ウォシュレットを長年使用しているとトラブルが起きることがある。突然ノズルが出てこなくなったり、水漏れしたり。あなたの家のウォシュレットもそんな状況になったことはないだろうか?そして、水漏れや作動不良による不具合が起きた場合は部品の経年劣化が考えられる。しかし、部品を取り替えたらまだ使えるのか、それとも交換するべきか。と迷う方も中にはいるのではないだろうか?そこで、このページではその際に判断するためのポイントを交えながらご紹介していく。是非参考にしてほしい。
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1.ウォシュレットの使用年数を確認する
基本的に大手メーカによる耐用年数は7年と記載されている。これはメーカーが定める耐用年数であって必ずしも、その時期に交換しなければならないわけでは無い。
又、物によっては3~4年で不具合が起きる場合もあるし、15年以上使用していても全く問題なく使える場合もある。
中には数ヶ月で異常が起きることもあるので、メーカーでしっかり検査していても当たりハズレがあるのが電化製品だということも覚えておこう。
それは洗濯機や冷蔵庫にも同じことが言えるだろう。しかし、多くは10年を過ぎたあたりから部品の劣化による不具合が起き易くなるのが通常である。
2.ウォシュレットでよく起こる不具合を知ろう
ウォシュレットを交換する前に一度、自分で修理可能か知っておく必要がある。不具合が起きても簡単なパッキンの取替えや、掃除、初歩的なことで改善されるケースが多いからだ。故障かな?と思っても買い替えを考える前に一度不具合が起きている箇所を特定して修理してみよう。
案外簡単に解決できる事も多いはずだ。そして、この章ではウォシュレットで起こるトラブルの代表的なノズルの不具合・水漏れに関して解説していく。
2-1.ノズルに関する不具合
ウォシュレットのトラブルでは1つに突然ノズルが出てこなくなったり、水が出てこなくなったりする。その際確認したいポイントをお伝えしていく。自分で対処できるケースなので実践してみよう。
2-1-1.ノズルが出ない
①確認ポイント
- 停電はしていないか?
- ブレーカが切るになっていないか?
- プラグが外れていないか?
- コンセントに差し込んでいるプラグの表示ランプが切るになっていないか?
- リモコンが電池切れをおこしていないか?
- 操作パネルの運転ランプが点滅しているか?
もしかしたら、上記のポイントを改善することで直る可能性があるので確認してみよう。
②確認ポイント
ノズルが本体から出てこない場合は、ゴミや飛び散った尿石が固着していて動作不良を引き起こしている可能性がある。その場合は固着している部分を探してスポンジ等を使ってきれいにしてあげよう。固着がきれいになればスムーズに作動するはずだ。
それでも改善しない場合は駆動系統の不良が考えられる。駆動部が原因の場合は一度内部を分解して部品を交換する必要もあるのでメーカーに問い合わせよう。
2-1-2.ノズルから水が出ない
①確認ポイント
ノズルから水が出てこない場合はノズルが詰まっている可能性がある。ノズルの先端を歯ブラシなどで掃除してみよう。デリケートな部分に当たる箇所でもあるので、アルコールを使うのが望ましいだろう。詰まりが解消されれば水が出てくるようになるはずだ。
②確認ポイント
上記の方法でも改善されない場合はフィルターを確認してみよう。
フィルターは、ウォシュレット本体に内蔵されている網目状の部品で、水道水から出るごみや砂などを取り除く役割を持っています。
このフィルターがつまると、ウォシュレットの水の出が悪くなったりします。その際はフィルターを外して掃除してください。
それではフィルターの掃除方法をお伝えしていこう。
STEP1
まずはトイレの元栓(止水栓)を閉めておく必要がある。
家によっては止水栓の形状が異なるのでトイレの元栓の閉め方、開け方と水位の調整方法を参考にしよう。
STEP2
赤く囲ってある部分が給水フィルター付水抜栓といわれるものだ。この部分を掃除してあげることで水がスムーズに出るようになるはずだ。
外し方はマイナスドライバーで左に回して緩めていき、手で引き抜いてあげればいいだけだ。歯ブラシなどを使ってゴミを取り除いてから戻してあげれば完了だ。
2-2.水漏れによる不具合
次にウォシュレットの水漏れによるトラブルがあった場合は、箇所を特定して自分で直してあげることが出来る。
2-2-1.給水フィルター付水抜栓を交換する
画像を見てほしい。
床が濡れていたりすると給水フィルター付水抜栓が劣化していてポタポタ水漏れしている可能性がある。目で追っていけばどの箇所で水漏れしているか特定できるはずだ。
部品はメーカで型番などを伝えて送ってもらおう。交換の仕方はマイナスドライバーで左に回して緩めれば簡単に外すことができるはずだ。新しいものを逆の手順で取り付けてあげよう。
しかし、給水フィルター付き水抜き栓に問題が無い場合はバルブユニットの交換が必要になる。メーカに問い合わせよう。
2-2-2.給水管から水漏れ
ウォシュレットの分岐金具からタンクに接続されている給水管からポタポタ水漏れしている場合はナットの緩みかパッキンの劣化が考えられる。
モンキーレンチで締めこんでみて止まればいいが、それでも漏れるようならパッキンを交換すれば直るはずだ。
パッキンはホームセンターに置いてあるので外して同じものを持っていけば間違えないはずだ。給水管の外し方は初めての方必見!プロが教えるウォシュレットの取り付け方を参考にしよう。
2-2-3.分岐金具からの水漏れ
また給水管以外にも分岐金具から水漏れするケースもある。
上記で説明したのと同じ方法でモンキーレンチで締めこんでみよう。それでも直らなければパッキンの交換をすべきだろう。詳しくは超簡単!ウォシュレットの取り外し方でも解説している。
2-2-4.ノズルからの水漏れ
ノズルから水漏れする場合はウォシュレット内部にあるバルブユニットの電磁弁でゴミが噛んでいるため、チョロチョロト水が垂れている可能性がある。
この場合は内部を分解する必要があるため、自力で修理するのはお勧めできない。メーカーに問い合わせて、保障期間内であれば無償修理できるか確認してみる方がいいだろう。
3.まとめ
今回はウォシュレットのトラブルでよく起こるケースを紹介させて頂いた。もし、あなたが今回紹介した内容を実践して修理してしまえば、まだまだ使えるということがわかったはずだ。
今回の内容を自分で行えば費用は殆どかからない。しかし、自分で修理するのが苦手な方は交換するのもありだろう。一つ修理しても次に別の箇所で不具合が起こることもよくあるからだ。10年を基準に新しい物と交換して気持ちよく使うのもありではないだろうか?