廃棄はダメ!覚えておきたい家電リサイクル法のすべて

廃棄はダメ!覚えておきたい家電リサイクル法のすべて
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あなたは大型家電が壊れた、または不必要になった場合どうしていますか?間違いなく一般ごみとしては持って行ってもらえないのは知っていると思いますが、処分の方法に困って色々調べた経験がある方も中にはいるのではないでしょうか?

結論から言うと家電は処分するのにお金がかかります。

ゴミを捨てるのにお金を払って処分するのは抵抗がありますよね。ゴミは置いておけば勝手に持って行って貰えるというのが常識になっているから尚更です。

しかし、家電は別です。

法律で家電リサイクル法と言われる法律が2001年4月1日より本格的に始まりました。

そこで、このページでは家電の処分時に覚えておきたい家電リサイクル法のすべてを詳しく紹介していきたいと思います。

是非、読みこんで勉強して下さい。

1.家電リサイクル法ってなに?!

 

家電リサイクル法とは1998年5月に国会で成立し、同じ年の6月に公布され2001年4月1日より本格的に始まりました。

もう15年も前から施行されている法律で、洗濯機、エアコン、冷蔵庫、テレビ、冷凍庫の4品が対象です。

平成21年には液晶プラズマテレビや乾燥機も追加されています。

この法律が施行される前は不法投棄や不適切な処理が原因でフロンガスなどの有害物質が大気中に放出され地球温暖化や大気汚染、火災の原因になっていました。家電製品は、粗大ゴミ処理施設の処理が難しく、埋め立てられていた家電を特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品をリサイクルで有効利用しようと考えられた法律です。

2.家電はどうやって処分したらいいの?

 

必要無くなった家電は購入したお店(家電量販店)、もしくは買い替えの場合、購入するお店に引き取ってもらうようにします。また、購入したお店が遠方にある場合は、近くの自治体に相談することになります。

インターネットが普及した現在ではボタン一つで購入出来るネット通販を利用する方も多いはずです。その場合は最寄りの郵便局でリサイクル券を購入して、指定引取場所に持ち込む方法もあります。

車を持っていれば、ご自身でリサイクル券を郵便局で購入し、持ち込めば金額的にも一番安上がりです。引き取り依頼をする場合は指定された回収日に回収業者が引き取りに来てくれます。

その場合は回収業者に運搬費などを支払う必要があるので、前もって確認することをおススメします。

また、この時注意しないといけないのが無料の回収業者を利用する事です。

3.違法な不用品回収業者を利用しないようにしよう

 

最近では、一般家庭や事務所などから排出される不必要になった家電製品などを回収する、不用品回収業者が増えてきています。

あなたも、街を歩いている時や家にいる時に聞いたことがあるのではないでしょうか?軽自動車に乗ってスピーカーで(いらなくなったエアコン、洗濯機、テレビ、冷蔵庫なんでも回収します。壊れていても構いません)こんなセリフを車のスピーカーからリピートしてゆっくり走っているのを目撃した事はありませんか?

都心部でよく見られる光景ですが、大半は無許可で営業している違法回収業者であることが多いです。

これらの多くの業者は廃棄物処理法に基づいた一般廃棄物収集運搬業の許可を受けていない廃棄物処理法に、違反している可能性があります。

3-1.違法回収業者の引き取った家電はどこへ行くの?!

無許可業者に家電製品を引き渡すと国が定める法を守った適正な処理の確認をする事が出来ません。

なぜなら、家電リサイクル法に基づいて適正に処理されている家電製品は全体の67%で不用品回収業者によって回収されたのが17.4%、残りは海外などに輸出されたりします。

違法回収業者によって回収された家電はフロンガスの回収などを適切に行わずに分解や破壊をし有害物質を大気中に放出したり、エアコン等に使われる金属はお金に換えることが出来るため、その部分だけ取り出して、残りは不法投棄をしている業者が多く見られます。

そして、不法投棄された家電には電池やプラスチックを含む場合もあり、それが原因で火災が発生する例もあり、問題になっています。

4.無料のはずが高額請求でトラブルに

 

よく、インターネットの広告や街中で走っている違法回収業者を呼んでトラブルになるケースがあります。ホームページには無料と記載されていたから呼んだのに、いざトラックに積み込んだあとに2万5千円を請求されたと聞いたことがあります。無料だからと何でも持って行ってもらおうと積み込んでいると、最後に高額請求をされるケースがあります。(その時の言い分が何でも無料ではありません)と言われ、いやなら玄関前に全部置いて帰りますね。などの脅迫まがいの言葉で嫌々支払に応じるケースも多く見られます。

そして、買い取った家電をお金になる部分だけ抜き取って、必要ない部分を不法投棄するという違法な行為を繰り返しています。

5.家電はお金に換えることが出来る

 

実は壊れていても、エアコンはお金に換えることが出来るのを知っていましたか?!

エアコンの室内機、室外機には銅などの金属類が組み込まれています。それに目を付けた違法業者が無料回収をうたって集まってきます。エアコン室内機、室外機は約3000円~5000円程のお金に交換することが出来ると言われているのです。きちんと家電リサイクル法に沿って回収している業者は無料を宣伝文句にしていません。

よって、無料で回収と言われたら違法な営業をしている所と思っていいでしょう。

もし、あなたが家電の回収を違法回収業者に依頼した場合は罰則などはありませんが違法回収業者は許可を受けていないと廃棄物処理法罰則があります。

しかし、罰則がなくても安いからという理由で違法廃品回収業者に預けることで健康被害や環境汚染を斡旋することになるのを覚えておきましょう。

6.使用出来る場合は中古品販売店へ

 

もし、新しい家電を買い替える予定で、古くなった家電を処分する場合は近くのリサイクルショップに持ち込みをするのも方法です。

古物商の許可を受けている信頼できるお店に相談して、安くても引き取ってもらうようにしてください。

7.まとめ

 

洗濯機、乾燥機、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、エアコンの4品は家電リサイクル法に基づいて処分しないといけません。

購入したお店に引き取りを依頼するか、買い替え時に持って行って貰う必要があります。

他にも、郵便局でリサイクル券を購入して、自分で指定取引場所に持ち込むことも可能です。

リサイクル券を購入して回収業者に引き取り依頼をする場合は運搬費用なども必要になり、業者によって価格はまちまちです。

間違っても、違法廃品回収業者を利用しないようにしましょう。

違法廃品回収業者を利用することは法律に基づいた適正な方法で処理をしていない為に、お金になる部分を抜き取って不法投棄をしたり海外に流して利益を上げようとしています。

それが原因で火災が発生したり大気汚染の問題になっているのです。

 

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