにはいくつかありますが、排水ホースで起こる水漏れは排水ホースに何らかの原因で亀裂か生じている事が挙げられます。
主な原因の一つは引っ越し時などによる移設です。
洗濯機を動かした際に床と排水ホースが擦れて穴が開いてしまう事例があります。
そして、もうひとつに洗濯機の中のモーターと排水ホースが接触して穴が開いてしまい事例があります。
運転中に異音がしたら、疑ってみましょう。
1-5.排水溝が詰まって水漏れしている場合
排水溝の詰まりが原因で水漏れが起きる事は良くある事です。
正確には水漏れと言うよりも、水が逆流してきて床に水が濡れている状況だと思います。
主にドラム式洗濯機は詰まりやすい特徴があります。
洗濯機の排水が出来なくなったり、エラーコードを確認したら排水溝がつまっていませんか?
などの表示が出るはずです。
洗濯機の排水溝は構造が少し複雑で、分解するのが大変です。また分解しても、元に戻せなくなることも多く、業者に任せるべきケースと言えます。
また、何より洗濯機が重くて特に女性には動かす事も出来ないのでは無いでしょうか?ドラム式だと男性2人作業で動かすのが通常です。
やはり、プロに任せる方が確実と言えるでしょう。
1-5-1.排水溝で起こる水漏れの事例
排水溝が詰まると水が防水パンを超えて部屋に浸水してきます。
その量が多ければ多い程、被害が大きくなるのです。
すぐに気がつけば被害は最小限で収まりますが、外出時に起きるともう大変です。
下の階まで水浸しになってしまう事例も報告されています。
やはり、排水溝はマメに掃除をする事が大切と言えます。
2.最後に
水漏れにも軽度なケースから難しいケースまで様々です。
基本的にはプロに任せた方が確実ではありますが、自分で修理出来てしまうケースもたくさんあります。
このページで紹介しているのは業者に任せた方が良い5つのケースですが、他にも様々なケースがあるので自分で修理する自信がない場合は業者に相談した方がいいかもしれません。
水漏れは後始末が大変です。慎重に判断して行動しましょう。
参考になったなら幸いです。