夏の時期に差し掛かる前に、エアコンを新たに買い替える、もしくは引っ越しなどで取り付け需要が多くなってくるのがエアコンです。夏の暑い時期にエアコンが使えないと大変ですよね。一刻も早くエアコンを使えるようにしたいと誰もが思うのではないでしょうか?この時期になると、エアコン工事を業者に依頼する方が増えてくると思いますが、一体どんな手順で取り付けを行っているのか素人にはわからない事だらけだと思います。
エアコン取り付け工事にはいくつかの作業手順がありますが、その中で必ず行わなければいけない作業の一つに真空引きがあります。あなたも、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
そこでこのページでは真空引きとは?という方の為に、詳しく紹介してきたいと思います。またその手順についても紹介していきます。
是非参考にしてください。
1.真空引きってなに?!
そもそも真空引きとは一体なんでしょうか?また、なぜ行う必要があるのでしょうか?
真空引きとはエアコン冷媒配管から空気や水分を抜き取る作業の事です。エアコンの冷媒回路には、R410Aと言われるガスとオイルだけが循環しなくてはいけません。しかし、そこに空気や水分が残っていると、運転時に残っていた水分が凍ってしまい冷媒回路を塞いでしまいます。
すると、冷えない、温まらない等の不具合が生じるようになり圧縮機の故障の原因にもなります。
1-1.フロンガスによるエアパージ
地球環境保護の観点から、真空引き作業はフロン類を大気中に放出させないために真空ポンプを使用して行います。また、圧縮機の交換など冷凍サイクルを開放した場合も同様に行います。
一昔前のエアコンの冷媒はR22と言われるフロンガスが使われていました。室外機に入っている冷媒ガスを配管に放出して、その圧力を利用して配管内の空気を追い出す方法でした。このように真空ポンプを使用しないで本体冷媒でエアパージを行ってはいけません。
2.真空引きの手順
室外機の横に真空ポンプと真空ゲージを準備しておきます。画像に見えるサービスポート部のナットをスパナで緩めます。緩んだら手でナットを回して取り外しましょう。
手前側の2か所のバルブは後で操作します。
チャージングホースとゲージを画像の様に低圧側サービスポートに接続します。真空ポンプのコンセントを電源に繋ぎスイッチをONにします。
ポンプが回りはじめ15分~20分ほど放置しましょう。ポンプが回ると煙が出ることがありますが、故障ではありません。
ゲージの針が-0.1MPaの方向に動きます。
時間経過後にバルブを締めて針が-0.1MPaのところで静止しているか確認します。
もし、0の方向へ針が動いてしまう場合は漏れがある可能性があります。フレア接続部の締め込みが甘いか、逆にきつく締めすぎていて、潰れていないか確認してみましょう。手直し後にもう一度真空ポンプを回して様子をみます。問題なければ次へ進んでいきましょう。
ゲージの針が-0.1MPaの箇所で静止しています。
3.気密試験をしよう
先程、気密試験でガス漏れがないことを確認していますが、バルブを開ける時も再度確認をしておきましょう。
フロンガスは室外機の中に全量が入っています。バルブを全開にする前にガス漏れ検査を一度しておきます。
まず、六角棒レンチ(4mm)を準備します。
バルブの2か所はこの時締まった状態です。
送り側の配管(2分)の方を六角レンチで反時計回りに90度開きます。2秒~5秒後に締めます。このとき、音でガス漏れがないか確認することが出来ます。一瞬開け閉めする動作をした時にガスが流れる音で、ガス漏れがないことを確認します。なお、ガス漏れ検知器を使えばさらに正確にチェックすることが出来ます。目で目視確認が難しい場合は石鹸水をフレア接続部分に塗ってみます。泡が出てきたらガス漏れしている可能性があるので、身近な確認方法としては最適です。
よって、ガス漏れ確認は室内機、室外機のフレア接続部分を確認しましょう。もし、両方、問題ないのにガス漏れする場合はガスがバルブから漏れている可能性もあるので、その場合はメーカーに対応してもらうことになります。
ガス漏れがないことが確認出来たら、次は配管内にフロンガスを充てんさせます。
この時も六角レンチを使用します。
配管接続部の送り側(高圧側)と受け側(低圧側)の順に六角レンチでバルブを開きます。
六角レンチのサイズは両方とも同じです。
バルブを全開にしたら、バルブキャップを取り付けていきます。
手である程度まで締めてから、スパナで締め込みましょう。
これで真空引きが完了です。
真空引きの手順は誰も知らない!引っ越し時に簡単にエアコンを取り付ける方法でも紹介しているので合わせて参考にしてください。
4.まとめ
いかがでしたか?エアコン取り付け時には真空引きと言う作業は欠かせません。真空引きをしなくても使用は出来ますが、故障の原因になったりエアコン本来の性能が生かせなかったりと不具合が起こりやすくなるのです。
必ずエアコンを取り付けたら長持ちさせるためにも真空引きは行いましょう。
参考になったなら幸いです。