梅雨が明けて湿度が高くなってくるとエアコンを使用する頻度が増えてくると思います。6月~10月までの暑い時期はエアコンを毎日使用する家庭も多く、それに比例してトラブルも多くなってきます。あなたもエアコンから突然水が落ちてきてどう対処したら良いのかお困りではありませんか?また、同じような経験をして電気屋さんに高い金額を払ってまで修理してもらった経験もあるのでは無いでしょうか?
実はエアコンで起こる水漏れトラブルは自分で簡単に対処することが出来ます。また頻繁に起きやすいケースでもある為、知識を付けておくだけですぐに解消出来てしまいます。
そこで、このページではエアコンから水漏れしている時の対処方法を紹介していきたいとおもいます。
是非参考にして、実践してみてください。
Contents
1.エアコンから水漏れ時の原因を知ろう
エアコンで起こる水漏れには大きく分けて2つの原因があります。 それでは詳しく紹介していきます。
1、送風口が結露
一つ目は湿度の高い日などにエアコンを回すと送風口が結露をして水が漏れてくるパターンです。送風口の結露に関しては部屋の中が乾燥することで解消するケースも多いです。
2、ドレンパンの詰まり
2つ目は結露した水を外に流すためのドレンパンと言われる個所でカビやほこり、ゴミなどが詰まってしまい水が流れていかない為に室内の方にオーバーフローしてしまうパターンです。ドレンパンの詰まりに関しては送風口の結露と違いゴミなどを取り除かないと解消されません。
また、ドレンパンとドレンホースの接続口が緩んで外れてしまっているケースもあります。ドレンホースはエアコン室内機のドレンパンから接続されていて、配管やFケーブル等と一緒に非粘着テープでまとめられ外の室外機付近まで繋がっています。
2.エアコン内で水が流れる仕組みを理解しよう
エアコンの一般的な原理を知ることは水漏れを解消する為の重要な知識です。
覚えておきましょう。
エアコンは室内の空気を取り込んで下のファンからを空気を送る仕組みになっています。
中を開いて見てみましょう。
カバーを開けると中にフィルターが取り付けられているのが確認できます。
それではフィルターも外していきましょう。
基本的にフィルターは左右に付いています。
まずは右側のフィルターを取り外します。フィルターは手前に引くだけで簡単に外せるはずです。
フィルターを外すと掃除をしていない家庭ではホコリがびっしり付いているハズです。
マスクをしてから行う方がいいでしょう。
続いて左側のフィルターも同じように取り外していきましょう。
フィルターを外すと銀色の部分が見えてくるハズです。
この部分はアルミフィンと言われています。アルミフィンは室内の空気を冷たくする役割や暖房であれば温める熱交換の部分になります。
そして、アルミフィンで冷やされた空気が下から排出される仕組みになっています。梅雨明けや湿度の高い時期になるとアルミフィンの部分で結露した水が発生します。その水がアルミの下を伝って下に落ちていき、下に落ちた水はドレンパンと言われる(雨樋のようなもの)が付いており、結露した水を受けるような仕組みになっています。
これは春先などの湿度の少ない時期は結露は発生しませんが、梅雨明け等の湿度の高い時期に起こりやすく現象であることを覚えておきましょう。
またドレンパンに溜まった水は排出口から流れていくようになりますが、エアコンには排出口が二か所あります。しかし、二か所両方から流れていくわけではなくエアコンの取り付け方で排出口が決まります。
2-1.水の排出口を知ろう
我が家のエアコンを確認してみるとわかるようになっていますが、画像の様に配管が左右どちらかに出ているのが確認できます。
画像のエアコンだと正面から見て左側に配管が出ているのでエアコン本体の左側にドレンホースが取り付けられていることになります。
右側の排出口はキャップでフタをして、水が漏れてこないようになっているはずです。
3.水漏れを解消しよう
それでは詰まりの解消法を紹介していきましょう。非常に簡単で身近なもので直せてしまうので読みながら実践してみてください。
3-1.掃除機を使って吸い込もう
掃除機を使って詰まっている物を取り除く方法です。
掃除機なら大抵持っている方が多いと思いますので、まずは身近なものからやってみましょう。
外に出てドレンホースを探しましょう。
大抵、床に固定されているか室外機の下から出ているはずです。
今回は室外機が吊るされているタイプだったので雨水排水管の横にドレンホースが固定されていました。
ドレンホースを確認できたら掃除機の吸引口とドレンホースの吐出口をくっつけます。
隙間は手でおおうようにして掃除機をONにしましょう。
ある程度吸い取ったら、掃除機を離してドレンホースから水が出てくるか確認します。水が出てこなければ同じ作業を繰り返しましょう。
また、このとき気を付けてほしいポイントは詰まりが解消された際にドレンホースに溜まっていた水が掃除機の中に入らないようにする事です。掃除機は電化製品ですので水が入ると故障してしまいます。せっかくお金を掛けずに修理出来ても掃除機を買い替える羽目になったなんて事がないように注意しましょう。
3-2.ドレンホース用サクションポンプを使おう
掃除機を使っても詰まりが取れない場合はドレンホース用サクションポンプを使ってみましょう。
これはドレンホースの詰まりを取り除くための専用のポンプです。
無い場合はホームセンターに置いてあるので用意してから行うようにしましょう。
使い方は簡単です。
本体の先端部分にノズルを取り付けます。
ドレンホースの出口部分にノズル部を奥まで差し込み、詰まりが解消されるまで強く引きます。
このとき気を付けるべきポイントとしては、ポンプは基本的に引く動作だけをしてください。
なぜなら、押し込んでしまうと中の水がエアコンの基盤にかかったりして、故障の原因になってしまいます。
よって絶対に押し込まないように注意しながら行ってください。
4.まとめ
エアコンの水漏れは珍しい事ではなく、起こりやすいトラブルの一つでもあるのです。
原因としては送風口の結露、ドレンパンの詰まり等が主な原因ではありますが、細かい所を言うと他にもあります。
例えば、ドレンパンとドレンホースの接続部分やドレンホースのピンホールなども一つの原因です。
しかし、正しい施工がされたエアコンであれば基本的には今回紹介した方法で直ってしまいます。
劣化が原因や施工不良など、取り外さないと原因がわからないケースの場合は、業者に点検依頼をする必要があります。
参考になったなら幸いです。