普段の生活の中で一番使用頻度が高い場所が台所です。新築時や、まだ築年数の浅い物件などでは特に気にする人は少ないかもしれませんが、10年~15年を経過しているような建物では台所の床などから水が染み出してきたり、気づいたら床がビショビショになっていた。と言ったことも珍しくありません。戸建て住宅や持ち家に住んでいる場合は、何か起きた際に自分で対処しなくてはいけませんから、常に自分の家の水まわりの状態を点検しておくことが重要です。また、台所の床が濡れていたりする場合はシンクの下の排水ホースが破けていたり、外れていたりします。このページではそういった場合に自分で対処する為のステップをお伝えしていきます。また、排水ホースを交換すべきタイミングやそのメリットなども交えながらご紹介していきます。
是非参考にして下さい。
Contents
1.キッチンの排水ホースとは?!
画像を見てください。
これはキッチンのシンクの下の状況です。シンクの下にはこの様に排水ホースが通っており、最終的に下水管へと流れるようになっています。ホースの下に白い丸型のものが見えますが、あれは排水プレートと言って排水ホースが動かないように設置されています。他にも臭いを防ぐ効果や虫などの侵入を防ぐ役割があります。また、排水ホースは長年使用していると硬くなってしまい、少し力を加えるだけで折れてしまうようになります。
2.排水ホースにはどんな種類があるの?!
2-1.ネジ式排水ホース
一般的なのがこのネジ式の排水ホースです。
シンクの下から取り付けが出来るようになっていて、回すだけで取り付けが可能なので、手軽に交換ができます。
気をつけたいポイントとしては流し台のシンクのサイズに合わせてホースを選ぶ必要があります。シンクのネジが46mm、59mmなどがあります。
2-2.差込式排水ホース
台所に設置されているシンクには差し込み式もあります。
サイズがネジ式と比べて小さく30mm~46mmが一般的です。
排水ホースの先が広がっていて、30、40などの数字が記載されいてシンクのサイズに合わせて調整して使うことが出来ます。
しかし、バンドで止めるような構造の為バンドが緩んできたりするとホースごと外れてしまい、水漏れ事故に繋がることもある為、定期的な点検が必要になります。
2-3.Y字型排水ホース
シンクが横に2つ並んでいる飲食店やお店などで使用される事が多いのがY型排水ホースです。二層シンクを使っている場合は、Y型の排水ホースを取り付けることになります。また、長さも1m~1.5m、2mなどがあるので排水溝までの距離や使用用途によって長さを調節することが可能です。
3.排水ホースを交換すべき3つの理由
3-1.水漏れを防ぐことが可能
排水ホースが破れてしまった場合や、亀裂が生じている場合はすぐにホースの交換が必要になります。このまま使用していると床がビショビショになってしまい木が腐る原因になります。また、人によっては破けている箇所をビニールテープなどで巻いて固定する人もいますが、大抵は隙間から水が漏れてきます。
よって早めに交換をするようにしましょう。
台所の床から水漏れしている時の対処法とその原因でも同じような事例を紹介しているので参考に読んでおいて下さい。
3-2.排水溝の詰まりを予防することが出来る
排水溝から流れる油脂や食材カスが排水ホースを通って下水管に流れていきますが、排水ホースも毎日使っていると中に汚れが付着してきます。そうすると、排水ホースの水の流れる道が狭まってくる為、詰まりやすくなります。また、食材カスなどが流れて、ホースの途中に物が詰まったりすることもあります。
台所の排水溝は詰まりやすい為、定期的にメンテナンスをしてあげることが重要です。台所の排水溝つまりを直す方法や排水管のつまりに最適な道具とその使い方で詳しく紹介しているので目を通しておいて下さい。
3-3.ホース本体が汚れている
10年間一度もホースを変えたことが無い場合はホース自体が汚れていて衛生上よくありません。
中にはシンクの下の収納箇所にお皿やグラスなどを収納している人も多いはずです。しかし、油やホコリが付いたホースが近くにあるだけで不衛生に感じてしまうはずです。
4.排水ホースを交換しよう
それでは排水ホースの交換方法をお伝えしていきます。特に準備する工具などはありません。
STEP.1
初めに排水プレートを外します。はまっているだけの場合は手で引っ張れば外す事が出来ます。
しかし、中には十字ネジで固定されているタイプもあるので、その場合はプラスドライバーが必要になります。
洗面所の排水溝からの臭いの原因とその解決法で外し方を紹介しているので参考にして見てください。
STEP.2
排水プレートを外すと奥に防臭ゴムが見えてきます。
防臭ゴムとは下水管の臭いを防ぐ為に設けられている部品です。例えば、下水管に排水ホースをそのまま差し込んだだけではまわりの隙間から臭いが漏れてしまいます。
その隙間を埋める事で部屋中に臭いが充満しないように取り付けられている部品です。
STEP.3
防臭ゴムを外すと塩ビ管が見えてきます。
排水ホースはこの塩ビ管に差し込まれているだけなので、持ち上げるだけで外れます。
ここまでの作業を行うと、下水臭が上がってきますが少し我慢をしましょう。
STEP.4
シンクとホースを繋いでいるナットを外します。反時計回りにまわすと緩みます。回す際にホースも一緒にまわってしまうので気をつけましょう。
STEP.5
これはホースを外した直後の状態です。
STEP.6
次に新しい排水ホースをつなぎます。
ネジのサイズが59mmだった為、大きい方で取り付けです。
STEP.7
古い防臭ゴムが汚れていたので新しい防臭ゴムを取り付けました。配管サイズに合うように、今回は40Aの防臭ゴムを取り付けました。排水ホースは先が固いキャップの様なものが付いているので、防臭ゴムが通らない場合があります。
その時はホースを切断して使うようにしましょう。
STEP.8
最後に排水プレートをはめて終了です。
水を流して見て漏れがないか、水がしっかり流れているか確認しましょう。
5.まとめ
普段はあまり気にすることは無いかもしれませんが、定期的にシンクの下を覗いて排水ホースに異常が無いか確認することは重要です。
突然、床が浸水してきたら慌ててしまいますよね。
そうならない為にも、排水ホースの交換を定期的に行えば安心して台所で料理が出来るはずです。