あなたは引っ越し時のエアコンの移設どうしていますか?何気なく業者に依頼して最終的には思っていたよりも高額な請求をされてしまった…と言う方もなかにはいるのでは無いでしょうか?また、納得が出来ないまま業者の言われるがままに料金を支払う...。実はそういった経験をしている方は非常に多く、トラブルが後を絶ちません。また、それには業界特有のカラクリがあるのです。
本来は自分で取り外し~取り付けまで出来れば問題ないのですが、さすがに自分でエアコンを移設するのは少し大変ですよね。かといって業者もいっぱいあるし、どこが信用できる業者なのかの見極めが難しいですよね。
そこで、このページではエアコンの移設を依頼する際にあなたが損をしない為の方法とその為に必ず知っておかなければいけないポイントなどを詳しく紹介していきます。また、業界の裏話までこっそりご紹介!!
必ず読んで引っ越し時の参考にしてください。
Contents
1.配管交換は本当に必要?!
あなたはエアコンの取り付けを依頼した際にこんな事を言われたことはありませんか?
1.配管が劣化している
2.ガス漏れする可能性がある
これは間違っているわけではありません。確かに古くなった配管を再利用するとガス漏れする事もあり、そのまま使うことでリスクも生まれます。しかし、その判断基準を知っておかないと言われるがままになってしまいます。それではどんな時に配管を交換した方が良いのでしょうか?
1-1.新居での配管の長さが足りないとき
元の家では問題なく取り付け出来ていても、新居に引っ越した際に配管が足りなくなる時があります。これは室外機の位置や室内機の取り付け可能位置によっても変わってきます。その場合は配管を交換しましょう。
1-2.配管が劣化している時
何十年も使用しているようなエアコンであれば、当然配管も傷んできます。配管は冷房や暖房を繰り返すことで銅線に痛みが生じてくるのです。しかし、1、2年しか使用していないエアコンであれば問題ないのか?そういった疑問を抱くと思いますが、結論からいえば交換しなくても再利用できます。
しかし、実はそれもケースバイケースです。実際どれだけ新しくても新品でない限り、保障はしてくれませんし、絶対にガス漏れしないとは言い切れません。配管に亀裂が少しでも入っていたらガス漏れしてしまいます。
(大丈夫だと思うが、万が一のことがあっても文句言わないでね。)
そういった解釈をした方がいいと思います。業者も配管の交換をすることで利益が生まれますが、しないことでその分リスクもあるからです。もし、納得できない場合は配管にひび割れや傷が無いか確認するのが良いでしょう。基本的に配管にひび割れや傷が無い限り再利用しても大抵問題ない場合も多いからです。
1-3.エアコンが冷えない時
エアコンが何時までたっても冷たくならないときはガス漏れが考えられます。大抵は加工部分でガス漏れしますが、配管に傷があって、そこから漏れてくる事もあります。
2.ガスチャージって本当に必要?!
(ガスが足りないので、入れなおさないといけませんね。追加費用が必要になります。)あなたは業者にそんな事を言われたことはありませんか?覚えておきましょう。
基本的にエアコンの移設でガスチャージは必要ありません。取り付け時の施工ミスやポンプダウンをしっかり行っていればガス補充をする必要は無いのです。それは何十年使用しているエアコンでも同じです。
取り外し時には室内機や配管に残留しているフロンガスを室外機に封じ込めるためのポンプダウンをします。
それさえしっかり行っていれば問題ないはずです。
2-1.ガスチャージが必要なケースは?!
2-1-1.ガス漏れしている場合
フレアナットを強く締めすぎたり、緩すぎたりすると、ガスが漏れてしまいます。また、銅が破損してしまいガス漏れする事もあります。その場合は真空引きをしてからガス補充が必要になります。
2-1-2.エアコンが効かない場合
これもガス漏れが原因です。効きが悪い場合はガス漏れを疑って下さい。ガス補充の対象になります。
以前まで問題なく使用できていて、移設した際にガス補充を進められたら問題です。また、本当にガスが不足している場合は室外機の配管接続部を確認してみてください。霜が付くはずです。
3.フレア加工料で追加料金?!
フレア加工とは移設の時などに、新居にて配管を再利用する場合、フレア加工を再度しなくてはいけません。なぜなら、そのまま取り付けるとガス漏れするからです。
しかし、配管を交換しなかった場合などに、フレア加工代は別料金を請求されるケースもあります。信用を大切にしている業者は、まずフレア加工代を請求することはありません。
見積り時に聞いてみることをおススメします。
4.穴あけで追加料金?!
穴あけ工事に関しては2か所目から追加料金が必要になってくる事が多いです。また、材質によって異なります。
コンクリートや特殊貫通工事が必要な場合は別途費用が掛り、高額になるケースが多いです。
基本的に木造やALC穴あけ工事の場合は工事料金に含まれているのが普通です。穴あけ料金についても詳しく聞いておく必要があります。
5.真空引きで追加料金?!
最近はあまり聞かなくなりましたが、真空引きで追加料金を請求された事がある方もいるそうです。真空引きとは配管接続後に配管内の空気を抜き取る作業です。
真空引きをやらないとエアコンの性能に影響が出ます。それだけではなく故障の原因にもなります。
しかし、15分~20分様子を見る必要があるので、この作業を省く業者もいるのです。良心的な業者であれば真空引きも取り付け料金に含んであるはずです。
6.エアコンの機種が100Vか200Vか確認しよう
エアコンの機種によっては100Vと200Vを使用することがあります。大型のエアコンですと200vの電源が必要な場合があり、新居にてコンセントが100vの対応になっていると、200vへので夏切り替えが必要になります。
その変換工事で追加費用が発生するようになります。またコンセントプラグの形状が変わる場合も追加で費用が必要になります。
7.取り外し時に配管をテープなどで養生しているか
引っ越し時などの移設時に配管パイプの接続部分にビニールテープを使って養生をするのが基本です。
この作業を怠ると配管の中にゴミや不純物が入り込み故障の原因になります。
これがしっかりされているか確認しておくのが良いでしょう。
8.化粧カバーで追加料金
エアコン工事をする際に化粧カバーを進められた経験はありませんか?化粧カバーは配管を痛めないようにカバーをして配管を長持ちさせる役割をします。また、非粘着テープだけだとすぐにボロボロになってしまいます。そこで化粧カバーをすることで配管を長持ちさせる事が出来るのです。
また、見栄えもきれいで、すっきりした印象になるので、余裕のある方は化粧カバーをしておくのもありだと思います。しかし、無いと工事が出来ないわけでは無いので、ご自身の判断によります。
9.エアコンクリーニングで追加料金
引っ越し時に工事業者から、内部がかなり汚れていますね~。
エアコンクリーニングをしたら新品と同様な奇麗な空気が出てきますよ。そう言われた事はありませんか?
エアコンクリーニングは基本的に移設時の取り外しの時に案内されます。取り外しで持ち帰って、本体を分解してきれいにしてから、新居に取り付けに行く流れが多く、最近では主流になっています。1台に付き15000円~20000円位が相場で、費用は中々高額です。
しかし、エアコンクリーニングは効果が高く新品同様にきれいになるのは確かです。何年も使用している場合は、引っ越しのタイミングにやってみるのもおすすめです。
10.エアコン業界の裏話
これまでいくつかの追加料金の紹介をしてきましたが、実際によく起こりえる話です。
現代ではエアコン業者が溢れている為、単価もかなり安くなっています。1台取り外し、取り付けで1万円以下で工事を請け負う会社も多く、価格破壊が起きています。また、全国対応の会社や引っ越し業者の下請け会社は、実際の工事を孫請け、ひ孫請けに流すため、現場担当に取り付けで払われる金額は1000円~2000円程度です。
しかし、エアコンはどれだけ頑張っても5台取り付けるのがやっとです。日給5000円...。これでは生活していけません。
そこで、先程紹介した追加工事で単価を上げているのです。追加工事を取ればとるだけ現場が儲かるので頑張って追加を上げようとします。
しかし、本当に追加工事が必要なケースも多く、業者を疑いの目でばかり見てはいけません。本当に必要な工事であった場合は説明をしっかり受け、納得の下工事をお願いするのがトラブルを回避する方法です。
また、中には必要のない工事を進めてくる誠実ではない業者も存在します。問い合わせの段階で料金を把握しても、現場で想定外の料金が必要になる事も多い為、本来は一度見積もりに来てもらい、納得の下、作業依頼をするのがベストな選択と言えるでしょう。
11.まとめ
エアコン工事は現場で確認しないことには正確な見積もりを提示することは難しいのは事実です。また、業者によっても料金や追加費用で掛る値段もまちまちです。
取り付け時にトラブルが起きないように消費者である、あなたも知識を付けておくことが重要です。
参考になったなら幸いです。