トイレのトラブルの中で非常に多いのがトイレの水が止まらなくなるパターンです。実際あなたの家でもタンクの水が便器に流れ続けて気づいたら翌月の水道代が高くなってしまったことはありませんか?これは、水道の蛇口が常に開いている状態と同じで一刻も早く修理しないといけません。しかし、原因がわからない事には何処を修理したらいいのかと悩んでいる方も多いと思います。又、トイレの水が止まらない原因はいくつかありますが、直し方もケースによって異なります。
そこで、このページではトイレの水が止まらない場合に試しておきたい代表的な部品交換の一つであるピストンバルブの交換方法をご紹介していきます。
是非、読み進めながら実践して見てください。
Contents
1.ピストンバルブってなに?!
ピストンバルブとはボールタップの中に取り付けられている部品の一つです。ボールタップは、浮き玉や支持棒、ピストンバルブ等の分解可能な部品で構成されています。トイレの水が止まらない原因は浮き球が原因ではなくボールタップのピストンバルブのパッキンゴムが劣化してしまいゴムが栓の役目をしなくなってしまったのが原因です。
その場合、新品のバルブに交換することで水が止まるようになります。
2.ピストンバルブを交換していこう
2-1.止水栓を閉めよう
トイレ修理の基本中の基本である止水栓を閉めましょう。
必ず閉めないと作業が行えないので忘れないようにしましょう。
画像の様に、マイナス講になっていればマイナスドライバーで時計回しにまわしていきましょう。しかし、古くなったトイレの止水栓は固くて回らない場合があるので、CRE-556等で動きを良くしてから行うと良いでしょう。又、完全に閉まったかを確認するにはハンドルレバーをまわして手洗い管から水が出てこなくなるか確認するようにしましょう。手洗い管が無い場合は音を聞いて水が給水されていなければ成功です。
止水栓にはハンドルタイプもあり、家によって種類が異なります。トイレの元栓の閉め方、開け方と水位の調整方法でも詳しく解説しているので参考にして見てください。
もし、止水栓がトイレ室内に無い場合は家の水道元栓を閉めてから行ってください。止水栓の場所はトイレのパッキン交換のやり方で紹介しています。
2-2.タンクの水を抜いておこう
止水栓を閉めたらタンク内の水を全て流してしまいましょう。
レバーハンドルを回せば水は流れます。止水栓を閉めているので給水されることはありません。
ここまで出来たら、安心して作業に取り掛かることが出来ます。
2-3.タンクのフタを開けよう
ピストンバルブはタンク内に取り付けられているので、タンクのフタを開ける必要があります。フタを持ち上げて中を覗いてみてください。
手洗い管に繋がっている透明の蛇腹ホースがあると思います。蛇腹ホースはプラスチックのナットで固定されているだけなので簡単に外す事が出来ます。特に工具は必要ないので手で回して見ましょう。
タンクには今回、紹介しているナットのタイプや持ち上げるだけで外せるタイプなどがありますが、基本的には難しい作業ではありません。
2-4.蝶ネジを外してピストンバルブを交換する
ボールタップに取り付けられているピストンバルブは蝶ネジで固定されています。
蝶ネジは2本付いているので、外してしまいましょう。
外し方は左に回していきます。しかし、固まっていると中々外せない事がありますので根気よく行いましょう。
これが外した蝶ネジです。
無くさないように気をつけてください。
蝶ネジを外すとピストンバルブを交換することが出来ます。
画像の先端部の黒い部分がピストンバルブです。
ネジタイプになっているので回して外してください。
これがピストンバルブです。
右側が古いピストンバルブ、左側が今回新しく交換するピストンバルブです。形は多少違いますが問題ありません。
新しいピストンバルブを取り付けていきます。
右に回しながら入れ込んでいきましょう。
先程と逆の手順で元に戻していきます。
交換したピストンバルブをボールタップに下から上へ差し込みます。
バルブがちゃんとはまったのを確認してから、蝶ねじ2本をパイプに差し込みます。この時しっかりと穴に蝶ネジが入るように調整します。ややコツが必要ですが穴を探しながら微調整してください。穴にネジが入ったら、ある程度指で回して閉めていきます。最後にラジオペンチで右(時計まわり)にまわして締め、水の出る管(ボールタップ)にバルブをはめ込みます。
最後に初めに閉めた止水栓を開けて水を給水してみましょう。
ボールタップが正常な動きをしていれば水が止まります。
水位の理想はオーバーフロー管の2、3cm下です。
水が止まるまで観察して、適切な位置で水が止まり、便器に水が流れていかなくなれば成功です。
3.まとめ
水が止まらないときは、初めにタンク内の状況を確認することが重要です。水位の位置を確認して、オーバーフロー管よりも上か下かで修理方法は変わってきます。
水位が高い場合はボールタップを点検して、持ち上げて水が止まれば水量調整を、止まらなければピストンバルブの交換をしていきます。
水位が少ない場合は、トイレタンクのフロートバルブの交換方法やトイレのレバーが原因で起こるトラブルとその交換方法を参考に修理していきましょう。