皆さんは毎日のようにお風呂に入っているかと思いますが、普段当たり前に使っていてもその水がどこに流れていき、排水口がどのような構造になっているか知っていますか?又、突然風呂場から硫黄のような悪臭が上がってきたり、排水口が詰まってしまったり...。そんなトラブルを経験したこともあるのではないでしょうか?
確かに排水口の奥までは目で見ることが出来ないので、どんな構造になっているかわからない方も多いはずです。
しかし、構造を理解しておくことは私生活を送る上で凄く重要なことです。なぜなら、臭いや詰まりのトラブルが起きたときに自分で対処することが出来るからです。
そこで、このページでは排水口の構造についてご紹介していきたいと思います。
主婦の皆さんには覚えておいてほしい内容なので、是非参考にして下さい。
Contents
1.台所の排水パイプの種類
シンクの排水パイプには、蛇腹排水ホースと塩ビ排水パイプがあります。どちらかによって排水が詰まった場合の作業が異なるので、まずはシンクの下を覗いてチェックして見ましょう。
1-1.S字トラップ付き排水パイプ
排水パイプには、蛇腹排水ホースと塩ビ排水パイプがあります。一戸建て住宅には、ほとんどの場合、蛇腹ホースが使われています。蛇腹排水ホースは、ホースの先が床面に突き出ている配水管に差し込まれています。
これが、何かの拍子で外れると排水が床に漏れて水浸しになってしまいます。そこで、集合住宅には水漏れを起こした場合にも階層の被害が少なくてすむように、排水管ときっちり接続されているまっすぐな塩ビ排水パイプが使われています。
又、最近は洗面所と同じようなS字トラップで掃除口が付いたタイプの排水パイプもあります。
1-2.排水口の構造
次に排水口の仕組みを見てみましょう。
シンクの排水口フタ・菊割れフタ・バスケットを取るとお椀のような形をしたプラスチックが付いています。これを外すと突き出た排水管のまわりにドーナツ状態に水が溜まっているのがわかります。
これは悪臭や害虫の侵入を防ぐ為のトラップで椀トラップと呼びます。椀トラップには排水バスケットがプラスチックで、その下の部分が椀の働きを兼用しているタイプもあります。
又、中にはトラップの無いものもあります。
1-3.排水のトラップを知っていますか?
S字トラップ
洗面台の下を覗くと排水管が見えますよね。それがどうして曲がっているのか不思議に思ったことはありませんか?
これは排水管をS字やP字に曲げて、そこに常に水がある状態にすることで排水マスや排水管から悪臭や害虫などが室内に入るのを防ぐ為の仕組みです。
つまり、水で臭いや虫の通り道を遮断してしまうということ。
この溜まった水のことを封水、この装置のことをトラップと呼びます。
P字トラップ
つまり、水で臭いや虫の通り道を遮断してしまうということ。
この溜まった水のことを封水、この装置のことをトラップと呼びます。
トラップには他に椀トラップやドラムトラップなどがあります。
2.洗面台の排水パイプの種類
S字トラップ
洗面所の排水パイプには、真ちゅうにメッキを施した金属パイプと、プラスチック製のものがあります。
また、トラップは排水管が床にある場合はS字トラップ、壁にある場合はP字トラップが用いられています。
S字トラップには、掃除口がついているものがあり、その中には、トラップから下の部分が蛇腹ホースになっているものもあります。
掃除付きS字トラップ
蛇腹ホースのタイプは、排水管の位置が合わなくてもホースを曲げて取り付けることが出来ます。
P字トラップ
2-1.オーバーフローについて
オーバーフローとは洗面ボウルから水があふれるのを防ぐ為の排水口です。なお、オーバーフローがあるものにはボウルの後ろ側が2重になっているタイプのほか、ボウルの前面が2重になっているものやオーバーフロー排水口に蛇腹ホースが付いていて、それが排水パイプに繋がっているタイプがあります。
2-2.排水口の構造
洗面ボウルに水を溜めるときに、排水口をふさぐ方式には、ゴム栓タイプとポップアップタイプがあります。
(ゴム栓タイプ)
水栓あるいは洗面台についているゴム栓によって排水口の開閉をするタイプ。
(ポップアップタイプ)
水栓あるいは洗面台についているノブと排水栓が連動しているタイプ。ノブを上に引くと排水栓が下がって閉まり、ノブを下げると排水栓が上がって水が流れる仕組み。
3.お風呂場の排水口の構造
目皿・ゴミ受けなどを取り外して排水口を見てみると、中に水が溜まっているのが確認できます。この水が、水封の水です。
排水のトラップには、水封の水が常に溜まっています。(※長期間使用していない排水の場合、水封の水が蒸発してしまい、水が無いことがあります。長期間使用されていないアパートやマンションなど。)こうなると悪臭が部屋中に充満してしまいます。長期の旅行などに出かけて帰ってきた時に臭いがしてきたら封水がなくなっていると言うことも珍しくありません。
この水が常に溜まっていることで、排水パイプからの悪臭がたまっている水のおかげで、排水口から出てこない仕組みになっています。
4.まとめ
今回は洗面所・お風呂場・台所における排水口の構造をお伝えしました。もし、詰まってしまった場合や悪臭が上がってきた時は、排水口の構造を知っておくことで防ぐことが出来るようになります。
参考になったなら幸いです。