毎日のように使っているトイレ。
トイレに入った時気がついたら床が濡れていた。
初めは気のせいかと思っていたが、2回目にトイレに入った後も床が濡れている。
どこか水漏れしているのかしら!?と思って調べてみても詳しくはわからなかった。
これはいったいどこからくる水漏れなの!?
放っておくといつか大きな水漏れ事故になるんじゃないか心配。
自分で応急処置をしたいんだけど何かいい方法はないの!?
どうやら、給水管からポタポタ水が垂れているみたいだけど一体原因は何なの!?
これって自分でも修理出来るの!?
もし、自分で修理をする場合、どんな部品が必要なの!?
また、どんな工具が必要になるの!?
もし、自分で修理が出来なかった場合、業者にお願いすることになると思うけど一体いくら位かかるの!?
どこか信頼できるおススメの業者はないの!?
あなたは現在こんな事でお困りではありませんか!?
トイレの水漏れってそんなし頻繁に起きる事ではないので不安になってすぐに修理をお願いしたことがある。
という方も中にはいるのでは無いでしょうか?
またトイレの水漏れが起きた時って一刻も早く修理しないと下の階やお隣さんに迷惑が掛かってしまう。
また、修理費用も高額になる。
きっとそんな不安があるのかもしれませんね。
確かにその考えには賛同できます。
水漏れが起きたときは一刻も早く修理したほうが良いに決まっています。
初めの内は水漏れが小さいから大丈夫だろうと思って放って置いたら、数週間後には噴き出すような大きな水漏れに変わる事もあるからです。
そうなると誰しも大慌てになってしまいますよね。
しかし、業者に頼むと高額になるし、、、いくら掛るか不安。。。自分で修理したことが無くて不安…。やはりプロに任せた方が安心かも…。
そう言った考えにも賛同はできるが、プロに任せるのは自分で対処出来なくなってからでも遅くはありません。
確かに自分では修理出来ないような難しい修理もあります。
しかし今回紹介する給水管から起こる水漏れは一度自分で修理してみてからでも遅くはありません。
なぜなら、案外簡単に自分でも出来てしまうからです。
そしてトイレの水漏れの多くは劣化や消耗などによるものが多い。また長年使用していると水漏れの被害は常に身近で起こりうることなのです。
しかし、水漏れと聞いて不安になる必要はありませんし、慌てる必要もありません。修理するには難しい知識も必要なければ、工具だって身近なものしか必要ないからです。
そして、このページで紹介する給水管からの水漏れはトイレのトラブルの中では良くあるケースです。
あなたの家も長年住んでいると起きることは珍しくはありません。いつでも修理できるようにしておけばいつ水漏れが起きても安心なはずですよね。
よって、この記事では初めての方でも安心して修理が出来るように手順を追ってわかりやすく説明していくので安心して読み進めてほしいと思います。
それでは見ていきましょう。
Contents
1.トイレの給水管ってなに!?
それでは、今回紹介していくトイレの給水管の水漏れについてみていくことにしましょう。
きっと一般の方はトイレの給水管と言ってもどこの部分の事を指して言っているのかわからない方も多いと思います。
トイレには給水管の他に排水管も存在します。最近の様式トイレですと排水管は便器の下に隠れてしまっている事が一般的な為、どこに排水管があるのかわからないと思います。
しかし、ロータンク型などの少し古めのトイレにはタンクと便器の間に排水管が接続されている事があります。
排水管の水漏れは主にそこから起こります。
因みに読んで字の通り、給水管は水を給水する為の配管の事です。そして、排水管は水を流すための配管。
そして、給水管は主に壁から出てきて止水栓に繋がり、次に温水洗浄便座を付けている場合は分岐水栓に接続されます。そこからタンクへと接続される仕組みなのですが、この時にいくつかの接続部分があり、その接続部分から水漏れは起こります。建物によっては給水管が壁からではなく、床から出ている事もあります。どちらにせよ役割としては同じでなので、自分の家がどちらのタイプかを確認する必要があります。
2.トイレの給水管の仕組み
それではトイレの給水管が何かわかったところでその仕組みや構成を理解していきましょう。給水管の仕組みを理解することで修理する為の知識が身に付きます。
それぞれに役割があるので、それがどういった接続をされているのかが重要になります。
2-1.止水栓
画像を見てください。
これは止水栓と言って、壁の中から配管が出てきて壁の外まで接続されています。
壁から出てくると、まずはじめに止水栓へと接続されるようになっています。
止水栓は水漏れなどのトラブルやメンテナンス時に簡単に締める事が出来るようになっていて給水を止める事が出来るような構造になっています。
また、止水栓にもいくつか種類があって、目的は同じなのですがタイプが異なります。
止水栓は大きく分けて3種類あります。一つ一つ紹介していくので自分の家がどのタイプの止水栓なのか、確認しておくようにしましょう。
2-1-1.マイナス溝タイプ
画像で紹介しているのがマイナス溝タイプです。開閉部分が突起していて、そこにマイナスドライバーを差し込めるようになっています。マイナスドライバーで右に回せば締まるようになっており、左に回せば開くようになっています。止水栓の中では一番主流であり、普及率が最も高い止水栓と言えるかもしれません。きっとあなたの家もこのタイプでは無いでしょうか。
2-1-2.内ネジタイプ
上で紹介したマイナス溝タイプとは若干異なり、内ネジタイプは突起がありません。丸い円形の中にマイナスドライバーを差し込む箇所が中央にあります。そのまま、マイナスドライバーを差し込んで回す事で開閉することが出来ます。同じ様に右にまわせば水が止まり、左に回せば水が出てくるようになります。最近の住宅ではこのタイプの止水栓を設置するケースが増えてきています。
2-1-3.ハンドルタイプ
ハンドルタイプの止水栓もあります、通常の蛇口の様な形状をしており主に三角ハンドルが主流です。材質も金属タイプのものからプラスチックタイプのものまであります。最近の住宅ではあまり見かけなくなりましたが築年数の経過している住宅では現在もまだ使われている所があります。
ハンドルタイプも同様に右回しで止水され左回しで吐水されます。ハンドルタイプの場合は古くなったハンドルは固着してしまい手では回せない時もあります。
この止水栓のいいところはマイナスドライバーを使わずに、締める事が出来るので手軽な点です。
2-2.分岐水栓
続いて分岐水栓を覚えましょう。
主に温水洗浄便座(ウォシュレット)取り付けられている家では止水栓の上に分岐水栓が取り付けられる事が一般的です。
分岐水栓は温水洗浄便座を使わなければ必要ない部品です。
普通便座であればタンクまで繋げれば良いのですが、温水洗浄便座から水を出すには口を二口にする必要があり、そこで分岐水栓は必要になります。止水栓側がオスネジ式になっており、分岐水栓側がメスネジ式になっています。
この繋ぎ目にはパッキンが取り付けられているのが一般的ですが、テーパーネジと言われる特殊なタイプもあります。その場合はパッキンではなくシールテープを巻いて固定していくことになります。
2-3.給水管
給水管は止水栓から分岐水栓、分岐水栓からタンクへと繋げる為の管の事を言います。給水管は主にストレートな配管の事を言いますが、他にもいくつか種類があります。温水洗浄便座が取り付けられていないような普通便座の場合は金属製のストレートタイプの給水管が取り付けられています。しかし、フレキシブルホースと言って金属製の硬めのホースが取り付けられている場合や先端が金属のナット状になっている材質の柔らかい耐圧ホースもあります。これらは新たに温水洗浄便座を設置する際に同封されているので、既存の給水管だと長さが合わずに設置が難しい場合に長さの調整が出来るこういったホースが取り付けられている事になります。
3.水漏れ修理に必要となる工具を覚えよう
トイレの給水管の水漏れ修理をする場合に必ず必要になる工具があります。
いざ自分で修理をしてみようと思ってもどんな工具が必要なのか!?また、どんな部品が必要なのか!?と疑問だらけですよね。しかし、実はホームセンターで入手できるアイテムなので準備さえしてしまえば後は簡単です。
また、一般家庭にもあるものも多いと思うので足りない場合だけ追加で準備しておくようにしましょう。
1.マイナスドライバー
マイナスドライバーは一般家庭でも常に置いてあるのではないでしょうか。トイレ修理をする為にまず止水栓を締めてから行います。その時に必要になるのがマイナスドライバーです。100均でも購入できるみたいなので節約する場合は探してみてもいいかも知れませんね。
2.ウォ―ターポンププライヤー
次にウォ―ターポンププライヤーを準備しましょう。給水管の水漏れ個所によっては必要ない場合もありますが、タンク側のナットを取り外す時にボールタップが動いてしまう事があります。その時はタンク側をウォ―ターポンププライヤーで押さえながら作業をするとスムーズです。
3.モンキーレンチ
モンキーレンチなら持っている方も多いはずです。モンキーレンチは給水管やナットを緩める時に必要になります。サイズもミニマムからワイドまで大きさがあるので、工具を選ぶ時はサイズも視野に入れて購入しなくてはいけません。止水栓側が狭くてモンキーレンチが入らない場合があるので、自分の家のトイレ室内に合わせた適切なサイズを選ぶようにしましょう。
4.タオル・バケツ
給水管を外すと必ず管に残った水が残水として零れます。なので、雑巾やバケツを用意して床が濡れないように工夫をする事が大切です。
5.ゴム手袋
無くても修理することは出来ますが、手袋があった方が作業しやすいはずです。
4.パッキンを用意しよう
給水管の水漏れ修理をする時に必要なのがパッキンです。
トイレの給水管のパッキンはサイズが決められているので迷う心配はありません。
もし、わからない場合はホームセンターに行って、トイレの給水管のパッキンをください!!
と言えば教えてくれるはずです。価格も数百円程度で購入することが出来ます。工具も揃えても数千円で修理出来るため、これくらいの修理であれば自分で一度挑戦してみる事をおススメします。
5.トイレの給水管からの水漏れ箇所を確認する
給水管の接続部分からの水漏れの殆どはパッキンの劣化によって起きます。目安としては10年以上経過しているようなトイレで起こりやすくなります。その場合はパッキンを新しいものと交換してあげるだけでなおってしまいます。
また給水管に接続されているボールタップの修理をしたりするとパッキンを入れ忘れていたり、かみ合わせがズレていたりすると水漏れが起こってしまうので注意して作業しなくてはいけません。また古いパッキンを使用するのもNGです。必ず給水管を取り外したら新しいパッキンに交換してあげるようにしましょう。
ただ普通に生活していて突然、給水管の接続部分から水漏れが起きたという場合には給水管のナットが緩んでいて水漏れをしている可能性もあります。その場合は一度ナットの緩みを確認してみましょう。
5-1.トイレの給水管とは?
修理をする前に画像を見ながらで一度おさらいをしておきましょう。
図の赤く囲ってある箇所を見てください。
トイレの給水管は壁から出て、タンク内にあるボールタップへと接続されています。その接続部分からの水漏れが起きやすいのです。
そして、その接続部分にはパッキンが入っておりそのパッキンが劣化してくることにより水漏れが起こります。接続部分は2箇所あり、止水栓の接続部分とタンクへの接続部分です。温水洗浄便座を付けている場合は分岐水栓が加わる事になるので接続部分は3か所になります。
5-2.パッキンはどこにあるの?
パッキンとは水回りで頻繁に使用されているもので、水が通る管などの接続部分にはめ込む事で水が出でこないようにする役目があります。
黒いゴムで出来たリング状のものです。
一度は見たことがあるのではないでしょうか。
そしてこのパッキンを入れ忘れていたりするといくら強く締めても水が漏れ出すので注意が必要です。修理後に通水テストをして水が漏れてきたらナットがしっかりしまっていないか、パッキンを入れ忘れているかのどちらかが原因として考えられます。
6.水漏れの直し方
6-1.タンクと給水管の接続部分での修理方法
タンクと給水管の接続部分から水漏れした場合の直し方を見ていきましょう。
修理する前に必ずすべきことと言えば止水栓を締める作業です。先程、止水栓の種類を紹介したと思いますので、自分の家の止水栓がどのタイプかを確認してみましょう。
画像で紹介しているのでは突起のあるマイナス溝のタイプです。
マイナスドライバーを突起部に差し込みながら右に回してみましょう。途中で回らなくなった箇所が完全にしまった証拠です。
古くなったトイレだと時々、固着して回らない事もあります。その場合は家全体の元栓を閉めてから作業を行うようにしてください。
家全体の元栓の位置はマンションなどの共同住宅であれば玄関出て左右正面のパイプスペースに水道メーターが設置されているのでその中にあります。
一戸建ての場合は敷地内の地面のどこかにありますので探してみましょう。
モンキーレンチを使って、タンク側のナットを緩めていきましょう。
ナットを手前から見て奥に回していけば緩める事が出来ます。
逆に手前に回せば固定されます。このとき、画像右側に見えているボールタップが動いてしまう事が良くあります。
その場合はボールタップをもう片方の手で押さえながらナットを緩めるのがコツです。初めはきつく締められている為、少し固いかも知れませんが、少し回せば後は手で簡単に取り外すことが出来ます。
ナットが外れました。
ナットを外した際にタンク側についているボールタップが動く事があるとお伝えしましたが、その場合は画像のように手で押さえながら、若しくはウォ―ターポンププライヤーで固定しながらやりましょう。
ナットを取り外すと中にパッキンが入っているのいで古いパッキンを取り除いて新しいパッキンをはめて元に戻していきます。
パッキンの劣化は目で見ればすぐにわかるはずです。
6-2.給水管と分岐水栓の間からの水漏れ修理方法
分岐水栓と給水管の接続部分の水漏れを直す場合も同じです。
①トイレの元栓を閉める。
トイレの元栓の閉め方はトイレの元栓の閉め方、開け方と水位の調整方法でも詳しく解説されているので目を通しておきましょう。
続いて、分岐水栓側のナットをモンキーレンチで緩めていきましょう。この時に給水管に残った残水が床に零れるのでバケツを置いておくといいでしょう。もし、フレキシブルホースに癖が付いて、作業しにくい場合はタンク側のナットも同時に外しておけば作業効率もいいはずです。
サイズの大きなモンキーレンチを使うと壁やタンクに当たって作業がしにくいこともあります。
その場合は小さめのモンキーレンチを使うといいでしょう。
ナットを緩める時は左回しにまわします。
ナットを緩めたら古いパッキンを取り外して、新しいパッキンを取り付けて固定していきましょう。
固定する時は右回しにまわします。
6-3.止水栓から起こる水漏れの修理方法
止水栓は水を止める重要な個所ですが、実は止水栓自体も水漏れすることが良くあります。
止水栓で起こる水漏れ修理をする時は家全体の元栓を締めなくてはいけません。
元栓の位置は先程紹介したとおりです。
この時必要になる工具がウォーターポンププライヤーです。
まず、止水栓のナット部分にプライヤーで固定して左に回していきます。
ナットを取り外すと三角パッキンが取り付けられているのが確認できます。
因みに画像の左側が古くなった三角パッキン、右側が新品の三角パッキンです。
左側はボロボロですよね。
三角パッキンを外したら給水管に残っている残水がこぼれてしまうのでバケツを下に置いておくのがコツです。
三角パッキンを外すと、スピンドルと呼ばれる部品が入っているのが確認できます。
そのスピンドルを左回しに手で回していけば簡単に取り外すことが出来ます。
実はスピンドルを取り外すとコマパッキンと呼ばれる別のパッキンも確認することが出来ます。
画像を見てください。
画像の一番左側がスピンドルと呼ばれる部品です。止水栓を締める時にこの部分が回る事で開閉されるようになります。
そして、画像中央にあるのが古くなった節水コマパッキン、画像一番右側が新品の節水コマパッキンです。
劣化したコマパッキンは色も変色してしまいボロボロになっているのがわかりますよね、黒いパッキン部分を手で触ると墨の様な物が手に付きます。そうなってくると交換してくださいね!の目安と言えるでしょう。
それでは元に戻していきましょう。
節水コマパッキンをスピンドルに入れて、止水栓に戻していきます。
手で差し込んで、そのあと三角パッキンをはめます。
続いて、ナットをウォーターポンププライヤーで固定すれば完了です。
元栓を開けて水漏れなどが無いか確認してみましょう。
7.修理する時に気を付けるべき事
実際修理する時に問題なく出来れば一番いいのですが、古い住宅の場合給水管がグラグラで如何にも折れそうな時があります。
少しのテンションを加えただけで簡単に給水管が折れてしまう事もあるので無茶はいけません。
もし、給水管を触ってみてグラグラするようだったり危ないなと感じたら自分で修理するのはやめましょう。
給水管が折れてしまったら、水が噴き出してきてしまうのでパニックになってしまいます。
最初から業者を呼んで修理してもらうべきケースと言うのも少なからずあるのです。
8.まとめ
このページでは給水管接続部分からの水漏れの修理方法を解説しました。
パッキン交換程度であれば誰でも簡単に修理することは出来ます。
ホームセンターで売っているパッキンを新しいものと交換するだけで直ってしまうということがわかって頂けたのではないでしょうか?
初めてやるという方でも手順を追って作業することで修理できてしまうのです。
トイレの接続部分からの水漏れは大きな漏れでは無いかもしれませんが、いつ大きな水漏れに化けるかわかりません。出来る限り早めに修理してあげることで安心して生活できるのではないでしょうか。
また、自分で修理するには危ないなと感じたら、即刻中止して業者に修理依頼をするのもひとつの判断です。