あなたは、引っ越しをした時に食洗器が水栓に合わずに困った経験はありませんか?また、洗濯機の蛇口が家に無く設置が出来なかった経験はありませんか?
今まで使えていた食洗機を新居で使いたかったり、洗濯機置場が新居に無く台所の蛇口から水を引っ張りたい時ってあると思います。
大抵は、引っ越すまでは問題なく設置できると思っていても、引っ越し後にあれこれ必要になる事は珍しいことではありません。
同じ蛇口であれば良いですが蛇口にもいくつか種類があるので、新居で今までと同じ蛇口が設置されているとは限りません。
そこで必要になるのが分岐水栓です。
分岐水栓って何?初めて聞いたという方もいると思いますが、蛇口から水を引っ張る為の外部アダプターの様なイメージをするといいかも知れません。
そこで、このページでは主に食洗機に必要な分岐水栓の取り付け方を紹介していきたいと思います。洗濯機にも使えるので、蛇口がない場合はここから水を引っ張るのも方法です。
是非参考にしてください。
Contents
1.分岐水栓って何?!
分岐水栓とは、蛇口から水をとりたいときに使用します。
良く使われるのが台所の水栓です。
主に食洗機の設置時に分岐水栓が必要になる事が多く、種類も水栓に合わせて選ぶ必要があります。
また、洗濯機置き場の無い部屋に洗濯機を設置したい時に分岐水栓を取り付けるケースもあります。
ウォシュレットを取り付ける時に分岐金具を取り付けるのと同じで、水道が無い時に分岐水栓を使って水を採る事が出来ます。
2.分岐水栓の取り付け手順
それでは分岐水栓の取り付け方を紹介していきます。
今回は3パターンを紹介します。
1.2ハンドル混合栓に取り付けるパターン(止水付き)
2.2ハンドル混合栓に取り付けるパターン(止水無し)
3.シングルレバー混合水栓に取り付けるパターン
この3つです。自分の家の水栓がどのタイプか確認して、同じように実践してみてください。
2-1.止水栓を締める
初めに必ず元栓を締めます。
水栓を分解していくと水が噴き出してしまいます。
慌ててしまわないように、必ず止水してから作業に取り掛かりましょう。マンションなら玄関出て左右正面のメーターボックスの中に止水栓があります。
一戸建てなら敷地内の地面にメーターボックスがあるはずなので探してみましょう。
2-2.分岐水栓を取り付ける(止水付き)
STEP.1
食栓機はお湯を使うので、お湯側に分岐水栓を取り付けていきましょう。
初めにカラーキャップを取り外します。先の細い精密ドライバーを使うと簡単に外れます。画像ではわかりにくいと思いますが、小さい隙間があるのでそこをこじ開けるようなイメージです。
もし、精密ドライバーがなければつまようじでも代用できます。
STEP.2
カラ―キャップが外れました。
最後に戻すので無くさないように寄せておきましょう。
STEP.3
続いて、プラスドライバーを使ってネジを緩めていきます。
緩める時は反時計回りにまわします。
STEP.4
ネジを緩めたら、ハンドルを取り外しましょう。
ハンドルは真上に持ち上げれば簡単に外れますが、長年使用しているようだとサビが原因で固着している可能性があります。
その場合はずらしながら力を入れて動かしましょう。
STEP.5
続いて、パッキン受けを外していきます。
ここで必要になるのがウォ―ターポンププライヤーです。
はさんで、反時計回りにまわします。
固いかも知れませんが少しづつですが、緩んでくるハズです。
STEP.6
パッキン受けが緩むと水が零れるように溢れてきます。
しかし、これは配管に残った残水なので拭けば済む程度なので心配いりません。
パッキン受けを取り外しちゃいましょう。
STEP.7
外れました。
中にはスピンドルとコマパッキンが入っていました。
今回は必要ないので、保管しておきます。
取り外した部品は賃貸の場合、現状復旧をしないといけないので無くさないように気をつけてください。
STEP.8
それでは分岐水栓を取り付けていきます。
今回使用するのはSAN-EI水栓から発売されているタイプです。
SANEI製は値段もリーズナブルで高品質なのが特徴です。
STEP.9
ハンドル部分を取り付けていきます。
ハンドル部分を取り付ける時は下のナット部分を時計回りにまわすようにして締めていきます。
スピンドルの部分が入っていかない場合は、ハンドル付近や上部を回しているからです。
下部をくるくる回していきましょう。
STEP.10
ある程度締め込んだら、向きを決めてモンキーレンチで増締めします。
STEP.11
続いて、分岐水栓を取り付けていきます。
ナットを回すだけなので簡単です。
このとき、パッキンが入っているか確認しましょう。
もし、パッキンを入れ忘れてしまったまま取り付けたら水漏れしてしまいます。
必ずパッキンを入れるのを忘れないようにしましょう。
STEP.12
出来ました。
元栓を開けて水漏れがないか確認してみましょう。
大抵、水漏れはナットの接続部から起こるので、水漏れする場合は強く締め込んでみましょう。
STEP.13
給水ホースを繋いでみました。
これで食洗機が使えるようになりました。
2-3.分岐水栓を取り付ける(止水無し)
STEP.1
先程はハンドル部分に分岐水栓を取り付けましたが、今回は蛇口部分に取り付けていきます。
蛇口の種類によって分岐水栓を選ぶ必要があるのは、先ほどもお伝えした通りですが、蛇口部分にも取り付けることが出来ます。
蛇口をモンキーレンチなどで緩めて外します。
ある程度緩んだら後は手で回しましょう。
STEP.2
このとき、同じように残水が零れますが元栓を締めておけば溢れる事はないので安心です。
STEP.3
蛇口を取り外しました。
STEP.4
今回使うのはワンタッチの分岐水栓です。
コックで開け閉めできるので使わない時は、閉めておくことで水漏れを防ぐことが出来ます。
STEP.5
分岐水栓を取り付けました。
ナットを回していくだけなので簡単です。
分岐水栓側にパッキンが取り付けられているので、しっかりはめてから取り付けるようにしましょう。
STEP.6
続いて、蛇口部分を被せるように取り付けていきます。
このときも、またパッキンの入れ忘れに注意しましょう。
分岐水栓を取り付ける前に蛇口側にパッキンが付いていると思いますので、そのままはめ込むだけで大丈夫です。
ナットを手で回しながらある程度締めて、後はモンキーレンチで締め込みましょう。
STEP.7
出来ました。
給水ホースを繋いでみて壁と干渉しないか、スムーズに取り付け出来れば成功です。
最後に水漏れの確認も忘れないようにしましょう。
2-4.分岐水栓を取り付ける(シングルレバー混合栓)
STEP.1
最近の水栓は殆どこのタイプが多いと思います。
シングルレバー混合栓に分岐水栓を取り付けていきます。
初めにキャップを取り外します。
精密ドライバーを使うと簡単に取れます。
STEP.2
次にレバーを外します。
プラスドライバーで反時計回りに緩めていきます。
STEP.3
レバーが外れました。
ネジを外してしまえばレバーは持ち上げるだけで外れます。
STEP.4
カバーを外します。
カバーはまわして緩めていきます。反時計回りにまわしてみてください。
STEP.5
ハンドルを外すとバルブカートリッジが確認出来るので、取り外します。
バルブカートリッジは上に乗っかっているだけなので、持ち上げればとれます。
STEP.6
分岐水栓を取り付けました。
分岐水栓はナット部分を回しながら取り付けます。
STEP.7
分岐水栓の上にバルブカートリッジをのせます。
バルブカートリッジが見た目でわかるようにかなり劣化している時があります。
その時は元に戻しても水が噴き出してきてしまいます。
バルブカートリッジの交換、若しくは廃番の場合は分岐水栓付きのシングルレバー混合栓に交換しなくてはいけません。
もし、今まで問題なく使えていたのに分岐水栓を取り付けたら水漏れしたという時はバルブカートリッジが原因です。
一度取り外すと、元に戻しても水が止まらないケースがあるのです。
よく覚えておきましょう。
STEP.8
バルブカートリッジをのせたら逆の手順で元に戻しましょう。
レバーを捻ってみて水漏れが無いか確認して、問題がなければ完了です。
もう少し詳しくシングルレバー混合栓の分岐水栓の取り付け方を知りたい方は5分で出来る!食洗機の取り付け手順を参考にするといいでしょう。
3.まとめ
分岐水栓は主に食洗機、浄水器、洗濯機を使用したい時に取り付けます。
水栓の種類によって分岐水栓を選ぶ必要があるので、少し手間かもしれませんがそんなし難しい作業ではありません。
また2ハンドル混合栓は非常にシンプルで分岐水栓の取り付けも簡単です。
シングルレバー混合栓の場合はメーカーや型式を確認してから行う必要があり、型式がわからなければメーカーに問い合わせしましょう。