引っ越しシーズンになると非常に多くなる問い合わせの一つに洗濯機の給水ホースでの水漏れがあります。あなたも新居に引っ越しをしていざ洗濯機を取り付けしてみたが水漏れが止まらない、給水ホースから水が漏れる等で困った経験をしたことがあるのではないでしょうか?実際給水ホースの水漏れと言っても蛇口側で漏れているのか給水ホースが原因なのかの判断は見ただけでは難しいかもしれません。私どもにとってはそんなに難しくない作業の一つではあるのですが一般の方にとっては難しい事でもあると思います。
また、家によっても蛇口の種類は違いますし、その蛇口によっても取り付け方はさまざまです。
中には二層式洗濯機を使用している人もいるのではないでしょうか?そうなると給水ホースの種類そのものが違うので最近の家の蛇口には合わない事が多いです。
そこで、このページでは給水ホースから水漏れが起きた時に自分で解決できるように直し方や取り付け方などを、色々なケースを参考に紹介していきたいと思います。
引っ越し時などでお困りの方は是非参考にしてください。
Contents
1.パターン別に知る給水ホースの水漏れ原因
1-1.蛇口とニップル継手の繋ぎから水漏れ
非常に多い水漏れ個所が蛇口とニップル継手の繋ぎ目です。
これはニップル継手と蛇口の両方に原因がある場合があります。
よく多いケースとしては引っ越し時に新居で使用する為に持っていった所、パッキンが劣化していて水漏れしてしまうパターンです。ニップルにはパッキンが取り付けられていて蛇口と噛み合うことで水が止まります。しかし、洗濯機は取り付けしてから何年も動かさないはずです。その間にニップルは劣化し始めるのです。そして、新居で取り付けた時に水漏れしてしまうのです。
画像を見てください。
左側が新品のニップル継手で右側が2年使用したニップル継手です。
明らかに劣化しているのが確認できるハズです。
右側のニップル継手はサビも出はじめています。
もうひとつの原因に蛇口があります。
これは蛇口の先端が変形していたり錆が付着していたりしてニップル継手を付けても噛み合せが悪くて水が漏れてしまう事があります。
この場合は新品のニップルを付けても水が止まりません。
蛇口を交換する必要があります。しかし、蛇口を見ただけでは判断が難しい時は専門家に相談するようにしましょう。思い切って蛇口を交換する場合は洗濯機の蛇口の種類と給水ホースの取り付け方法を参考にするといいでしょう。
1-1-1.直し方を知ろう
STEP.1
古いニップルを一旦外します。
外す時は蛇口を閉めてから行ってください。
初めにプラスドライバーを使ってネジを緩めていきます。4か所あるので均等に緩めましょう。基本的にネジを緩めたら外れるようになりますが、外れなければどこかのネジが均等に緩んでいない証拠です。このとき無理に引っ張って外そうとしてはダメです。蛇口が傷ついて変形してしまう可能性があります。
STEP.2
外したニップル継手がこのような状態になっていたら交換をおすすめします。
なぜなら経験上漏れる可能性が高いからです。
もし、そのとき漏れなくてもそのうち漏れてくる可能性もある為、安全を考えて交換がベストな選択であると思います。
STEP.3
新品のニップルを用意出来たら取り付けていきましょう。
4本のネジを均等に緩めておきます。このときネジが外れない位まで緩めるのがコツです。
STEP.4
このように真ん中に円形の穴が出来るようにします。
この円の部分に蛇口が噛み合わさるようになります。
ニップル継手は白いネジ部分が分解出来るようになっているので蛇口に付ける前に緩めておきましょう。
STEP.5
蛇口に合わせたらネジを締め込んでいきます。
このとき、蛇口とニップル継手のパッキン部分にフィットするように噛み合せます。隙間が出来ていたりすると水漏れの原因になるからです。
ネジの締めすぎは逆に蛇口に穴を開けてしまったりするので気をつけましょう。
STEP.6
最後に緩めた白い部分を締め込んでいきましょう。
蛇口を捻って水漏れが止まれば成功です。
洗濯機の蛇口の水漏れを直す方法でも詳しく解説がされているので参考にしておきましょう。
1-2.ニップル継手と給水ホースの繋ぎから水漏れ
ニップル継手と給水ホースの間から水漏れしている場合は給水ホース側に原因がある事が多いです。
給水ホースの中にはパッキンが取り付けられていて、それが劣化してくると水漏れが起こるようになります。
他にも、給水管から吐出される水にゴミや錆が混じっていて丁度パッキン部に付着して、そこに隙間ができて水漏れしてくる。
と言ったケースもあります。
その場合は一度ホースを外して掃除してあげましょう。
1-2-1.給水ホースの掃除の仕方
給水ホースはパッキンにゴミや錆が付着していたり、劣化していたりして水が漏れます。
交換してあげるのが一番早い解決方法ですが、一度試して見る方法があります。
それは給水ホースの先を水で洗浄してあげるのです。
やり方は簡単です。
ホースを外して洗面所の水道で軽く洗ってあげるだけです。そして、逆の手順で元に戻せば完了です。
意外とそれだけで水漏れが止まってしまう事も多いです。
それでも直らなければ新品の給水ホースに交換してあげましょう。
1-2-2.蛇口のサビが原因
ニップル継手を使わない蛇口では先が剝がれてサビていることがあります。
錆が原因の場合、色が変わっているのですぐにわかると思います。給水ホースが新品でもサビがあると水漏れするので、その場合は蛇口の交換をしなければなりません。
1-3.洗濯機側の給水ホースからの水漏れ
あまり多いケースではありませんが洗濯機に繋ぐ方の給水ホースから水漏れしているケースです。
これは取り付け時にしっかりネジが締め込まれていないかパッキンが劣化しているかのどちらかです。
洗濯機で起こる水漏れの原因と修理方法でも紹介していますが一度、外してみてもう一度締めてみましょう。
スイスイ回るように締められる状態が正常です。
2.正しい給水ホースの取り付け方
給水ホースから水漏れする原因には正しく蛇口に給水ホースが取り付け出来ていない事が考えられます。
蛇口の種類に応じて、ニップルが必要なのか必要ないのかを知っておきましょう。
2-1.ワンタッチ水栓
これはニップル無しでも取り付け出来るタイプです。
給水ホースをそのままカチッとはめてあげるだけで問題ありません。
2-2.オートストップジョイント水栓
最近の家では大体このタイプの水栓が取り付けられていることが多いです。ホースが外れても水が漏れないように止水栓が付いていて、メーカーでも交換するように促している位です。
当然ニップルは必要なく、そのままホースを差し込むだけで使えます。
2-3.万能ホーム水栓
この万能ホーム水栓は多くの家庭で使用されています。
しかし、このままだと給水ホースが取り付け出来ません。
この場合はニップル継手を取り付ける必要があります。
2-4.カップリング横水栓
カップリング横水栓もこのままでは給水ホースが取り付けられません。
ニップル継手を使用して取り付けることになります。しかし、この蛇口は水漏れしやすいデメリットがあります。
出来ればカップリング水栓のホースカランとパッキンを外してストッパー付きニップルを取り付けましょう。
エルボを外せば取り付け出来るような口径になっているはずです。
2-5.角口水栓
ベランダ等によく見られるタイプです。
角口水栓と言ってこのままではホースが取り付け出来ません。
このタイプの蛇口はニップル継手が必ず必要になります。
3.二槽式洗濯機の給水ホースの取り付け
最近使用している人はあまり多くはありませんが二槽式洗濯機といって洗いと脱水が別々に分かれている物があります。このタイプは給水ホースがみずまき等に使用される普通のホースである事が多く、ストッパー付き水栓等には取り付け出来ません。その場合は継手を使用して取り付けをする必要があります。継手を取り付けしたらバンドなどで必ず固定しましょう。固定しないと外れた時やホースが抜けそうになったら水漏れしてしまうことになります。
4.まとめ
洗濯機の給水ホースから水漏れしている場合は蛇口が原因なのかホースが原因なのかで対処法が変わってきます。
もし、給水ホースが原因であれば交換が必要ですし、蛇口のサビや劣化が原因であれば交換が必要です。
見極め方も簡単に出来てしまうので、はじめての方でも問題なく修理できるハズです。
参考になったなら幸いです。