自分で洗濯機を取り付けるとき、蛇口にうまく給水ホースが取り付けできなくて苦労した経験はないだろうか?
洗濯機の蛇口にはいくつかの種類があり、またその家によっても蛇口の種類は変わってくる。
あなたも引越しなどをして自分で洗濯機を取り付けようとしたが蛇口と給水ホースが取り付け出来なくて困った経験はないだろうか?
蛇口の形状が新居で異なる時スムーズに取り付け出来ない事も珍しくない。
しかし、だからと言ってあきらめる必要はない。
このページでは蛇口の種類をいくつか紹介して、その取り付け方法をお伝えしていく。
あなたの家と同じ蛇口を見つけてその通りに実践していただければ誰でもできるくらい簡単なので是非参考にしてほしい。
1.洗濯機の蛇口の種類3パターン
まず、初めに洗濯機の蛇口の種類を紹介していきたいと思う。一般家庭の蛇口の殆どがこれから紹介する3つのタイプである事が多いので、自分の家の洗濯機置場の蛇口を確認してみよう。
ちなみにだが、東京を中心とする都市圏では洗濯機置き場がベランダにあったりすることが多く、蛇口のタイプも若干異なるが、取り付け方に大差はないので問題なく作業できるはずだ。
それでは紹介していこう。
まず、下の画像を見てほしい。
おそらくあなたの家の洗濯機の置き場にはこういうタイプの蛇口が
付いているのではないだろうか?
①万能ホーム水栓
アパートや築年数の経過しているマンションによく見られるタイプだ。かなり昔に使用されていた(現在もあり)二層式洗濯機はお庭とかで使用するような水巻き用のホースで給水するのが主流だったので、こういったタイプの蛇口が洗濯機置き場には設置されていたのだ。
しかし、現在の全自動式洗濯機の給水ホースは、このままだと取り付ける事ができない。
②洗濯機用ワンタッチ水栓
洗濯機用ワンタッチ水栓は多くの洗濯機置き場に設置されている。
このタイプの蛇口であればワンタッチで給水ホースを取り付けることができるので非常に簡単だ。しかし、止水弁付きではないので給水ホースが外れた際に水漏れ事故に繋がる恐れがある。
そこで、メーカーから発売されたのが次に紹介する止水付きニップルだ。
③洗濯機用ストッパー付水栓
洗濯機用ストッパー付水栓は別名オートストップジョイントともいい、最近の新築マンションや築浅マンションなどで主に設置されている。
この水栓の優れている所は地震や何らかの原因で給水ホースが外れてしまった時に自動で水が止まるようになっている点だ。
昔起きた神戸の大震災で洗濯機の給水ホースが外れて水漏れ事故が多発したと聞いたことがあるので、保険の意味でも止水付きニップルを付けておくのがおススメだ。
他にも様々な種類の蛇口があるが、あなたの家の洗濯機の蛇口はこのタイプのどれかではないだろうか?
多くの家の洗濯機の蛇口は基本的にはこの3種類の蛇口のどれかが付いていることが多い。
あまり気にしたことが無いという方もいると思うので、時間があるときにでも自分の家の蛇口のタイプを確認してみてくれ。
そして次の章ではあなたが洗濯機を買い換えた、もしくは引っ越しをしたという時に自分でも簡単に取り付けができるよう手順を追って説明していくので参考にしてほしい。
2.給水ホースの取り付け方
2-1.万能ホーム水栓にニップルを取り付けよう
このタイプの蛇口は万能ホーム水栓といわれるもので、多くの家庭に使われている。
しかしこのタイプの蛇口では給水ホースを取り付けることが出来ない。そこで必要となるのが四つネジニップルだ。
四つネジニップルは洗濯機を購入したときに必ず付いてくる物なので、一度は見たことがあるかもしれない。
もし、持っていない方はホームセンターにも置いてあるので準備するようにしよう。
それでは説明していこう。
四つネジニップルには白い部分と、金属の部分がある。
この部分を両方回して緩めていこう。コツは外れない程度まで回す事だ。
※補足だが以前の家で使っていた四つネジニップルを新居でも使おうとすると水漏れする確率が高くなる。なぜなら、パッキンに跡が付いてしまい蛇口の噛み合せが変わると、その隙間から水が漏れてしまうからだ。
よって、新居では必ず四つネジニップルは新品を使うようにしよう。
そして、まわりにネジが4つ見えてくる。この4本のネジをプラスドライバーを使って均等に回して緩めていこう。
これも外れない程度まで緩めることがコツだ。
緩めすぎるとネジが外れてしまうことになる。外れてもまたネジは取り付け出来るので問題ないが、作業効率が悪くなるので適度に緩めておけば問題ない。
そして緩めたネジはこんな感じになる。真ん中に黒いパッキンが見えているが、この円形になっているパッキンと蛇口がかみ合わさるようになる。
もし蛇口に合わせたときにフィットしなければもう少し緩めてみて、調整するようにしよう。
ネジが蛇口部分に接触してしまうと噛み合せがうまくいかないからだ。
蛇口とニップルがかみ合ったらネジを4本とも締めていこう。
コツは7割の力で締めることだ。
緩すぎても水漏れの原因になるが、あまりきつく締めすぎると蛇口に穴が開いてしまうので、気をつけよう。
また、ネジを締めている時にニップルが傾いてきたら、片方に力が偏っている証拠で、パッキンが噛み合っていないことになる。そうなると確実に水漏れするので、ニップルは水平になるように取り付けるのがポイントだ。
4本ともネジを締め終わったら先ほど緩めた金属部分と、白い部分を締め込んで完了だ。
この部分が緩んでいると蛇口を開けたときに水がふきだすので忘れないようにしよう。
もし、ニップルを付ける時に蛇口が変形していたり、穴が開いていたら、新品のニップルを使っていても水漏れしてしまう。
これは、以前住んでいた方が同じようにニップルを付けていたのが原因で形が変形したり穴があいたりするからだ。
その場合は管理会社やオーナーさんに相談して蛇口本体を交換してもらうようにしよう。
これで給水ホースを取り付けるための準備ができた。
2-2.給水ホースを取り付ける
洗濯機の給水ホースにつまみの部分がある。
そのつまみは下にスライドして引けるようになっている。
つまみを下に引きながら蛇口の奥まで差し込もう。
つまみがしっかり引けてないと蛇口の奥までいかないようになっているのでしっかり引きながら差し込んでほしい。
しっかりと蛇口の奥まで差し込めたらカチッと音がするので、給水ホースの押さえと、ニップルのツバが噛み合わされば完了だ。
もし、給水ホースが奥までいかないでカチッとならない場合は一つの原因が考えられる。
それは緊急止水弁に水圧が掛っていて、給水ホースを押し込むことが出来ないからだ。一度、圧力を抜いてから再度、取り付けるようにしよう。
そして最後に洗濯機側と給水ホースを接続すれば完了だ。
どうだっただろうか?
このページでは万能ホーム水栓、洗濯機用ワンタッチ水栓、洗濯機用ストッパー付き水栓の3種類を紹介した。
ワンタッチ水栓、ストッパー付き水栓に関しては四つネジニップルを取り付ける必要が無いので、先ほど説明した2-2.給水ホースを取り付けるの手順でやっていただければ大丈夫だ。
3.まとめ
このページで紹介した蛇口は多くの家に付いている事が多い種類だ。
四つネジニップルは給水ホースを取り付けるためには必要な部品ではあるが、長年使っていると水漏れを起こすことがある。
そういったときは始めからストッパー付き水栓を取り付けておいたほうが安心だ。
ホームセンターなどにも置いてあるので店員さんに相談してみると確実だろう。